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☆第6回ESN大賞W受賞☆5巻発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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529/529

529ーディさんの観察

 テオたちは何かな? と精霊眼で見てみると……ああ、やっぱみんな風なんだ。これは遺伝だね。

 ならリアが火属性魔法なのは、父親の遺伝なのかな?


「ディさん! 僕もできますか!? 炎の剣!」

「あー、テオは僕と同じ風属性かな」

「なんだよー、リアに負けたくないんだけど!」


 風属性だから負けってことはないだろう? 僕だって風属性なんだから。


「ディさん、私も風属性魔法だと思うんです」

「うん、ロッテもそうだね。おや? ジルだけ氷属性なのかな?」

「はい。私は氷属性が得意です」


 こうかな? と言いながらジルが剣をスッと撫でた。すると霧のようなものを纏いながら、剣身が氷のように変わった。

 ジルはどうして今までできなかったのか分からないな。こんなにあっさりと、できるようになるなんて。


「あ、できました!」

「なんでだ!? なんでジルはできるんだよ!」

「ふふふ、テオ様。才能でしょうか?」

「なんだって!」


 アハハハ、二人は仲が良いんだな。従者と一緒にいるというよりも、親友みたいな空気感だ。


「ジル、上手だよ。それをそのまま飛ばしてみて」

「はい、ディさん」


 ジルが大きく振りかぶって、剣を振った。すると微細な氷の粒を撒きながら、氷の刃が空高く飛んだ。うん、上手だ。


「よしッ! ジルは上手だぞぉッ!」


 だからブルクハルト様の教え方にも問題があるんだよ。あんなの普通は分かんないよ。『ふんッ!』とやって『シュッ』て何だよ。


「くっそ! 僕も!」

「私だって!」


 最初は実際に剣身を撫でる方が、やり易いと思うんだ。その方が意識し易いんだ。


「はいはい、むやみにしてもできないよ。まずはしっかりと魔力をまとめて」


 テオとロッテが集中している。精霊眼で見てみよう。三人とも上手に魔力をまとめているけど。

 そうか、ジルは器用なんだ。ジルだけテオとロッテより早く身体の中心に魔力が集まっている。そこから流れるように手まで持っていく。

 魔力量は、テオやロッテの方が多いのにジルは使い方が上手なんだね。氷属性というのも珍しいし。


「ジルは上手だね」

「本当ですか? ありがとうございます」

「僕だって!」


 テオは意識が逸れると、もう魔力が分散しているじゃないか。こういうところって、エルも似ている。これも遺伝か? なんてね。


「ほら、テオは集中して。身体の中心にまとめられたら、そのまま手に持っていくんだよ」

「はい!」


 ロッテがもう剣を撫でている。そっと慎重に撫でる目が真剣そのものだ。

 この子も集中力が高い。そばでテオが騒いでいるのに、気にせず集中を続けている。そして剣身を撫でると、薄っすらとエメラルドグリーンに輝き出した。途端に、パアーッと表情が輝き出して僕を見る。


「うん、ロッテ。その調子だよ。でもまだ魔力が薄いね。色の濃さが僕と全然違うだろう?」


 そう言って、また剣に魔力を流して見せる。


「あーん、全然違いますぅ~!」


 でもそこまでできたら、もうすぐにできるようになる。


「ロッテ! おしいぞぉッ!」

「はい! お祖父様、頑張りまっす!」


 みんな素直な良い子たちだ。嬉しくなっちゃうよ。


「ディ、この家の子たちも良いでしょう?」

「うん、クリスティー先生。みんな良い子たちだ」

「そうでしょう。だからつい世話を焼いてしまうのでっす」


 世話を焼くだなんて、クリスティー先生はいつもは辺境伯家にいるから、そうそう来られないだろうに。


「私は代々こちらの魔法の先生もしているのでっす」


 ふふふん、って自慢そうにしている。クリスティー先生ったら転移で来ているのだろう。

 僕ももし四兄弟がこっちに住むことになったら、しょっちゅう来てしまいそうだ。

 今でもロロたちがいなくて、とっても寂しいから。ドルフ爺だってそう思っている。

 でも四兄弟が選んだことを応援するって言ってるから、予想はしているのだろう。

 あの国から四兄弟がいなくなるのは、もしかして損失なのかな? あの子たちはどこまで影響力があるのか、まだまだこれからだ。僕はずっと見ていたいな。


「もう後は何度か練習すれば、皆できるでしょう」

「そうだね。僕はロロを見てこようかな」

「ディはロロがお気に入りですね」

「ロロだけじゃないよ。四兄弟みんなだ」

「その気持ちはよく分かりまっす」


 だよね。才能豊かで素直な子たちだから。しかも健気だ。ルルンデで自分たちだけで生活していたんだよ。マリーがいるけど、大人に頼らずよく兄弟だけでやってきたと思う。

 だから、可愛くて仕方ない。ロロは特に懐いてくれているから、余計に可愛い。これから少年になって青年になる。どんな大人に成長するのか楽しみだ。その間くらいは、ロロたちのそばにいようと思う。

 そんなことを考えながら、ロロとレオがいる部屋に向かう。部屋の外までロロの声が聞こえてきた。


「あー! またわれたのら!」


 おやおや、ロロはまた魔石を割ってしまったらしい。


「だから、ロロ。少しずつだよ」

「らって、れおにい。ちゅい、ガッてしてしまうのら」


 魔力操作はできるはずなのに、ロロったらどうしてかな?


「ロロ、割れちゃうの?」

「でぃしゃん、しょうなのら」


 ディさんが教えてあげよう。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


6月はノベルが三作品刊行に気をとられてましたが、そういえばロロのコミック3巻も発売になるような気がします(^◇^;)

今回の表紙はロロだけじゃなく、誰かさんも登場しています。

相変わらず、可愛いです。


今日Xの公式アカウントから、リリしゃま⑧の書影が公開になりました!

なので、こちらにも!活動報告に投稿します!

ぜひ、ご覧いただけると嬉しいです!

よろしくお願いいたします!(◍˃ᗜ˂◍)ノ

挿絵(By みてみん)

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でぃしゃんの魔法講座なのら♪
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