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12.着せ替え人形

今日は私にとって少々特別な日でして、投稿しました、はい。




 どうも皆さん、少し気分が悪くなったけどミフネちゃんのことを思うと悲しみだけが吹き飛んで行く、新戸 風太郎です。


「ただいま〜」


 俺は例のごとく路地裏で《自宅》に入った。ギルド内では清算が終わるまで畏怖、畏敬、嫉妬などの様々な視線に晒されたが特に問題はない。


「ただいま〜」




「お帰り、今回は早かった」



「うん、ミフネちゃんに会いたくて早めに帰って来ちゃった」


「そう」


 反応が薄い。少し悲しいが、おっさんに急にこんなこと言われても引くか、そりゃそうだな。


「さて、ミフネちゃん。お昼は麺とパン、どっちがいい?」


「パン」


「はいよ〜」



◆◇◇◇◆



 昼食とその食器を洗い終わってからミフネちゃんと話す。


「今日はミフネちゃんの生活必需品を買いに行こうと思います」


「なぜ?」


「今使ってるのは俺用のものばかりでしょ?いい加減俺みたいなおっさんが使ってた男物より新品の可愛い衣服がいいんじゃないかな?」


「別に?そこらの高級店より肌触りもいいし伸び縮みもする」


「………ほ、ほら下着とか?困るよね?他にも生理用品とか暇つぶし用のものとか必要でしょ?」


「たしかに今月はまだ来てない。それに暇つぶしは重要。行く」


 よかった。行く気になったようだ。生理用品より暇つぶしを優先させたように聞こえたのは気のせいであってほしい。



◆◇◇◇◆



「えっと〜、何がいるんだっけ?」


「ミフネちゃん、忘れるの早く無いかい?服、下着、生理用品、暇つぶし用の遊び道具でしょ?まず服屋に行こうか」


『お勧めがございます』


 およ?まぁ、知恵の源がそう言うなら………



 そう言われて知恵の源の案内通りに来たものの、これは………


「なんというか、高そうだね」


「うん、たかそう」


「まぁいいや、ここに入るよ」


「だいじょぶ?」


「ん〜大丈夫だと思うよ」


 知恵の源がわざわざお勧めしたんだから値段も織り込み済みのはず。


「いらっしゃいませ〜、本日はどのようなものをお買い求めに?」


「この()の普段着と下着を5日分ほどお願いします」


「わかりました〜」


 さて、待ち時間だ。


 得てして女の子の買い物とは長いものである。母に付き合わされた時も、妹に付き合わされた時も婆ちゃんに付き合わされた時だって長かった。そういえば、雑魚ちゃんもフィギュア買うの5時間かかったっけか。それに付き合える陽夜も陽夜だけど。ん?あ、あれはッ!!



◆◇◇◇◆



 2時間と45分後、ようやく決まった。ミフネちゃん自身は結構どうでも良さげだったけど店員さんが盛り上がっちゃって、店にいた女性店員総出で服選びをしていた。まぁ、ミフネちゃん可愛いから。飾り付けたいのはわかるけど。俺も参加したし。


 結局、トップス7点、パンツ4点、スカート3点、帽子2点、髪飾り1点、上着6点、ワンピース2点、上下の下着合わせて12点、メイド服1点、執事服1点、チャイナドレス1点、ブレザーの制服1点、セーラー服の制服1点、ロングコート2点、コスプレ衣装57点、計101点の服を買った。当人のミフネちゃんは疲れた顔をしている。


「いやぁ〜いい買い物をしたね」


「………選ぶの長い。そして多い」


 着せ替え人形にしたせいで少しムスッとしてしまった。もちろん後悔などしていない。正直言って、錬金術と大地魔法があるから金貨なんていくらでも偽ぞ………複せ………製作できるからお金には困らない。出来るよね、知恵の源?


『可能です。ただし、金貨複製にあたり、硬貨に掛けられた偽造防止のための術式の解析に後1日ほど必要と思われます』


 わかった。頑張れよ〜。



 服屋に大分長居してしまった。次は雑貨屋だ。


『ブティックの右隣が雑貨屋です』


 そんなとこまで配慮済みとは………


 雑貨屋の扉を開ける。閉める。そしてもう一度開け、閉める。


「本当に営業中?」


「やってる………んじゃ無いかな………?」


 ミフネちゃんに聞かれたので曖昧だが答えておく。それと、中は全体的に埃を被っており、薄暗く、人気(ひとけ)人気(にんき)もない感じだ。


「すみませ〜ん、雑貨を買いに来たのですが〜」


 風魔法で換気した後、中に入って少し大きめの声で呼びかけてみる」


「あぁ〜?なんだよ、客かよ〜。今日は昼寝って大事な用があるのによ〜」


 男性の声が間延びした感じで聞こえて来た。


「えぇ、お客です。それでですね、生理用品と何か暇を潰せるものを買いに来たのですが」


「あぁ?男が生理用品とか変態かよぉ〜。マジ勘弁して」


 あぁ〜、ちょ〜っとイラっときた。


「いえ、俺ではなくこの()用のなんですけどね」


「まぁ、どっちでもいいけど」


 おい!


「なぁ、買うならさっさと買って帰ってくんね〜か?昼寝中だったんだ」


「えぇ、そうします」


 そう言って俺はパパッと選んで店主の前に置く。


「んじゃ、銀貨4枚と銅貨二枚ね」


「計算などはしたんですか?」


「いやまぁ、俺一応店主だし。商品の値段とか名前とか覚えてるし」


「ものぐさでも店員としては優秀ですね。優秀ついでに店内の掃除もしたほうがいいと思いますよ。心地良く昼寝をするために」


「おぉ〜たしかに、埃っぽいより風邪通りが良い方が気持ちいもんな〜」


 地味にやるとは言ってないのがこの店主らしい。


 変な店主とそんな風にやりとりをした後、代金を置いて店から出た。




「変わった店主だったね」


「ん、変わってた。それでニート、暇つぶしは?」


「あ」


 すっかり忘れてた。また買いに行くのも面倒だし………。しゃあない、《自宅》のを使ってもらうか。



◆◇◇◇◆



「ミフネちゃんごめんね。代わりにこれをあげる」


 そう言って俺が渡したのはルービックキューブ。


「これ、どうやって遊ぶの?」


 全面揃っていたルービックキューブを崩し、ひとまず一面だけ揃える。


「こうやって縦と横に回るんだ。そして色を揃える。全部の色が揃ったら終了」


「それだけ?」


「それだけだよ。でもね、それがなかなかできないから面白いんだよね」


俺?俺は30秒で全面揃えられますが何か?


「一面揃える方法だけ教えるから、頑張ってクリアしてね。クリアできたら次のをプレゼントしよう」



◆◇◇◇◆



 ミフネちゃんは5分で1面揃える方法をマスターした。


「ミフネちゃん覚えるの早いね」


「ん、覚えるのは得意。お母さんにも覚えがいいって褒められた」


 死んだ母親の事を話しているのにそんなに落ち込んでるように見えない。


「………じゃあこの調子で他の面も一緒に揃えられるように研究して見てね」


「ん、次の娯楽も楽しみ」


「お、もうクリアした気になってるな〜?」

次回は2/14に投稿予定です。

ちなみに今日はマジ妹(私よりは出来がいい奴)の誕生日でした、はい。


ps.ミフネちゃんは現時点ではニートのことを『親切で、気が良くて、命の恩人のおじさん』と思っています。恋愛感情は今の所ありません。上に書いてあるのは、別に裸くらい見られてもいいっていうミフネちゃんの元の性格によるものです。召喚勇者(日本人)の両親に育てられたのに貞操観念が崩れてるのは見逃して欲しいところです。これから先、ニート以外には見せたくないって羞恥心的な何かを得る機会があるかないかはわかりませんがね。心境の変化はじっくりコトコト書かないといかんので面倒ですね!

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