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短編  作者: Nnnnn
56/57

56

ー山口県ー


御影池「…なるほど…それで」


竹輪「音黒も死んじゃったんだね…」


血脇「心苦しいが、先を急ぐしかない。もう引き返す事はできない。竹輪以外は…」


血脇「竹輪は、亡くなった二人を弔う必要があるだろう。ここで…離脱した方が良い」


竹輪「二人の遺体をここに置いて行きたくは無い。でも、高橋に託されたから…私も最後まで付き合う。次の九州での事が終わればすぐここに戻ってくる」


竹輪「だから、少し待っててね…高橋、音黒。」




ー福岡県ー


御影池「九州…確か今は魔境の様になっているんじゃ…」


血脇「人間以外の種族が流れ込んで来たからな…恐らく九州にある研究所が原因だろう」


心「それにしてもじゃない?この荒れよう…研究所ができたからってこうも酷くなる?」


血脇「…ところで御影池、おんぶは辞めて欲しい」


御影池「血脇さんは致命傷だったので…安静にしていてください」


心(超能力でほぼ全快回復したんだけどな……黙っとこ)


御影池「それよりも見てください。あれが…恐らく研究所かと」


血脇「またドーム状のでかい研究所…」


竹輪「研究所?なんか…この形…コロッセオみたいで…なんか、歓声も聞こえてくるよ?」


血脇「とりあえず近くに行ってみよう…手掛かりが無いからな」




ー闘技場ー


心「…関係なさそう」


御影池「ただの闘技場か」


血脇(ただの…?)


御影池「恐らく血の気の多い種族同士で殺し合うんでしょう…研究所で働いていた時に噂で聞きました」


御影池「まぁ…こんな大々的にやってるなんて思いもしませんでしたが」


血脇「帰ろう。面倒事は避けた方が良い」



竹輪「ちょ〜っと…待って。出場者のこの写真って!」


心「ニー…?!」


?「どうかしましたかな」


御影池「…いや、大丈夫だ。何でもない」


?「そうでしたか、出場でしたらあちらの方に」


心「あ、いや…(ニーナがこんな所に?とにかく…研究所関連の何かである事は分かった。ニーナを探さなきゃ)」


?「あぁ、観戦でしたか。でしたらこちらに。いや、ちょうど良かったですね…本日は観戦料がタダなんですよ」


竹輪「…どうする?」ヒソ


心「とりあえずニーナに会わなきゃ…」ヒソヒソ


血脇「ニーナは出場者なのだろう?客席から様子を伺おう」ヒソヒソ


御影池「…」


御影池「お爺さん…俺は観戦しない」


?「…んぅっと…お連れさん方は見ていくようですが…」


血脇「御影池?」


御影池(俺の目的は研究所のボスの殺害。その過程で血脇さんさえ無事なら良い。この目的の為なら(超能力者)でも、高野(バカ)でも利用する。)


御影池(勿論あのニーナ()もな。ただあの龍を救う為に時間を浪費している暇は無い。救う時のリスク…もたらす利益…釣り合わない)


御影池「血脇さんも行きますよ」


血脇「私はここで見ていく」


御影池「まさか、血脇さんもあの龍の為に…?!」


血脇「勿論だ。御影池も…」


御影池「嫌です。ゴールは目前なんですよ?優先すべきは…」


血脇「御影池…」


御影池「…分かりました。血脇さんとはここでお別れですね」


御影池(まぁ…この超能力者が入れば血脇さんの身は安全だ。俺だけでも…奴を殺す)


御影池「無理はしないでくださいよ」能力:黒影(ブラック)


血脇「まて!御影池…」


?「えぇっと…では三名様ですね?観客席はあちらとなります」


心「…血脇」


血脇「申し訳ない。御影池は…あんな感じだが、本当は仲間思いで優しい奴なんだ。」


竹輪(あれで…?)





心「人が多い…(この様子じゃテレパシーで探れない)」


血脇「人間以外の種族だらけだ。それも、まだ日本での滞在を認可されていない種族が多い」


心「…?認可されてない種族って?」


血脇「人間以外の種族が現れてから色々と定められた。直近だと龍族が良い例だろう」


血脇「基本的に認可されてない種族は見つかり次第、処理される。合法的に殺されるわけだ。だからひっそり暮らしたり、人に化けて生活したりしている」


血脇「ただし…九州以外では」


竹輪「ずっと小屋で過ごしてたから知らなかったけどそうなってたんだ?」


血脇「だから人間である私達は今、警戒されている」


心「確かに殺気がちらほら…」



アナウンス「それでは第六試合!スタァァットォ!」



竹輪「あ、始まった」



ウォォォオオオオオッ



心(こっちに向かってくる敵意は引いた。でも…微かな…この敵意は?)















御影池(何故、皆…仲間だの…なんだの…)


御影池(目的達成のためにはクズ寄りの考えの方が良い。これは経験則だ。今まで見てきた奴らはそうだった)


御影池(まぁ、結末はどれも悲惨だったが…)


御影池(俺の憧れた頃の血脇さんも残酷な人だった。今は変わってしまったが…いや、素に戻ったと言うべきか?)


御影池(血脇さんも瞳潤さんも…あんな風に優しいから被害を被る。)


御影池(……あの時瞳潤さんが俺の事を囮にして逃げていれば事はもっと上手く運べていた)


御影池(俺は寄り道をしない。俺はあの高野(バカ)とも、優しい血脇さんとも違う。)




御影池(でも…………俺は今の血脇さんの方が…好きだ)


ーバックヤードー


?「計画は順調じゃな」


御影池(そう、無駄な寄り道は高野(バカ)のする事だ…高野(バカ)のする事なのに…!)


御影池(クソ…受付のジジイの影に入って来たら早速だ)


?「馬鹿な奴らじゃ…警戒心がまるで無い。儂の能力(チカラ)の中に簡単に入って来た」


御影池(能力(チカラ)…!コイツ研究所の?)


?「観客全員に伝えろ。三人をマークして、儂の合図と共に殺せと」


チンピラ「はい。でも業ヶ(ごうがさき)さん、何故今殺さないんですか?」


業ヶ崎「あの三人…ここまで来たんじゃ。戦闘はかなりできるようだからのぅ…この会場がめちゃくちゃになって試合がおじゃんにでもなったら稼げない」


チンピラ「はぁ〜なるほど!でも賞金がくっそ高ぇですよね?こういうのってちゃんと儲かるんですか?」


業ヶ崎「…知っておるか?優勝者はその大金を手にした後、幸せに暮らして二度と誰かの前には訪れない。」


チンピラ「…?」


業ヶ崎「さぁ行った行った…儂にも準備があるからのぅ」


御影池(あの龍がいれば簡単に終わるってのに…どこにいやがるあのチンピラに聞くか)





御影池「おい」


チンピラ「っ?!何も…」


チンピラ「ぐぇォッ」


御影池「黙れ。最近龍族の女が来ただろ?」


チンピラ「く…か…か…」


御影池「おい、その口は飾りか?」


チンピラ「ぎ…ぃ…!」


御影池「…あぁ…悪いな」パッ


チンピラ「は…はい……ぎっ…来ました」


御影池「3秒以内に言え…何処にいる?」


チンピラ「専用の控え室ですッ!選手控え室のすぐ近くッ!」


御影池「…黙ってこの闘技場から立ち去るんだな」



チンピラ「…な、なんなんだよ…クソッ」



ー控え室ー

御影池(あの龍は…いるな。見張りは一人か。殺れる!)


ガチャ


業ヶ崎「お疲れ様」


見張り「お疲れ様です」


業ヶ崎「そいつは決勝で使う。そろそろ準備に出せ」


見張り「分かりました」


業ヶ崎「あと見張りを増やせ。気の所為かもしれんが…ネズミが入っている気がする」


見張り「すぐ用意します」


見張り「おら、歩け」


ニーナ「はい」



御影池(チッ…あの龍…目がおかしい。能力(チカラ)か何かで操られているのか…?)



御影池(すぐ持ち出して逃げれないとなると…血脇さん達が危ないな。客席に今何体の敵がいるか分からない…パッと見でもいいから見ておきたい。)


御影池(面倒くさいが…ここはアレで行くか)

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