表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3.8万PV達成】Memento of ランカ ~羅刹羅闍との日本ぶらり旅~  作者: 金剛永寿
遙かな旅路

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

230/233

羅亜夢(宿命)

彼の宿命が...再び訪れる


古代インドに語り継がれる叙事詩【ラーマーヤナ】、ヴィシュヌ神の化身【ラーマ王子】の愛する【シーター妃】を奪還するために耗発した羅刹羅闍ラクシャーサラージャ【魔王ラーヴァナ】との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...


もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?


時は現代日本、ある女子大学生【椎谷しいたに蘭華ランカ】がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...

ある場所のある一軒建ての家

しかし...誰も住んでいない家

その家の前に立っているのは作業着を着ている男性が何人かいる。

その中一人は、他の人の前に立っていて、こう言った。


「午前中までに家の中にあるものを全て回収するから、いちいち確認する必要がない。とにかく外まで出して、トラックに積む...簡単だ。」


そう...この家は以前人が住んでいたが、昨年に住人が亡くなって以来...空き家になっている。

そこで、家を売るために亡くなった方のご家族である依頼主から家の中の全てを回収し、空き状態にして引き渡さなければならない。

しかし、依頼主は仕事でとても多忙であり、遺品整理する時間が全く確保できず...全てを業者に任せることになった。


「では、チームを分ける。設楽(したら)くん...」

「はい!」とそこで名前を呼ばれた人が返事した。

「山田さんと二人で二階の方を頼む...まずは一階のチームが一階の物をクリアしてから二階から物を下ろすから、まずはまとめてすぐに下ろせる準備ができるように階段のあたりに集めてくれ。」

「はい!」と設楽...羅亜夢(ラーム)はもう一人の同じチームの山田さんと呼ばれた男性が返事をした。

「一階のチームは外まで物を出して、外にいるチームはそれをトラックに...」とい簡単な説明を受けてから、チームに分けられた男性たちは作業を開始する。


家の中に入って、二階に上がったラームはまず一部屋のものを押し入れから出した。

「布団とか...服も...あと、本がいっぱいだ...」

「とりあえず全部出すんだ。さっき社長が言っただろう?何も考えずに無心でやる...例え価値がありそうなものがあっても...私たちの仕事は家を空にする...それだけだ。」とラームと一緒に二階を担当する山田という男性が言った。

「あ、はい...」とラームはその言葉に従って、とにかく押し入れや棚から物を出して、小物などは用意した段ボールに放り込んだ。

「重いものは後で二人で運ぶことにして...段ボールがいっぱいになったら、また新しい段ボールを...」

「はい!」と返事したラームは手を止まらずに作業を続けている。

しばらくして一部屋目の作業が落ち着いたとき、ラームは自分が思うことを口にした。

「遺品整理の仕事はこんなことでいいのか...」

「もし時間があれば、もっと丁寧に仕分けするとか価値がありそうな物の買取もできるが...今回はかなりイレギュラーだから、仕方ない。」

「さすがベテランですね...」

「いろんな仕事をしてきたから...いろんなことが体験してきただけだ...」

「...一つ聞いてもいいですか?」

「なんだ?」

「なぜ山田なのですか?父さっ...いや、()()...」


そう...ラームと一緒に作業している男性の名前...山田ではなく、ラームの父であり、ラーム自身に課せられた使命を果たすために自ら師匠と名乗り、今はラームに任務を与えている【斧を持つ者】である。


「適当だよ...名前は何でも良い...仕事をさせてくれるなら...社長さんは私みたいに履歴が曖昧でも雇ってくれる人なんだ。どうせ人手が足りないから...」

「それは大丈夫なのですか?」

「あなたを監視することもできて一石二鳥です。」

「それならいいけど...」

「じゃ、次の部屋に行こう...」

「はい!」


別の部屋に移動した二人が目にしたのは、たくさん飾ってある絵だった。

「この絵たち...亡くなった方の趣味かな...」

「まとめるぞ。」

「はい!」

作業の内容が変わらず、二人は飾ってある絵を撤去して段ボールに詰め込む。

しかし、ここもラームの心の声が口に出した。

「勿体ないな...」

「無心に作業をこなすのみだ...私たちにはこの家に住んだ人とは全く無関係の他人...気持ちは分かるが...作業に集中するんだ。」

「分かっているけど...やはり物を見ると、ここにいた人はどんな人物か気になって仕方がなくて...」と言ったラームはその部屋の押し入れを開けて、その中にある絵画を片付けようとしたとき、一枚の絵が彼の目に入った。

「...ん?師匠...いや、山田さん!...これを見てください。」

呼ばれた山田は手を止めて、ラームがいるところに来ると、二人がその絵を見た。


その絵は他の絵とは明らかに違いすぎた。

他の絵はいわゆる元の住人が描いた油絵に対して、この絵は立体的に見える技法で描かれた。

そして、他の絵は大抵光景やお花の絵に対して、人物が描かれた。

さらに...その絵のスタイルはどちらかというと、西洋でも和風でもなく...南アジアか東南アジアの寺院では見かけられるスタイルで描かれた。


「これは...一体...」とラームは不思議な表情で呟いた。

「絵の右下を見て。」と山田という偽名を使っている男性はラームに絵の右下に書いてある何かを確認するように促した。

「これ...文字?...読めないけど、どこかで見たことがあるような...」

「これは...古代インドの文字だ。」

「え!?」

「あと、この絵の人物...誰だと思う?」

「あっ...えーと...女性で...身飾りから見て...王族の人かな...」

「恐らくだが...これはシーター妃だ。」

「え?なぜここにシーターの絵が!?」

「分からないが...でも、これはあなたの【宿命】と言っても過言じゃない。」

「俺が?」

「どれだけ縁がなくても...こういう巡り逢いを体験する。今までは何度もこういう不思議な出逢いはあったはずだ。」

「人との不思議な出逢いなら、何回もあったけど...こういうのは初めて...」


「おい~一階はクリアしたよ。どんどん二階から下ろすよ。」という一階で作業している誰かの声が聞こえた。

「あ、はい~!」と返事したラーム。

「じゃ、下ろす作業に取りかかろう。」と言った山田。

ラームは少し考え込んで、山田にこう言った。

「...これは俺の宿命なら、この絵にはきっと俺をここで待っていたんだ。俺に見つかるために...だから、師匠...」

「この絵だけは持ち帰れないか私が社長に話しを付けてみる。」

「ありがとう...依頼主に聞いてみるしかない...かも...」

「それもそうだな...でも、まずは残りの仕事を片付けてからだ。」

「...はい!」


縁がないはずの場所で...彼はまた巡り逢わされた。

今回の感想↓


一週間お休みしてお待たせしてすみません。

とりあえず作者は島流しの刑から無事に帰還しました。

島での時間はとてもスローライフできましたね...


それはおいといて...

遺品整理とかただ仕分けするだけでも大変な作業ですね

だからって...全部回収するなんて...

その中にいっぱい価値があるものとか思い出の品もあるのに...

それは残念なことでしたね。

という最近作者が体験しました。

(自分の直接のことじゃないですが、ちょっと仕事でこういう立ち会いをしました。)

本当に色々考えさせてくれました...終活とか...自分のことも家族のことも...


とここで見つかった一枚の不思議な絵...これは一体物語にどんな展開をもたらすのか...

ラームくんの宿命はまた思わぬ方向で始まりました。


一体どうなるだろうね(まるで他人事と言った作者w)

次はどのような話になるのか...


そ、れ、は...

もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!

乞うご期待!


----------

改めて最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。


こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!

二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。

だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!

これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。

現在は第14回ネット小説大賞にも参加しています!

今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。


また、お陰様で...この作品は37000PVに達成しました!!!

本当にありがとうございます!

この作品を描き始めてあと少しで4年が経ちます。

それでもまだ読んでくれている読者がいる限り、やめるつもりがありません。

(もしかしたら、別の作品を書くこともあるかもしれませんが...並行にしたいです)

このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!


もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。

次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!


この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。

日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。


ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。

もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!


毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!


追伸:

実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓


有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~


https://ncode.syosetu.com/n6239hm/

現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ