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1.1 純白の滝壺へ 2

真っ逆さまに落ちること約10分。(長え!!)


「な、なんかふってきたあっ!!」


自由落下の法則を無視して落ちていく無数の無機物・有機物。


「あれはこくごじてんかな?ん!メロンパン。あれは・・・ブナシメジ!?」


なんて面白い空間だろう。関連性が薄過ぎて笑ってしまう。稲荷寿司に紛れて、妖狐系女子が一匹、泣き笑いの表情でフリーフォール中。


「もうここなんなの!あたまいたいし!!

みゅうううううううううううあああああああああああっっっっっっ!!!!」




やがて、落下物の中に、共通性を持つものが現れ始めた。

ボロボロになった無数のノート。3色+シャープのハイテクなボールペン。(私は視力に自信がある。)殺傷能力が高そうな盗賊剣(エリエロンド)。非常に気色悪い薄茶色した携帯食料(ゲロマズ)

「・・・たんけんたい?」

※2歳児の思考力↑

「きょうのシンクロは、たんけんたいかあ」

・・・いやいやいやいや、


「むりですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!」


運動能力の低さには定評がある私に、たんけんたい を補助しろと!?

何考えてんだ特命丸!少しは奴隷の気持ち考えなよっ!




・・・少し落ち着こう。すーはーすーはー。



この空間は、最新の科学技術とほんの少しの超能力によって作り出された、いわば「精神世界の地下鉄道」。獣間や植間に特有の「精神反応音波」を操ることによって、ある個体の中身を別の個体に挿入する「シンクロ」の、媒体通路だ。なんでも、精神系の能力を持つ個体と身体系の能力を持つ個体を合わせれば、非常に扱いのいい奴隷が完成するんだそう。

私が教えられたのはここまで。これ以上詳しくは説明できない。



「あ、だんだんはやくなってきた」


滝壺が近いようだ。

・・・ということは。


「あ、あ、あ、あたまいたああああああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」


だろうとおもったああああっ!


比較的穏やかだった落下活動は、めまぐるしい回転活動へと姿を変えた。さ、三半規管の限界突破が近い・・・


「うああああああああああああああああああああああ!?」



くるくるまわるセーラー服は、あっという間に純白の奥底へと呑まれていき、





やがて、恋い焦がれつつ姿を消した。

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