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【3.8万PV達成】Memento of ランカ ~羅刹羅闍との日本ぶらり旅~  作者: 金剛永寿
遙かな旅路

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駱(定め②)

少年は...自分の定めの真理に迫られる


古代インドに語り継がれる叙事詩【ラーマーヤナ】、ヴィシュヌ神の化身【ラーマ王子】の愛する【シーター妃】を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ【魔王ラーヴァナ】との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生【椎谷しいたに蘭華ランカ】がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

有名コーヒーチェーン店の一席に座っている男女二人...

コーヒーの香りが漂う静かな雰囲気に包まれた二人には見えない圧がかかっているように感じる。

その原因は、先ほど女性...竜宮寺(りゅうぐうじ)時炎(シホ)が言い放った言葉にある。

シホの向こう側の席に座っている少年、設楽(したら)(ラク)は思わずかなり動揺している。

「竜...王?...ヴァーハナ?...竜宮持さん、何を言っているのですか?」という単純な質問でしか返せなかった。

「言葉の通りだよ。あなたは設楽・駱である同時に私...私たちの同胞である第一竜王、アナンタの生まれ変わりでもあり...さらにこの世界の全てを浄化する者のヴァーハナでもあるの。」

「説明になっていません。なぜ僕はその者の生まれ変わりと断言できるのですか?何より証拠が...」

と言ったラクに対して、シホは突然立ち上がって、自分の顔をラクに近づけてきた。

そして、ラクの耳元に...何かを呟くかと思ったら、鼻でラクを少し嗅いだのだった。

突然の出来事でラクは反射的に手で頭を塞いだ。

そこで、シホはまた席に戻って、いつもの優しい笑顔でこう言った。

「うん...これだね。」

さっきの不意打ちで赤面になってしまったラクはテンパった声で「な、何がですか?」

「あ...ごめんね...証拠と言ったから、自分で確かめてみたの...あなたの匂いを...ね。」

「匂い?」

「そう...私たちにしか知らない同胞の匂いがあなたにも感じるわ...」

「匂いで分かるって...人間の体臭は個人別に違うし、嗅覚も人それぞれの感じ方もあるので、どのような匂いか証明できない以上、証拠になりません。」とここでラクは科学的な論弁をした。

「...だよね。あなたがそう言うと思ったわ、ふふっ...半分からかいたかっただけかも...」

「い、今はそんな場合じゃないと思いますが...」

とラクがまだ落ち着いていないまま、ここでシホは別の話をし始めた。

「ところで...以前にはあなたにはお兄さんがいるって話しましたが...」

「はい...兄に今の話と関係するのですか?」

「さしずめ...あなたのお兄さんの名前はラーマ...いや、ラームでしょうかね?」

「!?...確かに兄のことを話しましたが、名前を教えた覚えが...」

「当たりだね。言っておくけど...心理学が分かったからとかじゃないよ。」

「じゃ...なぜ...」

「ラームとラクね...まるでラーマーヤナの主人公とその誠実な弟の名前だね。」

「はい...日本にはラーマーヤナのことを知っている人が少ないので、僕の場合はあまり聞かれていないのですが...こういう名前の人は南アジアに行ったら、普通にいますよ。」

「確かに...ラクという名前は決して珍しい名前じゃないわ...でも...」とここでシホは机に置いてあるペーパーナプキンに取り出したペンで何かを書き始めた。

「あなたの名前の漢字はこう書くじゃないかしら。」

ラクに見せられたナプキンには自分の名前の漢字【駱】が書かれた。

「!?」ラクの口から言葉が出なかった。

「ご両親からこの漢字にした意味とか聞いたことがあるの?」

「...母は僕が子供の時に亡くなって...父はその後に家を出て、全然連絡が取れなかったので...」

「そうか...すみませんね。こんなことを聞いて...」

「あ、いいえ...でも、自分の漢字の意味については聞かされていません。」

「この漢字の意味はご自分で調べたことがあっただろう?」

「はい...別の読み方は川原毛(かわらげ)で、身体が黄褐色から亜麻色に対して、立髪や下肢...そして蹄が黒い馬の毛色です。」

「その漢字に込められた意味...考えたことがある?」

「さあ...ただの当て字かと思ったのですが...」

「知っている?白馬の王子様の白馬って...モデルがいたの...」

「...それはまさか...」

「そう...全てを浄化する者も...白馬に乗るという絵がよく見かけるわ。カッコいいよね...白馬は...」

「は...」

「でも、実は()()()()()のよ...」

「え?」

「よく白馬だと言われたが...ある伝承では全く違う動物が登場するわ...馬のイメージはたくましさもあって、美しさもある...だから...別のとイメージが全然違うのよね...」

「...それはもしかして...」

「恐らくあなたも調べたのだろうね...その漢字が付いている動物を...」

「...駱駝(ラクダ)...です。」

「そう...ラクダの色も...さっき説明した馬の毛色とどことなく似ていると思わない?しかし、全てを浄化する者がラクダに乗るなんて、格好いいと思う人が少ないから...いわゆる美化ね。どう?少し納得できた?」

「...要するに...どうしても僕を納得させたいですね...竜宮寺さんは」

「そういうつもりじゃないけど...あなたは証拠とかがないと、中々納得してくれないから...」

「...確かに...竜宮寺さんが言っていることは一理がありますが、僕はラクダの生まれ変わりとか竜王の生まれ変わりだと言える証拠としてはまだ不十分かと...」

と言ったラクに対して、シホは自分の読みの通りだと言いたくなるような笑顔を浮かべて、次のように言った。


「では...()()に話しを聞きましょう。」

そこで彼女は何かを取り出した。

それは...何かの乾燥されたハーブが入っている小さな麻袋だった。

「この薬草の香りは内なる自分を呼び覚ます...これであなたとあなたの中に眠っている...いいえ、ずっと隠れている竜王の記憶を共有することができるの...」

「??」

「その覚悟には...あなたにある?」

今回の感想↓


二週間お休みしてお待たせしてすみません...

本当に最近では作者がいろいろあって...

とりあえず傷心旅行で国外逃亡生活が終わり、無事に帰還しました。

継続することがとても難しい

また軌道に戻せるように...したいです...

本当にいろいろあって、情緒がまだ安定していないところもあり...でも、できるところまで更新を続けたい気持ちもあります。

また休むの?と思われるときがあるかもしれませんが、温かく見守っていただければ幸いです。


さて...今回はラクくんとシホの回でしたね。

イメージ的には年上のシホにからかわれて、もてあそばれたラクにしたいのですが、突然匂いを嗅ぐとか!

急に胸キュン?ハレンチです!(どんな口が言うんだ?w)

赤面になったラク...多少意識してしまったのですね。

今まではかなり理屈っぽいし、真面目だし...

こういうキャラクターがデレるの...いいですね。

匂いだけじゃ何の証明にならないから、次はラームの名前を当てて...次はラクの名前の漢字を当てる。

なんか心理学というかメンタリストになっていません?w


でも、実は名前を考えたときにはすでにこの設定でした。

馬があまりいない地域では代わりにロバとか牛?水牛とか...そして、もちろんラクダも...移動や荷物持ちの役割を担っています。

インドなど南アジアもラクダがいてもおかしくない話です。

そこで作者が閃いて、駱駝の「駱」だけを取って、ラクくんに当てました。

さすが!(何が?)


そして、もはや科学と関係ない証明のやり方になりました!w

だって、ラクくんは頑固だもん...

もうこんな方法でやるしかない!w

さてと...一体どうなるのか?

次は誰を登場させたら良いかな?


そ、れ、は...

もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!

乞うご期待!


----------

改めて最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!

二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。

だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

現在は第14回ネット小説大賞にも参加しています!

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。


また、お陰様で...この作品は37000PVに達成しました!!!

本当にありがとうございます!

この作品を描き始めてあと少しで4年が経ちます。

それでもまだ読んでくれている読者がいる限り、やめるつもりがありません。

(もしかしたら、別の作品を書くこともあるかもしれませんが...並行にしたいです)

このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。

もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

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