スピンオフ その4 ファースガン
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「う~ン?ここは?」
「………」
「!」
「ここは見覚えのある!懐かしい部屋!」
「わしのこどおじ部屋ではないか!」
「また帰ってきたあ!?」
「わしは帰って来たあ!?」
「!」
「我が部屋よ!ラヴァーのアスカグッズの海よ!」
「私は帰って来たあ!」
「さっきからなにわけわかんない独り言を言ってんのよ!?」
「あ、梨沙ちゃん!」
「!?」
「どうしたんだお?竹下通りでアイドルのスカウト受ける様な子みたいなお洒落な格好して!?」
「この世界じゃ普通の格好でしょ」
「元世界転生も2度目となるとお互い落ち着いてるお…」
「ボクらもいるっぽ!」
「いるっぴゅ!」
「昇と舞も久しぶりだなお…」
「オオニベ編以来かお…」
「また釣りにいくっぴゅ?」
「こんどはなにつりにいくっぽ?」
「おまえら…記憶を失くしてる設定どこいったお?」
「のぼるとまいのすがたにもなったらきおくももどるやつっぽ!」
「なんという(作者の)ご都合展開だお…」
「そのわりにはなんでオマエはぶっさいくなとりのすがたのままっぴゅ?」
「ごつご~でボクのようなびだんしに変われなかったっぽ?」
「だまるお!わしは鳥じゃないお!」
「さておき、わしの姿が元に戻らないのはこのラノベが続いて行けば」
「おいおい明かされるかもしれんお!」
「おいおいちゅん助、こっちの世界でその姿は」
「マズくねーか?」
「あらイズサン、そう言う貴方は少しだけ御歳を召した様な?」
「だお!イズサンにアカリンまで?」
「なんでおまえらまでわしの部屋に???」
「なんでってお前が変なキノコを爆発させたからだろうが…」
「う~む?イズサン、おまえはこっちの世界ではおっさんのはずだし」
「向こうでは青年の姿のはずなのに…」
「わしの記憶ではおまえの今の姿!」
「大学生くらいになってないかお?」
「言われて見ればイズサン、貴方眼鏡をいつの間に?」
「あっかりん、イズ公はゲームのやりすぎで…」
ぽかっ!
「余計な事は言わなくていいから!ちゅん助くん!」
「アカリンはまた就活生みたいな真面目なスーツ姿になってしまっておるなお?」
「ええ?こちらの世界では、この格好が当り前では?」
「ちなみにアッカリン?」
「おまえのこっちの世界での名前はどうなっとるお?」
「え?名前って?」
「私の名前は灯灯ですけど?」
「便利な名前だなお…」
「さておき今回は大勢で飛ばされてしまったなお…」
「ご主人さみゃあ!ボクもいるみゃあ!」
「な!?」
「なんだお?おまえは!?」
「ネコ耳としっぽがついたどこのショタっ子かお!?」
「勝手に人の部屋に上がり込んでからに!」
「ひどいみゃあ!ご主人さみゃあ!」
「ボクを忘れたみゃか!?」
「………」
「!」
「ひょっとして!」
「おまえみぁ助かお!」
「舞と昇よりちっさい小学校低学年すれすれの姿ではないかお!?」
「みゃあ!」
「ボクは宮尾大助だみゃあw!」
「宮助だッポ!?」
「宮助だっぴゅ!?」
「なんということだお…ねこのみぁ助ですら人の姿になったというのに!」
「わしときたら…このぶっさいくな鳥の姿のまま…」
(なんかヤバい予感がするぞ…ひとまず話題を変えなくては…)
「いやあちゅん助!なんで俺達急にこっちの世界に飛ばされちゃったんだろうなあ?」
「あははは…」
「イズサン!わしはこの姿の状況の責任に対して!」
「貴様に謝罪と賠償をせいきゅ~するんだお!!!」
(クソッ!覚えてやがったか…)
「いやいやちゅん助く~ん?」
「今はそんな事に構ってる場合かなあ?」
「時間は有限なんだ!もっと建設的に!」
「そうよ!下らない事で言い争ってる暇はないわ!」
「くだらん事じゃないお!梨沙ちゃん!」
「わしの姿がもどるかもどらんかは死活問題で!」
「ちゅ~んすけ!オマエのすがたなんてどうでもいいっぴゅ!」
「そうだッポ!」
「じんせ~はあるものでしょうぶするしかない!」
「っていつもオマエ言ってたッポ!」
「そ、それはそうだが…」
「ちゅんす~け!」
「どうせこっち来たんだからまたおおにべでも釣りにいくっぽ!」
「昇、オオニベが宮崎に回遊してくる時期は11月から1月までの短い間だけだお…」
「今回は初秋の設定らしくてオオニベはまだやってこなさそうなんだお…」
「なんか面白い事はないかな~お~???」
(な、なんとか話が逸れた様で助かった…)
俺は、ちゅん助の意識がぶっさいくな鳥の姿から戻らない現実から逸れた事に少し安心した。
しかし、この世界にやって来る経験がアスリーズは有る様でなんだか慣れた感じだが、灯と宮助は初めての様で落ち着かない様だった。
「あの、イズサン…私たちこれからどうなってしまうのでしょうか?」
「みゃあ!どぼく!一体どういう事か説明するみゃ!」
「アカリ、宮助…」
「俺に聞かれても…」
「ちゅん助!アンタねえ!」
「イズサンに姿がどうのこうの責任追及してたみたいだけど!」
「だいたい私達がこうなったのは!」
「アンタがアワイユメダケなんか弄り倒すからこうなったのよ!」
「何とかしなさいよ!」
「って!人の話聞かずになにパソコンなんて覗き込んでるのよ!?」
「………」
「これは大変だお!」
「なによ!?」
「なんだっぽ?」
「なにっぴゅ?」
「どうかしたのか?」
「どうされました?」
「どうされましたみゃ?」
「募集人員残り7名!ギリギリだお!」
「なにがギリギリなのよ?」
「こうしちゃおれん!」
「お前ら!すぐ出掛けるやでっ!」
「出掛けるってどこによ!」
「私達は元の世界に戻るための方法を探さないと!」
「このイベントはとっても人気で、いま明日の空きがあるのは奇跡なんだお!」
「即断即決で勝負しないとすぐ埋まってしまうお!」
「日付確認したら!もう明日じゃないかお!」
「今から準備してすぐにでも出発しないと!」
「ちゅん助!私の話聞いてる!!!???」
「だから!なんだかしらないけどそんな事やってる場合じゃないでしょ!」
「なんとか元の世界に戻る方法を!」
「無理強いはせんおッ!」
「行ける奴だけ!行きたい奴だけ行けばいいんだおッ!」
「人生はやりたい事をやるためにあるんだおッ!」
「元の世界に戻りたい奴はその方法を探すがいいお!」
「だがッ!」
「わしは神が与えしこのチャンス!」
「絶対にのがさないお!」
「例えわしは一人でも!静岡富士の麓に!フィールドに立って!」
「必ず多くのヒットを取って敵を仕留めて見せるんだおおおおオオオオオオオ!!!」
「ちゅんす~け?だからどこにいくっぽ???」
「昇!サバゲーだおサバゲー!」
「ファースガン仕様のサバゲーがあす開催予定なんだお!」
「ポオオオオオオオオオオオ!!!!????」
「サバゲー!!!!????」
「ボクは行きたいッポオオオオオオ!!!!!」
「昇!アンタなに言ってんの!」
「さっさと元の世界に帰らないといけないのに!」
「サバゲーだかアジゲーだかしんないけど!」
「お遊びしてる暇なんてないのよっ!」
「ポオッ!」
「梨沙ねーちゃん!」
「ボクは元の世界でちゅんすけからサバゲーの話をなんかいも聞かされてて!」
「ずっとやってみたいと思っていたんだッポ!」
「この機を逃すわけにはいかないッポ!」
「ふふふのふw」
「さすがは昇だおw」
「前々からわしが仕込んでいただけの事はあるおwww」
「ポウッ!」
「BB弾という奴を!」
「こころゆくまでばらまいて!」
「おおぜいの敵さんをやっつけるポオオwww!」
「昇、残念だが…」
「今回のサバゲーはファースガン…」
「BB弾は一切合切使用できないお」
「ポオッ!?」
「弾も飛ばさずにどうやって敵やっつけるんだッポ!」
「おかしいッポ!」
「ちゅ~んすけ!だいたい《《ふぁーがすん》》ってなにっぴゅ?」
「どうせ初代ガ〇ダムの事だろ?」
「イズサンは黙るお!」
「舞!ファーガスンでなくてファースガンだお」
「ファースガンと言うのは!」
「赤外線を飛ばし合って撃ち合う方式の次世代型サバイバルゲームなんだお」
「ぴゅ?せきがいせんぴゅう?」
「せきがいせんなんて飛ばして温め合ってどうするっぽ?」
「テレビのリモコンみたいな仕組みだお」
「例えるならリモコンが銃でテレビがヒット判定を行う受信機だお」
「だから撃たれても受信機が信号を受信して音と光を発するだけだから」
「もし至近距離で撃たれても全く痛くないのが大きな特徴の一つだお!」
「ぽう!」
「そんなの漢のゲームじゃないッポウ!」
「じつだんバラマキこそがロマンだッポウ!」
「そんなおもちゃみたいなサバゲはつまらないッポウ!」
「おこさま用だっぽ!」
「バラマキだけがせいぎだっぽ!」
(いや…BB弾のエアガンだって十分に玩具だろうが…そしてお前は十分にお子様だろうが…)




