駱(定め)
少年が否定したかった...定められた運命
古代インドに語り継がれる叙事詩【ラーマーヤナ】、ヴィシュヌ神の化身【ラーマ王子】の愛する【シーター妃】を奪還するために耗発した羅刹羅闍【魔王ラーヴァナ】との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...
もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?
時は現代日本、ある女子大学生【椎谷・蘭華】がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...
自分は何者か...という曖昧な言葉を疑うまま、少年...設楽・駱は謎の男の後に付いていくことを選んだ。
怪しいも何も...と思った彼の頭から男が言っていた言葉が離れられなかった。
思い返せば、鳳先生に自分の身に起きた不思議で不可解の出来事のことを相談に持ち込んだことがきっかけで結果的に科学的に立証するところか非科学だと認めつつある自分がいる。
それを受け入れようとする自分を否定したい...
それでもちゃんと否定できるための証明や証拠があまりにも足りなさすぎる。
さらに...今度は自分の周りに起きた出来事だけじゃなくて、自分自身には何かが原因であるような言い方をされると、それを確かめずにいられなかった。
落ち着け...自分
この男の言葉を鵜呑みにすることも良くない...
もしかしたら、竜宮寺さんは人質に取られる可能性も捨てきれない...
その場合、自分ができることは警察に通報することしかできないが、警戒しつつこの男を付いていくんだ。
竜宮寺さん...どうかご無事で...
と考えたラクだが、前に歩いている男の足が止まった。
「ここだ。」という一言を聞いたラクが周辺を見渡した。
「ここは...」と言葉が口から溢れたラクが見えたのは...都内のどこにもある...有名コーヒーチェーン店だった。
その店に入ると、そこには自分が人質として囚われると思った女性、竜宮寺・時炎が一人でコーヒーを飲んでいた。
店に入ったことに気づいた彼女は自分に向かって、以前と変わらない優しい笑顔を送った。
ラクは向かい側の席に座らされた後、その男はシホにただ一言で話して、店を去った。
「シロです。」
...シロ?あの勾玉が光った色の話しなのかよく刑事ドラマで容疑者の容疑の有無に使われるシロなのか...
後方なら、僕には何の罪もないという意味でいいんだが...
二人きりになったラクとシホ...そこで会話を始めたのはシホのたわいのない話しだった。
「このフラペチーノ...美味しいわ。よくSNSで女の子が期間限定の味で写真を見せたから、一度試してみたかったわ。」
「あ、僕はこういう店に入ったことがないですが、知っている情報があるとすれば注文時の名前とかサイズとかを言うには中々難しいとか...」
「ふふっ...それもそうだね。名前が長すぎて呪文みたいなものもあるらしいわ...」
「では、本題に入りましょう。あの男を使って、僕をここに呼んだ理由はなんでしょうか?」と単刀直入に聞いたラク。
「設楽さんはもう少し女性の気持ちをくみ取って発言した方がいいわ...すぐに本題に入るのはあくまであなたの都合で...私だってすぐにお話ししたいよ...しかし、まずはこのフラペチーノをもう少し堪能してから...」
「あ、すみません...失礼しました。」
「ふふっ...あなたの素直なところも素敵わよ...」
「ありがとうございます...」
「以前に私が言ったことを覚えていますか?今非科学的なことでも未来にはそれが証明できる科学者が出てくるかもしれないって...」
「はい。だから僕は一旦今自分に起きた出来事を受け入れようとしていますが...そうすると本来の自分を否定する気持ちになって、正直迷っています。」
「その気持ちをどう受け止めるかはあなた次第...私は以前と変わらない姿勢でいるわ。ちなみに夢遊症という言葉を知っているかしら?」
「えーと...確かに夢の中に自分の身体が動作に合わせて動くという睡眠障害の一種ですかね。」
「そうね...症状が深刻の場合、歩いたりするケースもある。夢と現実が判別できずに目覚めたらまるでさっきの夢が現実みたいで唐突の話をしたことも症状の一つだわ。」
「...さっきの男が似ていることを言われました。僕にはそういう体験がなかったかとか...」
「これはあくまで医学的に説明できる部分であって、人間の脳を解明するにはまだまだ分からないところがたくさんあるわ。」
「つまり...僕が体験したと思われるのもいつか科学的に説明ができると言いたいのですか?」
「そう...しかし、現時点で究明しようとしても難しいから...とりあえずこういう事象があると分かっただけでもいいわ。」
「受け入れるかないかの以前の問題ということですね。参考になります。」とラクはシホに対して軽くお辞儀した。
そして、シホは手に持っているフラペチーノを飲み終わると、彼女はこう言った。
「じゃ、本題に入りましょうか?設楽・駱さん。いいえ、第一竜王...いいえ、全てを浄化する者の…ヴァーハナ殿...」
「!?」
その名を彼女の口から出た瞬間、少年の定められた運命の歯車が動き出した。
今回の感想↓
ラクくん!!!
なんか最後にいろいろ説明しないといけないワードが出てきた...しかも2つ!?
うん...とりあえずそっといておきましょう(おい!)
まずはなぜコーヒーチェーン店!?
なぜかフラペチーノ!?w
ほぼ思い付きですが、作者としては最近入手した情報を元にしているつもりで書きました。
特になんか...寒い時期に女性が生足を披露した服装でフラペチーノを飲むとかそういう情報を入手しました。(どこだよ!情報源は!w)
前回のカウンセリングみたいな流れで科学的とか非科学的とかの話でまず受け入れるかどうかの前にこういう事象があると認めるのも大事じゃないかって思います。
魔法とか妖術とかだと思われる昔の現象は今では科学的に説明できるようになるのも科学者たちの好奇心から努力して、究明しようとする姿勢のおかげじゃないかと思います。
とここまで言ったのに...最後のあれはなんだよ、作者!
結局定められた運命とか...そういうのばっかりじゃん...
まあ...それとこれは違うものだと一旦置いといて(おい!2回目)
気になりますよね...
一体どういうことやら...
そ、れ、は...
もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!
乞うご期待!
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改めて最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。
こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!
二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。
だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!
これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。
今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。
また、お陰様で...この作品は36000PVに達成しました!!!
本当にありがとうございます!
この作品を描き始めてあと少しで4年が経ちます。
それでもまだ読んでくれている読者がいる限り、やめるつもりがありません。
(もしかしたら、別の作品を書くこともあるかもしれませんが...並行にしたいです)
このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!
もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。
次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!
この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。
日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。
ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。
もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!
毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!
追伸:
実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓
有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~
https://ncode.syosetu.com/n6239hm/
現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。




