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11.ギルマス

予定通りギルマス視点です、はい。





 やぁ君たち。俺はレウルカの街でギルマスをしている、レイクドだ。今日、不審な男が以来の報告に来た。なんとソロでゴブリンの集落を潰したという。役職上、実力者の噂や名前は入って来やすい。だがこのニートという男の名前は聞いたことがない。名前を聞かない実力者など山籠りの修行バカか、裏稼業の者達だけだろう。


「これは?」


「ゴブリンの集落を魔法で焼き払った後に見つけたギルドカードです。それと」


 奴がそういうと、3人分の焼死体が現れた。


「そのギルドカードの持ち主と思われる3人の遺体です」


「ふむ、それは良いが、お前は今どこからこれを出した?」


「俺のスキルですよ。あまり深く聞いて欲しくはないですね。それでも、もしこれ以上の情報が欲しいのなら覚悟してくださいね?国3つ位なら逃げ果せる自信が私にはありますよ」


「………そ、そうか。まぁ情報の秘匿は大事だ。仕方あるまい。それに魔法系でも同じようなことが出来るから珍しくはあるが驚くほどではないな」


 あまり情報をよこさない上に、堂々と脅してきやがった。まぁ、用心深いのは当たり前だが。そして俺は暗に魔法ではないのか?と聞いた。そして無反応。気づかなかったのかそれとも否定しないのか。おそらく後者だろう。


「取り敢えず、この3人の遺体とギルドカードは預かる。で?ゴブリン自体はどうする?」


「買取をお願いします。あと、討伐証明部位も見つかっただけ取ってきましたので、そちらも」


「そんで?いくついたんだ?」


「ゴブリンのことでしょうか?」


 こいつ、俺で遊んでやがる。わざと疑いたくなるような言動をしやがった。『ゴブリンのことでしょうか?」これは俺が『こいつが『 あの3人を(含め他にも複数いる可能性もある)殺したのはこいつではないか?』と疑っているのを承知でゴブリン以外も殺しているかのような言動をしやがった。でも、答えないわけにはいかないのでさっさと答える。


「そうだ」


「そうですね………500くらいでしょうか。感覚的にですけど、そう外れていないと思います」


「そうか………」


 それだけの数を一人で殲滅し、疲労の色が見られない。国3つは流石に誇張だと思うが、捕縛、殺害はほぼ不可能だろう。まぁ、『そっち』は諦めるとして、約500のゴブリンの殲滅、及びゴブリンの製作した集落の破壊は、気が乗らねぇがCぐらいまで上げねぇわけにはいかねぇ。しかたがない。


「ランクCに上がる気は無いか?」


 奴はあまり考えたそぶりもなく、


「願っても無いです。ランクを早くあげたかったんですよね」


と答えた。


「わかった。おい、フェリアに今の二つの件を伝えてきてくれ」


「かしこまりました」


 俺はメイドに指示を出すと奴との雑談に入った。二つの件とはギルドに関連すること(買取とランクアップ)と、その他(奴の能力を分かる分だけでもいいから確定、又は推測する)の二つである。



 しばらくすると奴は出て行った。


「はぁ〜〜…………」


 俺は気を抜くのと同時に深いため息をついた。


「ありゃヤベェな」


 つい、そう口から出てしまうほどやばかった。たとえ俺が10人いたとしても勝てねぇ、そう思わせるほどの威圧感と魔力。俺じゃまず瞬殺される。あんなバケモンに対抗できるのは今代の魔王ランドル様や最近召喚された勇者様、賢者ハーレー様に隣国ハルバー王国のグランドマスターにして人類最強のアルノさんくらいのものだ。そんな名だたる有名人と比較してもタイマンではアルノさん以外は勝てないと思えてしまう。ま、今代の勇者様はヤベェらしいけどな。


 なんでも、対人戦闘の兵器として利用されると言われても動揺しなかった今代の勇者様は、元の世界への帰還方法が無いと知るや否や、掛けられていた拘束用魔術を悉く無効化し、召喚に関わった貴族、王族、魔術師を情報を丁寧に洗った上で皆殺しにしたらしい。因みに自己判断ができない10歳以下は殺されずに済んだようである。


「取り敢えずこのギルドカードの情報を洗って、最後に依頼を受けた支部に連絡を取るか」


 これも規則だ。面倒臭いが仕方あるまい。


「………何度見てもヤベェ遺体だな」


 頭部は性別、種族、年齢が如実に現れる部分のはずだが、全て黒く、男女や種族の判別もできない。肘や膝の先は完全に炭化して崩れている。まるで一瞬の高熱で焼けたかのようで、ひび割れた皮膚の間から焼けてない肉が見える。


「それに、ゴブリンの集落に捕まってたみたいだし、いっそ死すらも認識させずに奴が焼いてくれて幸せだろう。………ん?」


 そこで俺は思い至ってしまった。奴ほどの野郎がゴブリンどもに混じった人間の気配に気づけないのか?と。


「………いけねぇ、これ以上考えても堂々巡りだ」


 俺はそう言って奴に関する思考を放棄した。それは恐ろしい勘違いであってほしいから。


 まさか、ゴブリンに女を犯させた後ゴブリンごと女を焼いたなんてことは無いと思いたい。

ギルマスの〜思い過ごし〜。


あ、次の更新は(2/4)です。現実でちょっとしたお祝いがあるので。


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