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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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105/136

105.アーダの転生得点

 アーダを妻にしたツェーザルは、このままいくと火あぶりである。それを阻止すべく家族で対策を検討中である。


「なあ、アーダ、お前『前世の記憶がある』と言っていたよな」

「はい、私、前世は妖精でした」

「生まれ変わるとき、神とかに会ったのか」

「いいえ、会っていません。森で死んで、気づいたら、お母さんのお腹の中から出たところでした」

「その時に、前世の記憶があったのか」

「はい、生まれた時にありました。だから家族から追い出されたときも、すんなり受け入れました」



「普通、生まれ変わった人間は大抵、転生得点があるはずなのだが、お前変わったスキルはないのか」

「スキルですか、そういうことあまり考えたことがなかったので」

「そうだよな、ダンゴムシだったら、そういうの無いよな」

「失礼な、私はダンゴ妖精です。ダンゴムシではありません」


「あの、妖精の時は何かできたか」

「妖精のときは花に潤いを与えることが出来ました。元気のない木や花があると、元気にすることが出来ました」

「他には」

「妖精は森の生き物ですよ、ほかにあるわけないじゃないですか」

「使えねえ」


「試しに、『能力値の表示』と言ってみな」

「『能力値の表示』ですか」

「そう」


 アーダが『能力値の表示』と唱えると、目の前に透明な表示板が出てきた。そこには

「超絶美少女への変身、持続時間10分、昼行燈、*****」

「これ俺が与えたスキルじゃないか。でもその後の「*****」は何だ、読めないぞ」

「そうですね、読めませんね。だったら、またキスをすると読めるのではないですか」


 「キス」と言う言葉にアライダ達はピクンと目じりが吊り上がったが、今は緊急事態、

「仕方ないな、それにかけてみるか」

「いいのですか、ツェーザル様、ダンゴムシのざれ事に付き合って」

「仕方ないだろう、もうそれしか方策がないのだから」


 と言うことで、俺はアーダとキスをすることになった。アーダは待っていましたとばかりに唇を突き出している。みんなが見ている前でするのは恥ずかしい。さすがダンゴムシ、そういうのは気にしないというか、こいつの度胸は大したものだと思う。


 突き出したアーダの唇に軽くキスをした。すると辺りが眩しく輝いて、頭の中に

「パンパカパーン、アーダが幾多の困難を乗り越えて再び真実の愛に目覚めたので、転生得点により自分だけが使える異空間を得ました。持続時間の縛りなし」


「ツェーザル様、私、異空間が使えるようになったみたいなのですが、異空間とは何ですか」

「異空間とは、こことは違う空間という意味だ。試しに、その空間に、目の前の菓子を入れてみろ」

すると、アーダは机の上の菓子のところまで行って、「この菓子入れ」と唱えた。すると菓子が消えた。

「どうだ」

「頭の中に、菓子1つと出ています」

「今度は、その空間にお前が入れないか」

「私がですか」

「そうだ」

「やってみますね」


 アーダが「私の体よ、入れ」と言うとアーダの姿が消えた。


「これで一件落着、アーダもいなくなった」

「そうですね、アーダがいなければ教会で貼り付けにされることもありませんし」


 しばらくすると、再びアーダの姿が現れた。

「ひどい、入り方は教えてくれたのに、出方は教えたくれないんだもの。このまま出られなかったら、どうしようと思いました」

「でも、出られたのだからよかったじゃないか。それでどうだった。アーダの空間は」

「真っ暗で、何も見えませんでした。でもとても広かったように思います。あと、ツェーザル様やアライダ様が見えましたし、しゃべっている声も聞こえました」

「だったら、アーダは普段はその空間に居ろ、そうすれはほかの人間に見つかることもないし」


 こうして、アーダの問題は解決したのであった。アーダがこの空間に居る限り、ほかの人には見つからない。それに俺の子を産んでもこの空間で育てればいいのである。ほっと胸をなでおろすツェーザルであった。

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