レベル10
【侵入者有り】
【侵入者有り】
【侵入者有り】
【侵入者有り】
【侵入者有り】
我がダンジョン大人気となっております。
あの冒険者たちが来てから10日が経ちましたが、冒険者の数は日に日に増えてきている。
ごく最近、捕虜となった冒険者に訳を聞くと、この湿地帯一帯の調査を国が冒険者組合に出したからだと言っていた。
この地方では今まで生息していなかった樹木がこの湿地帯で確認されたのが原因の一つらしい。
八割の冒険者は底なし沼で沈め、捕虜とし、一割の冒険者はピクシーンの餌食になり、一割の冒険者は仲間を犠牲に脱出した。
その一割の脱出した冒険者の証言で、ここら一帯を国が調査することにしたらしい。
【本日の侵入者は合計で54でした。沼地エリア以上の侵入はございませんでした】
「男女の内訳は?」
【男性49、女性4、不明1です】
「不明って?」
【その侵入者いわく「心は女性なの」と言っているらしいです】
「ああ、おネエ系って事だね」
【たぶんそうだと思われます。レイ様好みの外見に相当するものは6名でした。確認をお願いします】
モニターに映るは、全裸の男性達。
まるっと身ぐるみ剥がされ、アラクネー姉さん達に丁寧に洗われ、今は牢屋で寝かされている。
「起きている所をみたいんだよね」
【では、アラクネー達に拘束させます】
コアとダンジョンモンスター達は意識が共有されているのか、コアの合図ですぐモンスター達は行動を起こす。コアがいればモンスター達への連絡が楽に行える。
起された冒険者たちは、拘束された事に驚き、怒りを露わにしている。
自身を露わにしている事に気づかないのは毎度のお約束。
口ぐちに、暴言を吐き、アラクネー達を見ては恐怖に顔色を無くす。
「この人はタイプじゃないから、外して。後はキープで」
【承知いたしました】
緑の髪にオレンジの瞳。顔の造詣は悪くないんだけど、鼻が好きではない。
ま、そう言いながら、単なる気分的なものなんだけどね。
あ、この一番左の彼、受けとして萌えそう。
金髪に、黒目。額にかかる髪は緩やかなウエーブを描いている。
くっきりとした二重、すらっとした鼻筋、顔に似合わないマッチョな体型。
ちょっと強がってる雰囲気がクニャって堕ちる瞬間を考えると滾るわ。
【そろそろ侵入者の数も増えてきました。いかがいたしますか?】
最初の冒険者捕獲から、今日の人数を合わせると300人を超えている。
監獄エリアが広いとはいえ、そろそろ手狭になってきた。
毎日の捕虜を夜な夜なチェックし、キープとそれ以外を分けてきた。
「じゃ、キープ以外の捕虜はモンスター達にあげるよ」
【みな喜びます】
「アラクネーに男性半分、ゴブリンに女性半分、男性の四分の一はダンジョンの資源に、残りの男性はモンスター召喚の材料にしようか。あ、女性の半分はキープしておいて」
【承知いたしました】
ダンジョンマスターとなり、ダンジョンの事を考えると、最適な方法が頭に浮かぶ。
人間として生きてきた記憶があるけど、ダンジョンに侵入した人間に対しての感情はあまりない。
これもダンジョンマスターになったからなんだと勝手に納得してしまう。
不思議に思う事もあるけど、ダンジョンに侵入してきた人間は人間であって人間ではない。
そう言うもんだと分かってしまう。
監獄エリアを映すモニターを見れば、アラクネー達が歓喜している様が見て取れる。
散々世話だけさせてお預けを食らわせてきたからか、アラクネー達が一人一人冒険者たちを吟味しながら、涎を垂らしている。
これから行われるのは繁殖行為、捕食された人間に逃げ場はない。
そっとモニターから視線を外し、今後の事を考える。
私は何をしたいのか?
ダンジョンを腐で溢れさせたい。
いや、夢は大きく、このダンジョンを中心に腐の世界を広げて行こう。
【壮大な夢でございますね】
「コア、思考に返事するのはやめてよ」
【失礼いたしました。しかし、まずは腐の世界をこのダンジョンで造り上げましょう】
「そうね、腐の素晴らしさを、尊さを、愛でる為に」
【レイ様の知識をディアとヴァイに共有いたします。その後、キープしている侵入者を調教しレイ様のご希望通り仕上げる予定でございます】
「あ、うん……それでいいか」
いいのか?
【では、腐ダンジョンの生成を始めます】
コアの声が聞こえた途端、目の前が真っ暗になった。
【知識への干渉をはじめます】
座っている少女の動きが止まる。
そして、椅子から落ちるように、うつ伏せに倒れ身体をビクビクと痙攣させ始めた。
【知識摘出完了】
【モンスターへの移行を開始します。移行完了】
【ダンジョンの起動を確認します】
【再起動完了】
【覚醒を行います】
【レイ様、おはようざいます】
「あ、ぁうん。おはよう」
【無事に移行を行えました】
「そっか、それは良いけど、今度からは私がベッドに居る時にしてね」
顔面を強打したようで、超絶痛い。
鼻血は出ていないけど、起きた途端に顔面が痛いだなんて二度と経験したくない。
【承知いたしました】
【侵入者有り】
【モニターに表示します】
沼地に現れる人影。
風貌は冒険者。
今日も冒険者たちが私のダンジョンへと侵入してくる。
優秀なコアとモンスター達。
捕虜となった見た目麗しい男性。
ダンジョンマスターになった私。
大魔王の為にあるダンジョン。
でも、そんなの気にしない。
私は私が好きな事をするだけ。
だから早く腐の世界を広げたいな。
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第一部完結となります。
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