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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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104.蒼い顔のツェーザル

 ツェーザルがアーダのことで悩んでいると、アライダ達が帰って来た。そして、顔面蒼白のツェーザルをみて

「どうしたのですかツェーザル様、何か悩み事でもあるのですか」

「いや、アーダは俺の9番目の妻だよな」

「そうですね、先日結婚式もしました」

「だよね、それでもし子供が出来たらどうなるのだろう」

「どうって、ダンゴムシと人間で子供が出来るわけがないじゃないですか」

「そうだよな。そうだよな、出来るわけないよな。よかった」


 アライダに『人間とダンゴムシで子供が出来るわけがない』と言われて、ほっとしたが、本当にアーダがダンゴムシか調べるために、アーダに鑑定をかけた。


 すると「アーダ、妖精に成れなかったダンゴムシ、種族:ダンゴ妖精、ツェーザルの9番目の妻、魔力量大、妖精をはるかにしのぐ魔力量、スキル:超絶美少女への変身、持続時間10分」と出てきた。

「アーダ、お前は妖精に成れなかったダンゴムシで、種族はダンゴ妖精といいうらしい」

「そうなのですか、私はダンゴムシとは違う種族なのですか、それで生まれてすぐに追い出されたのですね」

「どういうことだ」

「母親から生まれてすぐに、ほかの兄弟と見た目が違うと追い出されました。他の兄弟は足がいっぱいあるのに、私は2本それに手が2本、それに背中には羽もある。『まるで妖精のようだ』と言われました」

「そうか、お前も苦労しているのだな」

「そうですよ、そうして、やっとつかんだ幸せ、絶対に離しません。捨てないでね、ツェーザル様」

「そうだな、捨てはしない」

「ありがとう、ツェーザル様」


 ちょっとしんみりした気分になっていると、アライダが

「何黄昏れているのですか、ツェーザル様、でも厄介ですね、ダンゴムシと思っていたのですが、ダンゴ妖精とは、でもたぶん子供は出来なと思うのですが、とにかくアーダのことは秘密にしましょう」


 そしてアライダがほかの妻たちに向かって

「アーダのことは絶対に秘密ですよ。ついでに妖精のことも秘密です」

(一同)「はい」


 その後アーダは虫かごに戻っていった。俺たちも寝た。


 俺は手足を拘束され柱に縛り付けられている。俺の足元にはたくさんの薪が積まれている。そして目の前の神父さんが

「ダンゴムシと交わって、あまつさえ子まで成した鬼畜が、この外道に天罰を与える」

と言って、手にした松明を俺の足元の薪に投げ入れ、火をつける。その火は瞬く間に他の薪に燃え移って、俺を焦がしていく。俺は熱さに耐えきれず

「どうか許してください。神様」

すると先ほどの神父さんが

「虫と交わるような外道に慈悲を与える神などいない。紅蓮の炎に焼かれて跡形もなく消え失せろ」

と言う。そして、俺は生きたまま焼かれるのであった。


「うわー、」

「どうしたのですか、ツェーザル様、いやな夢でも見たのですか」


 辺りを見回すと、隣にアライダがいる。ここは宿の部屋だ。心臓の動機が治まらない。そのままアライダに抱き着いた。

「怖かった、怖かったよう」

そして、思いっきり泣いた。


 その後、やっと落ち着いたので、先ほどの夢を話した。

「すると、確かに虫と交わったことが教会に知れると、事ですね。たぶん子供は出来ないと思いますが、明日またみんなで協議しましょう。差し当たってすることもありませんから」


 次の日は部屋で家族と過ごすということで護衛とメイドを追い出して協議することになった。

「もう一度聞きます。アーダ、あなた本当にツェーザル様の子供を産む気なのですね」

「あたりまえです。種族を越えた愛、私は真実の愛に目覚めたのです」


 アーダの決意は固いようである。そこで俺は

「お前は生まれた時兄妹は何匹ぐらいいたのだ」

「私の兄妹ですか、たぶん100匹ぐらいいたと思います」


 その言葉に絶句した。俺の子が1度に100人、いや虫だったら匹か、とてもじゃないが隠し通せない。


 この絶望的な現状に、解決策が見いだせない。時間だけが過ぎて行くのであった。

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