2-16. 同じ部屋
継暦六百二十七年 六月七日 夜
二階の廊下では、リゼが階段を上がった場所から動かずに待っていた。
通路を塞ぐほどではない。だが、自分から部屋へ向かう様子もなかった。
「来い」
「はい」
ロアンが歩き出すと、リゼもついてきた。
廊下の床は一階より古く、仮脚の音が少し大きく響いた。途中の部屋から話し声が止まり、扉の向こうで誰かが近づく気配がしたが、開くことはなかった。
ロアンは自分の部屋の前で鍵を開けた。
部屋は、朝に出たときと変わらない。
寝台、卓、椅子、荷物台。窓の鉄戸は半分ほど閉じられ、街灯の白い光が隙間から床へ差している。
一人で使うには十分な広さだった。二人になったからといって、急に狭くなったわけではない。それでも、扉の前にリゼが立っているだけで、部屋の中に空いていた場所がなくなったように見えた。
ロアンは携行箱を荷物台の下へ置き、桶を卓の脇へ下ろした。
リゼは扉の内側に立ったまま、動かなかった。
「身体を拭けと言われただろう」
「はい」
「やれ」
リゼは桶へ目を向けたが、すぐには動かなかった。
「使用してよい布は、ありますか」
ロアンは女将から渡された布を見た。
「これを使え」
「わかりました」
リゼは桶のそばへ移動した。
左脚で位置を確かめ、床へ腰を下ろそうとする。右脚は曲げられないため、角材を横へ逃がしながら身体を傾けた。
その動きを見て、ロアンは椅子を引いた。
「座れ」
リゼは動きを止めた。
「この椅子を使ってもよいのですか」
「ああ」
「わかりました」
椅子へ座り直し、古い布を水へ浸す。両手で絞り、まず右肘の周囲を拭き始めた。
人工皮膚の裂け目へ布を強く押しつけず、縁についた埃を少しずつ取り除いていく。露出した白い外殻も拭いたが、亀裂の奥へ水が入らないよう、布の湿り気を確かめながら進めていた。
ロアンは胸当てを外した。
棒剣も背から下ろし、壁の鉤へ掛ける。
胸当てを荷物台へ置くと、右胸から脇へ残った黒い染みが目に入った。洗浄と油入れを終えても、サンドワームの粘液が染み込んだ色だけは消えなかった。
リゼが布を動かす手を止めた。
淡く青白い目が、胸当てへ向いている。
「何だ」
ロアンが訊いた。
「その染みは、あのときのものですか」
「あのとき」
「砂海で、サンドワームに襲われたときです」
ロアンは胸当てを見た。
七番車が横倒しになり、砂の下から頭部が現れた。赤髪の機械人形が砕かれ、黒髪の機械人形が、自分と開いた口の間へ入った。
そのときには、まだ名前を知らなかった。
「そうだ」
「落ちなかったのですか」
「色だけ残った。使う分には問題ない」
「そうですか」
リゼはそれ以上聞かず、再び右肘を拭き始めた。
ロアンも胸当ての留め具へ目を落とした。
あのとき、一瞬でもリゼが間へ入らなければ、棒剣を抜く時間はなかった。何のためにそうしたのかは、いまでは分かっている。
護衛型の機械人形として、危険に近い人間を守った。
それだけだったのかもしれない。
それでも、自分を助けた機械人形が、価値を失った部品として解体される。そのことを聞いたとき、何かが胸の奥へ残った。
哀れだと思ったのか。腹が立ったのか。恩を返そうとしたのか。
どれも違うようで、どれも少しずつ含まれているようにも思えた。
商会に置いたままにするより、自分が買った方がましだという感覚があった。何がましなのかは、考えていなかった。
少なくとも倉庫で蹴られることはない。セルが尽きたあと、腕や脚を外されることもない。壊れれば状態を確かめ、直せるなら直す。
それを、よい扱いだと思っていたのかもしれない。
だが、機械人形は道具だった。
人の形をし、人の言葉を話す。それでも人間ではなく、喜んだり、悲しんだりするものだとは限らない。
武器も防具も、旅道具も、壊れれば直す。直せなければ捨てる。直せる場合でも、掛かる金や手間が、その道具の価値に見合わなければ直さない。まだ使える部品を外し、残りを捨てることもある。
それは間違った扱いではなかった。
ロアン自身も、欠けた刃や破れた革を、すべて直してきたわけではない。
では、リゼを分解せずに残すことが、なぜよい扱いになるのか。
椅子へ座らせ、汚れを拭かせ、セルを買い与える。それを必要としているのか。必要としていないものを与えたところで、扱いがよくなるわけではない。
リゼの顔には、何も浮かんでいなかった。
染みの残った胸当てを見ても、声の調子は変わらない。倉庫を出たときも、商会の管理から外れたと告げられたときも、喜びも拒絶も示さなかった。
ロアンには、それが当然のことのようにも思えた。
道具は、置き場所や持ち主が変わったことを喜ばない。
それでも、部品へ分けられると聞いたとき、放っておくことができなかった。
その違いを、言葉にはできなかった。
リゼは右肘の次に腕、脇腹、左膝を拭いていた。手の届く範囲を順に清掃し、作業着の表面についた埃も布で軽く払っていく。
髪には触れなかった。
「髪は拭かないのか」
ロアンが尋ねると、リゼは手を止めた。
「放熱に問題は出ていません」
「そういうことじゃない。汚れているなら拭け」
「はい」
リゼは布を洗い直し、強く絞った。
毛先から少しずつ挟むように拭いていく。砂海と倉庫の埃が布へ移り、水がさらに濁った。
ロアンは胸当てを荷物台へ置き、留め具と縫い目を確かめた。昨日油を入れた革は乾いており、袋へ収めても問題なさそうだった。
リゼは最後に、右脚の角材へ布を移した。先端の革についた砂を拭い、固定に使った布へ水が触れないよう、木の表面だけを清掃する。
「夜は外した方がいいのか」
ロアンが訊いた。
「仮脚の木ですか」
「ああ」
「必要はありません。固定に緩みがなく、残ったフレームへの圧迫もないと思います」
ロアンは角材の固定部を見た。
動力商で確かめられたあとも、布はずれていない。
「自分で締め直せるのか」
「手が届くのでできると思います。現在の巻き方を同じ強さで再現できるかは分かりません」
「緩んだら言え」
「わかりました」
リゼは角材を拭き終え、布を桶の縁へ掛けた。
水は薄い灰色に濁っていた。
「ほかにすることは」
ロアンが訊いた。
「命令をお願いします」
ロアンは答えなかった。
部屋へ連れてきたあとのことを、何も考えていなかった。
荷を持たせる必要はない。掃除をさせる理由もなく、食事を出す必要もない。寝台も使わない。
立って待てと言えば、朝まで立っているのだろう。座れと言えば、同じ場所へ座り続けるかもしれない。何もするなと言えば、何をしてよいのか分からないまま止まる。
商会よりよく扱える。
心のどこかにあったらしいその感覚は、宿の部屋へ連れてきた途端、形を失っていた。
蹴らない。壊れるまで働かせない。セルが尽きる前に交換する。分解しない。
どれも、しないことばかりだった。
では、何をすればよいのか。何を与えれば、扱いがよくなるのか。
そもそも喜怒哀楽を示さない機械人形に、扱いの良し悪しなどあるのか。
ロアンには分からなかった。
ロアンは寝台へ腰を下ろした。
リゼは清掃を終え、椅子から立ち上がると、そのまま卓の脇へ立った。
「睡眠は必要ないと言ったな」
「はい」
「休む必要は」
リゼはわずかに間を置いた。
「長時間の動作を行わない状態では、電力消費と各部への負荷が低下します」
「座っていた方がいいのか」
「立っているよりは、低下します」
「なら、座れ」
「はい」
リゼは、先ほど使った椅子へ再び腰を下ろした。
ロアンは卓を見た。
部屋に椅子は一脚しかない。今までは、食事を持ち込んだときや装備を直すとき、自分が使っていた。
必要になれば退かせればいい。
それだけのことだった。
だが、その程度のことまで言葉にしなければ、リゼは判断しないらしい。
「そこは使っていい」
ロアンが言った。
リゼは椅子へ座ったまま、彼を見た。
「この椅子ですか」
「ああ。俺が使うときは言う」
「わかりました」
「水も、必要なら使え。足りなければ言え」
「はい」
ロアンは旅袋へ目を向けた。
水袋、薬、火口、縄、革紐、予備の布。どれも街道へ持っていくためのものだった。
「旅袋の中は、勝手に触るな。ただし、必要なものがあれば言え」
「わかりました」
「自分の身体に異常があれば、それも言え」
「異常の範囲を指定してください」
ロアンは顔を上げた。
「動きにくい。今までなかった音がする。裂け目や亀裂が広がった。セルの残りが減った。そういうものだ」
「わかりました」
「作業を続けられるうちは問題ないと判断するな」
リゼは数秒、ロアンを見た。
「わかりました」
商会では、作業を続けられるかぎり使われていた。
右肘が裂けても、仮脚の布が緩んでも、自分から報告しなかった。命じられた仕事を続けられるなら、異常ではないと判断していたのかもしれない。
ロアンは窓へ目を向けた。
白い街灯の光が、鉄戸の隙間から差している。
「窓と扉は、勝手に開けるな。部屋の外へ出るときは、俺に言え」
「はい」
「俺が寝ているあいだは――」
そこで言葉が止まった。
何をさせるべきか分からなかった。椅子へ座らせたままにするのか。異常が起きたときだけ起こさせるのか。
火事や侵入者があれば、リゼの方が先に気づくだろう。
「俺が寝ているあいだは、何をする」
リゼはわずかに間を置いた。
「周囲を確認します。所有者に危険が及ぶ可能性がある場合は、起こします」
「起こすだけか」
「時間に余裕がない場合は、安全を確保するために行動します」
砂海で、サンドワームとの間へ入ったときと同じだった。
命じられるのを待たず、危険へ近い人間を守る。それはリゼに備わった役割の一つだった。
「どこまでを危険と判断する」
「火災、侵入、建物の損壊、武器を持った者の接近、所有者への攻撃が予測される場合です」
「ほかの客が廊下を歩く音は」
「危険とは判断しません」
「扉を叩いた場合は」
「通常の訪問であれば、起こしません」
「開けようとしたら」
「施錠された扉を外部から開けようとする場合は、起こします。急を要すると判断すれば、先に阻止します」
ロアンは扉を見た。
どの程度の力で阻止するのかまでは、聞かない方がよい気がした。
「相手を傷つける必要がなければ、傷つけるな。まず俺を起こせ。間に合わないときだけ動け」
「わかりました」
ロアンは額へ手を当てた。
危険から守れと教える必要はなかった。
何もしなければ、リゼは自分で判断して動く。必要だったのは、何をさせるかではなく、どこまでさせてよいかを決めることだった。
一つ範囲を定めるたびに、その外側が現れる。
命令が足りなければ動かないのではない。曖昧なままなら、リゼは自分に与えられた役割に従って判断する。
その結果について責任を負うのは、いまはロアンだった。
武器や防具も、道具には違いない。
だが、それらが持ち主の身を守るため、自分で状況を判断することはない。許された範囲を問い返すことも、命令の意味を確かめることもなかった。
リゼは道具として売られ、ロアンも金を払って買った。
それでも、部屋の隅へ置いておけば済むものではなかった。
しばらく沈黙が続いた。
リゼは椅子へ座ったまま、両手を膝へ置いていた。視線はロアンの方へ向いている。
「私は、何をすればよいのでしょうか」
ロアンは顔を上げた。
「何もしなくていい」
リゼはすぐには答えなかった。
「何もしないのであれば、私は何のために必要なのでしょうか」
ロアンには答えがなかった。
「必要ではないものに、二百四十クレドを支払ったのですか」
「そうなるのかもしれん」
「理由が分かりません」
「俺もだ」
リゼは膝の上へ置いた両手を見た。
「私は、砂海で右脚を失いました」
「ああ」
「仮脚を取りつけられなければ、あの場所から移動できませんでした。セルの残量がなくなれば停止し、そのあと誰かに発見されなければ、再び動くこともなかったと思います」
声の調子は変わらなかった。
「その場合、私はあの場所に残ったままでした」
ロアンは何も言わなかった。
砂に半ば埋もれ、やがてセルが尽きる。身体はそこで止まり、次に誰かが見つけて新しいセルを入れないかぎり、同じ場所に留まり続ける。
人間の死とは違う。
それでも、リゼはそれを、自分が動かなくなった未来として知っていた。
「あなたが仮脚を取りつけたため、私はベルグラートまで歩きました。倉庫でも作業を続けることができました」
「それでよかったのか」
「分かりません」
リゼは顔を上げた。
「ただ、分解されるまで作業を続けるものだと考えていました」
「分解されるのが嫌だったのか」
リゼは少し間を置いた。
「分かりません」
その答えは、嘘には聞こえなかった。
ロアンは胸当ての黒い染みへ目を落とした。
「商会の判断は、間違っていない」
リゼは彼を見た。
「分解することですか」
「ああ。使えないものを残しておく理由はない。使える部品があるなら外して、ほかへ回す。それが普通だ」
「はい」
リゼも、その判断を当然のものとして受け入れているようだった。
「では、なぜ購入したのですか」
ロアンには答えられなかった。
分解されること自体が気に入らなかったわけではない。壊れた道具を捨て、残った部品を使うことに、憤る理由などなかった。
それでも、それがリゼのことだと知ったとき、そのままにしておくことができなかった。
「おまえが分解されると聞いて、買えるか訊いた」
「なぜですか」
「分からん」
「ほかに理由があるのですか」
「あるのかもしれん」
「それは何ですか」
「分からん」
リゼはしばらく黙っていた。
「分からないまま、購入したのですか」
「ああ」
「私は、役に立たなくてもよいのですか」
ロアンはすぐには答えなかった。
役に立たない道具を持ち続ける理由など、本来はなかった。
武器も防具も、旅道具も、用途があるから持つ。壊れて使えなくなれば直し、直す価値がなければ捨てる。
だが、リゼについては、その判断ができなかった。
「少なくとも、いまはそれでいい」
「いま、ですか」
「ああ。先のことは、先で決める」
「それまでは、ここにいてよいのですか」
「そうだ」
リゼはロアンを見た。
表情は変わらなかった。
「わかりました」
それだけを答えた。
ロアンは外套を脱ぎ、寝台の端へ置いた。胸当てと棒剣の位置を確かめ、短刀だけは枕元へ残す。
一階へ降りて夕食を取るつもりだった。
ここで待てと言えばいい。
それだけのことだった。
ロアンは立ち上がった。
「食事へ行く」
「はい」
「ここで待て。部屋から出るな」
「わかりました」
扉へ向かいかけて、足を止める。
「ただし、火が出たら外へ出ろ。建物が崩れそうなときもだ」
「はい」
「戻るまで、ここにいろ」
リゼは彼を見た。
「いつまででしょうか」
「食事を終えて戻るまでだ。そんなに長くはかからない」
「わかりました」
ロアンは部屋を出て階下へ降り、広間の空いた卓へ座った。
夕食を頼むと、女将が煮込みとパンを運んできた。卓へ置いたあと、階段の上を一度見た。
「一人で置いてきたのかい」
「ああ」
「大丈夫なのかい」
「何がだ」
「勝手に動いたりしないのかって聞いてるんだよ」
「部屋にいるよう言った」
女将は納得したような、していないような顔をした。
「ずいぶん汚れていただろう」
「ああ」
「水は足りたかい」
「ああ」
「汚れた水は」
「俺が下ろす」
「ならいい」
女将は厨房へ戻った。
ロアンは食事を始めた。
広間にいた客たちは、機械人形について何も聞かなかった。ただ、ときおり階段へ視線を向ける者はいた。
二階から物音はしない。
角材が床を打つ音もなかった。
食事を終えると、ロアンは部屋へ戻った。
扉を開ける。
リゼは椅子へ座っていた。
ロアンが出たときと同じ姿勢だった。両手を膝へ置き、淡く青白い目を扉へ向けている。
「何かあったか」
「ありません」
「ずっとそのままだったのか」
「はい」
命令どおりだった。
先ほど、ここにいてよいと告げた。
それがリゼにとって何を意味したのか、ロアンには分からない。表情も姿勢も、出ていく前と変わっていなかった。
ロアンは桶を持ち上げた。
濁った水が揺れる。
「もう使わないな、これを捨ててくる」
「わかりました」
桶と布を女将へ返してから、もう一度部屋へ戻った。
リゼは同じ場所に座っていた。
ロアンは扉へ木栓を掛け、窓の鉄戸を少し狭めた。
「夜はそこにいろ」
「はい」
ロアンは寝台へ横になった。
壁際の椅子にはリゼが座っている。
誰かがいる状態で眠ることは、商隊の野営なら珍しくなかった。宿駅でも、護衛同士で部屋を使うことはある。
それでも、今夜は違った。
相手が機械人形だからではない。
明日以降も、そこにいることが決まっているからだった。
短いあいだ同じ場所にいて、期限が来れば別の仕事へ戻る相手ではない。
自分が金を払い、商会から引き取り、この先へ連れていくことを選んだ。
何のためにそうしたのかは、まだ分からなかった。
「灯りは」
リゼが言った。
ロアンは目を開けた。
「何だ」
「消しますか」
卓の上の小さな油灯が、まだ点いている。
「暗くても見えるのか」
「見えます」
「なら消せ」
リゼは椅子から立ち上がった。
左足を出し、仮脚を運んで卓へ近づく。油灯の覆いを閉じると、部屋が暗くなった。
窓から入る街灯の白い光だけが、床と壁の一部を照らしている。
リゼは椅子へ戻った。
仮脚が床へ触れる音が一度した。
そのあと、何も聞こえなくなった。
ロアンは目を閉じた。
休む場所、使ってよい水、触れてよいもの、部屋を出てよい場合、異常を伝えること。危険に対して、どこまで動いてよいか。
決めたのは、それだけだった。
何に使うかも分からないまま買い、自分の部屋へ連れてきた。
商会よりは、ましに扱えると思っていたのかもしれない。
だが、何をもって扱いがよいとするのかは分からなかった。
壊れれば直す。直せなければ捨てる。直せても、掛かる金や労力に見合わなければ捨てる。
それが道具の扱いだった。
リゼも道具なら、商会の判断は間違っていない。
それでも、同じように扱うことができなかった。
理由はまだ、言葉にならなかった。
眠りへ落ちる直前、椅子のある方へ目を向ける。
暗がりの中に、淡く青白い目が二つ見えた。
こちらを見ているのか、ただ前を向いているだけなのかは分からない。
「休め」
ロアンは言った。
リゼは小さく答えた。
「はい」
それが何を意味する言葉なのか、ロアン自身にも分からなかった。




