表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆第6回ESN大賞W受賞☆5巻発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

528/529

528ー魔法の剣

 それに僕たちが、エルフの国の長老に作ってもらった魔法杖によく似ていたから。


「ディ、見たことがあるのですか?」

「うん、前にね。ロロたちの両親のことを話した時に」

「ああ……」


 それだけで、クリスティー先生は察してくれた。あの時、マリーが綺麗に拭いてくれていた。だけどきっと血まみれだったのだろう。


「魔石にひびが入っていたんだ」

「ええ、報告を聞きました」


 真剣な顔でクリスティー先生とそんな話をしながら、目の前で練習しているエルを見ていた。


「ああ、それも魔族ですか」

「多分ね。魔石にひびが入るほど魔法杖を酷使するなんて、それくらいしか考えられない」

「そうですね」


 その時、目の前でエルが飛ばした魔法の刃がビュンと上空へ飛んで行った。


「おや、できましたね」


 クリスティー先生がパチンと手を叩き、そのままパチパチと拍手している。

 くるりと振り返ったエルの目が、嬉しそうにキラキラと輝いていた。

 いいなぁ、ちびっ子はこうだから目を離せない。少し目を離すと、いつの間にか成長していたりするから。

 こんな少しの時間でもエルは成長した。今までできなかったことが、できるようになったんだ。


「くりしゅてぃーしぇんしぇい!」

「はい、エル。上手でっす」

「できたよな!? なッ!」

「その調子でっす」


 エルが嬉しそうに、ピコピコハンマーを掲げながらぴょんぴょん飛び跳ねている。

 可愛いなぁ~、まだロロと同じ3歳だ。それでも自分も一緒に守りたいと思う気持ちが健気だ。

 ロロたちもそうだけど、まだまだ守られていて良い歳なんだ。リアとレオはつい戦力にしてしまっているけど、ニコ、ロロ、エルはできれば安全な場所にいてほしいと思う。

 戦うなんてことは大人だけでいい。まだ子供なのだから、大人に守らせてほしい。僕たちが必ず守るから。


「ディ、ややこしく考えてはいけません。これはあの子たち自身を守る武器にもなりまっす」

「うん、分かっているんだけど」


 あの子たちはそんな風に考えていない。みんなを守るんだって思っている。そのために、自分も戦うんだって。

 ロロなんて、冒険者になるのも怖いとか言っていたのに、いざピンチになると自分もと前に出る。

 その勇気と決断力だ。まだまだちびっ子なのにと思ってしまう。


「もっと僕たちを、頼ってくれていいんだけどね」

「ええ、本当でっす。頼ってもらえないのは、寂しいでっす」

「くりしゅてぃーしぇんしぇい、なにいってんら? めっちゃたよりにしてるじょ!」

「ふふふ、エル。ありがとう」

「えー、クリスティー先生だけなの?」

「もちろん、でぃしゃんもら」

「よーし、頑張っちゃおう!」


 ふふふ、ロロの親友は良い子だね。喜んでいたと思ったら、聞いていたんだ。

 その時、ブルクハルト様の大きな声が聞こえてきた。


「だから何度も言っているだろう! ふんッとやってシュッと流すんだぁッ!」

「だからお祖父様! それじゃあ分からないって!」


 ええ? 何をしているのかな? そう思って見てみると、どうやら剣に魔力を流す練習をテオとジルとロッテがしているらしい。その先生がブルクハルト様だ。

 ああ、あの人は言葉より行動で示す人だから。


「ふふふ、ブルクハルト様らしいでっす」

「でもあれじゃ、分からないだろうね」

「ディ、教えてあげてください」

「うん」


 はいはい、僕がお手本を見せてあげよう。


「テオ、ジル、ロッテ、僕が今からするから見ていて」

「ディさん、お祖父様だと全然分からなくて」

「そうなんですぅ。ふんッとやってシュッと言われてもぉ」


 おやおや、もうロッテが涙目になっている。この子はよく泣くんだっけ。泣かないでいいからね、今からディさんが教えてあげよう。

 でもリアとレオは、僕が教えなくてもできたんだけどな。


「まず自分の中の魔力を、まとめて手に持ってくるんだ」


 マジックバッグから自分の剣を出して、やってみる。


「うわ、ディさんもやっぱ剣も使えるんだ」

「何言ってんの、テオ。エルフは万能だよ」

「めっちゃ反則だ」


 ふふふ、意味が分からないことを言ってないで見ていてね。


「今僕の手の方へ、魔力を持ってきた。ここまで分かるかな?」


 三人とも、頷いているから次にいこう。


「ここまでのことを、ブルクハルト様は『ふんッ!』て、やってるんだ」

「その通りですな! やはりディさんはよく分かっておられる」


 ブルクハルト様は気合でやってしまうから、そこがテオたちには分からないんだ。


「そこから剣を撫でるように魔力を流す。最初はやり難かったら、手で実際に剣身を撫でてみるといいよ」


 ほら、こうしてね。と、剣を手でそっと撫でながら魔力を流していくと、剣身が濃いエメラルドグリーンに輝いていく。僕は風属性魔法を使っているからこの色だ。

 リアは火属性魔法だから炎の剣になる。あの子の炎の剣は、僕が見てもカッコいいと思う。

 その上、そこから放つのは青い炎なんだから素晴らしい。


「リアは火属性魔法を流すから、剣身が炎に見えるんだ」

「え! それってかっこいいな!」


 そうそう、とってもカッコいいんだ。それをリアみたいな華奢な女の子がするから、そこがまたカッコいい。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


ロロの5巻はお手に取っていただけたでしょうか?

webにはないミッションを加筆してます。あのスライムさん、めっちゃ可愛いですよね。

特殊なスライムさんをと考えて、ああなりました。

ロロの担当さんは無茶振りが当たり前の方なので、毎巻新しいお話を追加する感じになってます。

6巻もそうなるでしょうね。今からちょっと怖い(^◇^;)

リリの担当さんでもあるのですが、6月発売の完結巻はほとんど書き下ろしです。

めっちゃ頑張りました!納得のいく完結巻になったはずです。

ぜひお手に取っていただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ