10.ゴブリン
さて、連続投稿最終日ですね。何かイベントっぽいのがある時は投稿します、はい。
それと、ざ〜ん〜こ〜く〜な天使の表現♪が少しだけあります。
どうも皆さん、夕飯を食べた後、ミフネちゃんをお風呂に入れようと思ったのですが、流石に使い方が分からないようなのでレクチャーしている、新戸 風太郎です。
「………で、ここを押すと髪の毛用の石鹸が出るからシャワーを使って髪を濡らした後に使って髪の毛を洗って、しっかり洗ったらまたシャワーで流してね」
「ニート、こっちは何?」
「………そういえば、初めて名前呼んでくれたね」
「そう?」
「うん、可愛い女の子に名前呼ばれるの初めてだから、感動した」
「そう」
口数は少ないけど大分ニート言う名のおっさんに慣れてきたのだろう。少しは信用してもらえてるといいな。
その後、ミフネちゃんに先にお風呂に入ってもらった。おっさんが入ったお湯に浸けるのは可哀想なので。け、決して好みどストライクの女の子が入ったお湯が関係している訳じゃ無いよ!ほんとだよ!
っと、冗談を言ってないでミフネちゃんが上がる前に『氷魔法を使った、瞬間冷凍ミカン』の準備をしなければ。喜んでくれるといいな。(注、この後、上がってきたミフネちゃんにはお風呂上がりの冷たい物の誘惑を知ってもらった。結果、お風呂上がりにアイスを食べる可愛らしい生物が爆誕したのである)
◆◇◇◇◆
さて、異世界生活3日目だ。ニートは今日も今日とて名は体を表さないを示すが如く働きに出た。
「どの依頼がいいかな〜っと」
既に、朝の依頼戦争(壮絶な割りの良い依頼の取り合い)は沈静化し、残っているのは塩漬けの依頼や常駐依頼があるだけ。その中でニートが選んだのは
「ゴブリンジェネラル及びゴブリンジェネラルに統率されているゴブリンの殲滅、か」
ゴブリンジェネラルやゴブリンキングの依頼は人気がない。ゴブリン系統は素材になる部分が基本的に魔石しかなく、更に数も数百を超えるものもザラにあるので数で押されてジリ貧なのだ。増えすぎた場合、上級冒険者達に強制依頼が発生する。
「うん、これにしよ」
そう言ってニートはゴブリンジェネラルの依頼書を受付に持って行った。
「これお願いします」
「はい、受注か……ん……りょ……………。あの、本当にこれを、受注になられるんですか?パーティ構成は?」
「はい、それを受けます。それと、俺はソロですよ」
「死にたいんですか?」
冷静に、そして少し心配してる風に、受付嬢さんが言う。暗に『危険だからやめろ』と言われているのがわかる。
「心配せずとも俺はこの程度では死にませんよ。遠距離から魔法でゴブリンの集落ごと焼き払いますよ。それにランク的には問題ないはずです」
ランク的には自分のランクより1つ上まで受けることができる。そして、強制的に止める権限は受付嬢の彼女にはない。
「そ、それは………」
黙ってしまった。
「それ以外に話がないなら俺は行きますね」
「………ご利用、ありがとうございます…………」
◆◇◇◇◆
さて、今回は街をいつも出ていた南門ではなく北門から出た。理由は単純、標的がこっちにいるからだ。
じゃ、知恵の源。
『はい、ゴブリンジェネラルの集落は北北西方向へ約50㎞程の地点にあります。魔法の射程範囲内です、焼き払いますか?YES/NO』
流石に魔石とか勿体ないからね、現地に行くよ。まぁ、ちっとばかし早く走るけど。テンプレだと女の人をお姫様抱っこしながら女の子が『止まってぇぇぇぇぇ!!』なんて言いながら落ちないようにがっしり捕まってるんだけどなぁ………はぁ、まぁいいや。
その後、俺は50キロの道程を2〜30%ほどの力で約30分で走破した。単純計算で、約100㎞/hで移動したことになる。凄いな。
まぁ、それは置いておこう。今はゴブリンの話だ。俺は討伐対象たるゴブリンジェネラル及び取り巻きのザコを木に隠れて観察している。
「ザコでもこれだけ集まれば圧巻だな………ザコはザコでも俺の知り合いの雑魚がこんだけいたらヤベェな、勝てる気しねぇわ」
今はどうでもいいか。
『………周辺の警戒に出ているゴブリンや繁殖を繰り返している雌ゴブリンを入れると、5388匹です』
「捕まってる人は?」
『います。3人の人族の女性です。ゴブリンはオークと同じで、人型の女性なら人類、魔物問わず種族の繁栄のための苗床として使用します』
「おいちょっと待て、それはつまりゴブリンの餌食になってる人達ごと焼き払えと、俺に言ってるのか?」
知恵の源は街を出た後、俺に『魔法の射程範囲内です、焼き払いますか?』と言った。つまりは………
『はい。彼女たちは捕らえられてから既に一年と9ヶ月が過ぎています。精神も壊れており、〈只生きている〉だけです。産んだゴブリンの子も全員合わせれば250にも及びます。今更助けてもまともな体でもまともな精神状態でもありません。元の生活に戻る事は到底不可能です。この場での殺害を推奨します』
二次元ならありふれた異種姦もののエロ本なのだが、現実だと少し気分が悪くなる。
「ッチ………」
俺は舌打ちした後、全てを焼き払うことを決意した。
◆◇◇◇◆
俺は今、ギルドマスターに面会中である。
「これは?」
「ゴブリンの集落を魔法で焼き払った後に見つけたギルドカードです。それと」
俺は《無限収納》から3人分の遺体を出した。
「そのギルドカードの持ち主と思われる3人の遺体です」
「ふむ、それは良いが、君は今どこからこれを出した?」
「俺のスキルですよ。あまり深く聞いて欲しくはないですね。それでも、もしこれ以上の情報が欲しいのなら覚悟してくださいね?国を3つ位から狙われても逃げ果せる自信が私にはありますよ」
「………そ、そうか。まぁ情報の秘匿は大事だ。仕方あるまい。それに魔法でも同じようなことが出来るから珍しくはあるが驚くほどではないな」
そう言うと、ギルドマスターはスキルについての言及はやめてくれた。未だ俺の事を疑わしいと目が言っているのは置いておくとしても。それに魔法ではないと断定されてるし。
「取り敢えず、この3人の遺体とギルドカードは預かる。で?ゴブリン自体はどうする?」
「買取をお願いします。あと、討伐証明部位も見つかっただけ取ってきましたので、そちらも」
「そんで?いくついたんだ?」
「ゴブリンのことでしょうか?」
態と相手が疑いたくなる言動をしてみる。
「そうだ」
「そうですね………500くらいでしょうか。感覚的にですけど、そう外れていないと思います」
「そうか………」
ギルマスは悩ましげな顔をしたあと決意したように、
「ランクCに上がる気は無いか?」
と言ってきた。勿論、早くランクが上がるのは歓迎なので、
「願っても無いです。ランクを早くあげたかったんですよね」
と俺は答えた。
「わかった。おい、フェリアに今の二つの件を伝えてきてくれ」
「かしこまりました」
ギルマスはメイドさんに言いつけを渡した。メイドさんが出て言って、二言三言雑談をしたり余計な香りの混ざったお茶を飲んだりしたあと、俺はギルマスの部屋から退出した。
その後、いつもの受付嬢さんの所に向かった。
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
そう言われたのでついて行くと倉庫だった。
「こちらにゴブリンを出してください」
「わかりました」
既に収納系の能力がある事は知られているのでゴブリンをドババババッと出す。50体のゴブリンの死体の山×10と端数の38体の山が一つ。
「これも」
「はい、お預かりします」
討伐証明部位も渡した。
「集計いたしますので、ロビーでお待ちください」
彼女たちは男女4人のパーティだったという、作者の脳内設定。ハーレムするとこうなります、はい。
次回は2/1です。
追伸、次回はギルマス視点です。
追伸の追伸、実は元旦の2話連続投稿は思いつきだったため、すでに投稿予約してあるやつを一つズラしたり、それに伴い、前書きと後書きも書き直しだったのでアホめんどかったです、はい。




