竜宮姫の記憶~二番目~
二番目が想う...一番目の想い人
古代インドに語り継がれる叙事詩【ラーマーヤナ】、ヴィシュヌ神の化身【ラーマ王子】の愛する【シーター妃】を奪還するために耗発した羅刹羅闍【魔王ラーヴァナ】との戦の末、羅刹の王が敗北者となり、王子と妃が運命の再会を果たした物語...
もしこの物語は何者かの筋書き(運命)によって定められたとしたら、それに抗えないだろうか?
時は現代日本、ある女子大学生【椎谷・蘭華】がラーマーヤナの物語(世界)に巻き込まれ、滅んだはずの羅刹の王との出会いで運命の歯車がついに再び動き出して、心を探す旅が始まった...ぶらりと...
私は、いつも二番目...
彼からも...
あの彼からも...
その彼からも...
私を一番に想ってくれる者がいなかった...
大海原の流れに身を任せ、幾多の場所にたどり着く度には私が探し続けていた。
ずっと探していた...いつか見つかるでしょう...
そう思って上陸する度に私は想い人を探し、見つけ、そして結局彼らは私を選んでくれなかった。
彼らは一番大事にしている何かを選んだ。
別の想い人がいるか...私より大事な目的...夢...野望...大義...それが優先されてしまった。
いつになっても私は二番目...一番にはなれなかった。
私には何が足りないのか全く分からなかった。
どれほどご奉仕しても...気持ちを寄せようとしても...好かれるように姿まで変わっても...ダメだった。
あなたのことを一番に想っている...
この想いを届けたい...いいえ、伝わってほしい...私のこの気持ちに応えてほしい
しかし、届かなかった...伝わらなかった。
やがてこの想いは別の感情が交ざり、彼らとの最後の別れのときには毎回贈り物を渡した。
それは開けてはいけないものだと彼らに告げた。
開けられたらそれは私の気持ちを裏切ったという証拠である。
そう...私を一番に想ってくれないことに対する報いを受けてもらう...
いつの間にか...私は想い人を探すというより私を一番だと想ってくれない者に罰を与えることに執着してしまった。
それは決して自分が一番になれるはずもないと分かりながら...
そして、時が流れて...私は、人間の姿で人間社会に溶け込み、次の想い人を待っていたある時...
私は忘れていた...いいえ、忘れもしなかったが...ただとても信じがたいことを耳にした。
あの人はまだ生きている...
私の初めての特別な存在で...私の一番目の想い人...
それが分かった私は永い時間をかけて、やっと自分の気持ちに気づいた。
なぜ私は一番目になりたかったのか...
なぜ二番目では嫌なのか...
そして、ずっと忘れていたある感情が蘇った。
二番目...それでよかったんだ...
だって...あの人の心に入る隙間さえもないほどあの人の心にはある人間の女性が埋まっていた。
恐らくあの女性がこの世にいなくなったとしてもあの人の気持ちには永遠に変わらないであろう。
あの女性には敵わないと分かった瞬間、私はこれでいいと思っていた。
傍にいられなくてもいい...
私のことに想いを寄せてくれなくてもいい...
ずっとあなたのことを思い続ければ、それでよかったんだ...と
そう決心したそのとき、あの人は戦で命を落とされた...
あの人がいなくなってから、私はこの気持ちを心に閉ざし、忘れようとした。
一番目の人はこちらからただ待っているだけじゃ...ダメだ。
だから、探しに行った。そして、時の流れと共に今に至った。
しかし、この気持ちに気づいた以上...私はあの人への想いを私なりに形にしようと決意した。
もう二度とこの機会を逃すわけにはいかない。
そのためなら、私はあの人を影から支える存在となりましょう!
これは私なりにしてあげることだと信じて...
あの人を完全な存在にすることは最優先すべき...
そのためにはいくつかの試練を用意して、私の従者に任務として与えて遣わせた。
その結果、あの人は見事に...順調に完全な存在に近づいてきつつである。
そして、彼を本当の意味で解放してくれる...最後の鍵も見つかった。
今回の感想↓
明けましておめでとうございます!と言っても...遅すぎますかねw
今年もよろしくお願いします!
いや...それにしても寒いですね...
作者はもっと冬眠したかった(熊か!?)
記憶シリーズですね...
しかも新登場人物!さらに竜宮姫だと!?
二番目というのは大抵嬉しくないかと思います。
もちろん一番なら何でもいいわけではありませんが、特に昔の正妻とか正室に対して、側室の人とかはどう思うでしょうね。
これでいいと思う人がいれば、逆に正妻の座を奪う人もいるでしょうね。
逆に正妻より献身的な人もいるかもしれません。
こうしてこんな形である人物の心境を書いてみました。
誰なのかは...一応言わないでおきますか?(バレバレだと思うけど)
開けてはいけない贈り物とか既視感満載ですね。
竜宮だし...w
あくまでモチーフです...ということにしますね。
二番目じゃ嫌の気持ちと二番目でいいの気持ちが時の流れで変わり、また蘇った...同じキャラで中々面白いアプローチかと思います。
もう終盤あたりには皆さんもたぶんあっ!と気づいたかと思います。
しかし、最後の鍵とは?(まだとぼけている)
次はどうなるのか...
そ、れ、は...
もうどうなるかそれは次回の楽しみとしか言いません!
乞うご期待!
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改めて最後までお読みいただきありがとうございました。金剛永寿と申します。
こちらは「第11回ネット小説大賞」の一次選考通過作品です!
二次選考で選ばれませんでしたが、一次選考通過作品である事実は消えません。
だから今もこれからも胸を張って、誇りを持って言えます!
これを励みだと思って、前にもっと進みたいと思います。
今まで応援していただいた読者の皆様にはお礼を何回言っても足りません。
また、お陰様で...この作品は35000PVに達成しました!!!
本当にありがとうございます!
この作品を描き始めてあと少しで4年が経ちます。
それでもまだ読んでくれている読者がいる限り、やめるつもりがありません。
(もしかしたら、別の作品を書くこともあるかもしれませんが...並行にしたいです)
このような作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします!
もうここまで来て、付き合ってくれた皆さんに御礼を申し上げます。
次回は誰を登場させるか...どのような物語と展開になるか...今後の展開もぜひお楽しみに!
この作品は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をベースにした輪廻転生系ローファンタジーフィクションです。
日本では三国志や西遊記よりかなりマイナーですが、南アジアから東南アジアまで広く親しまれる作品です。ぜひご興味ある方は原作にも読んでいただければと思います。
ご興味ある方はぜひ登場した気になる言葉をキーワードとして検索してみていただければと思います。
もし続きが気になって、ご興味があれば、ぜひ「ブックマーク」の追加、「☆☆☆☆☆」のご評価いただけるととても幸いです。レビューや感想も積極的に受け付けますので、なんでもどうぞ!
毎日更新とはお約束できませんが、毎週更新し続けるように奮闘していますので、お楽しみいただければ何より幸いです!
追伸:
実は別の作品も書いていますので、もしよろしければそちらもご一読ください!↓
有能なヒーラーは心の傷が癒せない~「鬱」という謎バステ付きのダンジョン案内人は元(今でも)戦える神官だった~
https://ncode.syosetu.com/n6239hm/
現代社会を匂わせる安全で健康な(訳がない)冒険の世界を描くハイファンタジーです。




