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☆第6回ESN大賞W受賞☆5巻発売中☆元貴族の四兄弟はくじけない! 〜追い出されちゃったけど、おっきいもふもふと一緒に家族を守るのだ!〜  作者: 撫羽
第7章 お祖父様のお邸に行ったのら

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525/526

525ーニコったら

 目の前で大きな炎を剣に纏わせているリア。だから調整しなきゃ駄目だって言ってるのに。


「リア、もっと魔力を絞れるだろう?」

「ええー、私はレオほどできないですって」


 なんでそこにレオが出てくるのかな? レオは確かに魔法操作は兄弟の中では一番だけど、魔力量ならリアだって負けてない。リアったら、全然分からないって顔をしているじゃないか。それであれだけの炎を出せるのだから、リアってもしかしたら天才なのかな?


「どうやって絞るのか全然分かりません! そもそも魔力の量を調整するなんてできません!」


 あ、違った。天才じゃなかったらしい。アハハハ。これからこのディさんがしっかりと教えてあげよう。

 その時、賑やかな子たちがやってきて、僕の足下に集まった。


「え? どうしたの?」

「ピヨヨ!」

「アンアン!」


 ああ、そっか。この子たちを忘れていた。自分たちも特訓すると訴えているのかな。おや? 数が多いぞ。


「あれ? 君たちはもしかしてロロがこっちで作った子たちかな?」


 ロロの作ったお帽子を被っていない子が二体いた。こっちに来てすぐの頃にロロが作った子たちだろう。


「キャン」

「アンアン!」

「ああ、ロロが作って名前をおーちゃんと、どらんちゃんってエルがつけたんです」

「アハハハ! おーちゃんとどらんちゃんなの?」


 オードラン家だから、おーちゃんとどらんちゃんか。アハハハ! まんまじゃない、笑ってしまう。


「アハハハ! ああ、おかしい!」

「ディさんったら、笑ってばかりなんだもの」

「だって、リア。ロロってなんて楽しいんだ」

「ふふふ、ロロは可愛いです」


 はいはい、確かに可愛いよ。作った時は僕も見ていた。ロロ本人は何も思ってないんだ。きっと、こねこねしたらいいか。くらいだろう。それがどれだけ特別なことなのか、全然分かっていない。だからホイホイ作っちゃう。

 自分の意思で動くゴーレムなんて聞いたことがない。しかもプチだって。


「アハハハ!」

「もう、ディさん!」

「ごめんごめん、特訓しよう。じゃあ、君たちはリアの剣を避けよう」

「アン!」

「キャン!」

「よし! いくわよー!」


 そう言った途端にリアの剣の炎が大きく燃え上がる。

 はいはい、だからまた全力で魔力を流しているじゃない。すぐに忘れて夢中になるんだから。

 

「リア! また全力で流しているだろう!」

「あ! そうでした!」


 しばらくプチゴーレムと対戦しているだろうから、ちょっとニコを見に行こう。


「リア、魔力量をずっと意識するんだよ!」

「はい! ディさん!」


 さてさて、ニコはどうかな? 確かローゼさんとティーナさんが、ニコを連れて温室に行ったと思うのだけど。

 温室に入って行くと、いたいた。三人頭を突き合わせて何かをしている。


「ニコ、どうかな?」

「あ、ディさん。ちょっと見てくれよ」


 どうしたんだ? 回復ポーションを作っていたのだろう? そう思いながら、僕はニコが持っているポーションの瓶を見た。


「な、色が違うんだ」

「これってニコが作ったの?」

「そうだぞ。教わった通りに作ったら、俺だけ色が違うんだよ」

「だから、ニコ。これは上級ポーションだって言ってるじゃない」

「だって、ローゼさん。レオ兄でも中級ポーションなのに、俺が上級なんて作れるはずねーって」

「そんなことはないよ、ニコ」


 それは思い込みだ。まず、比べるのものも間違っている。レオは確かに普段は中級ポーションを作っているけど、上級ポーションが作れないのではない。必要がないから作らないだけで、作れるんだ。そこをニコは間違って覚えている。


「レオは上級ポーションを作れるよ。いつもは必要がないから作らないだけだ」

「え!? そうなのか!? じゃあ、ロロは?」

「ロロはまだかなぁ」

「な、ロロが作れないなら俺は無理だ」


 だから、どうしてそう思うんだ? それってニコは、自分はできないと思い込んでない?


「ニコ、どうしてそう思うの?」

「だってさぁ、レオ兄やロロは魔法操作とかもちゃんとできるしさ。俺は魔法を本格的に使いだしたのは、お墓参りに行ってからだから」

「そっか、そう思うんだ。でもそれは間違いだ。ニコは、レオやロロが持っていない才能があるだろう?」

「えー、そんなのあるか?」


 ああ、この兄弟はなんなんだ? リアもニコも才能に溢れているのに、皆自分より他の兄弟の方ができると思っている。そういえば、ロロもレオは凄いとか言ってたな。

 ああ、この兄弟の中でレオってそういう立ち位置なんだ。みんなレオが一番だと思っているのかな。だけどそれは人それぞれだよ。四人とも、それぞれに良さがあるんだ。それを分からないとね。自分の力を信じることにもなるんだ。戦闘時に自分を信じられないと、自分の力を存分に発揮できないことになってしまう。

 自信過剰はよくないけど、自分を信じることは大事だ。僕が教えてあげよう。


「ニコは緑の手を持っているだろう?」

「それって、才能なのか?」

「当然だよ! 何言ってんの!?」

「お、おう」


 だからね、薬草を使うポーションや薬湯を作る時には緑の手を持つニコは有利なんだ。薬草の効果を最大限に引き出せる。だから上級ポーションが作れてもなんの不思議もない。そう教えてあげた。


お読みいただき有難うございます!

応援して下さる方、続けて読んで下さる方は是非とも下部↓の☆マークで評価をして頂けると嬉しいです!

宜しくお願いします。


お休みはいかがお過ごしでしょうか?

私は活字を読みたい病が再発しまして、書くより読む方が多くなってしまってます。

いかんいかん、と思いながらインプットも必要だと自分で言い訳しながら読んでます(^◇^;)

これが投稿中のものや新作に繋がると信じて!

連休中、出掛けられる方は事故や怪我、体調にもお気をつけてくださいませ。(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜


ロロ⑤発売中です!

挿絵(By みてみん)

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