第18話:頂点への招待状、招かれざる競演。
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勇者ギルドの序列を決めるランキング戦が告知!
圧倒的実力を持つエリート勇者レオが登場し、ケンジに宣戦布告。
「正統派」と「清掃屋」、二人の勇者の戦いが今、幕を開けます。
【異世界:聖教国 勇者ギルド・アヴァロン本部】
一番隊の訓練を終えた俺たちの元に、ギルドから大々的な通達が届いた。
『次期勇者ランキング選抜戦』。
それは、各隊から選抜された勇者が魔物討伐の効率と実力を競い、名実ともにギルドの序列を決めるという一大イベントだ。
「……ランキング戦? 勘弁してくれ。俺はただ、魔物を綺麗に片付けられればそれでいいんだが」
「ケンジさん、そうはいかないっすよ。一番隊に配属された以上、隊の評価に関わりますからね!」
マナトが明るく励ましてくるが、俺にとっては厄介事以外の何物でもない。ランキング上位になればなるほど、俺の魔力や正体は衆目にさらされるリスクが高まるからだ。
そんな喧騒の中、一人の男が俺たちの前に歩み寄ってきた。
銀色の鎧を身に纏い、周囲を威圧するほどの鋭い魔力を放つ青年。勇者ギルドランキング1位を独走する、天才勇者レオだ。
「貴様が、最近一番隊に入ったという『佐藤ケンジ』か。噂の……おじさん勇者、というやつだな」
レオの視線には、明らかな侮蔑が混ざっていた。俺は小さく息を吐き、努めて穏やかな笑みを浮かべる。
「ああ、そうだよ。お互い、ランキング戦に向けて頑張ろうな」
「……ふん。口だけは達者らしい。ガドル隊長がなぜ貴様ごときを拾ったのか、この戦いで証明してもらう。泥臭い掃除屋の技が、俺の『正統』に通用するかどうかをな」
レオは鼻で笑うと、俺の肩を強くぶつけて通り過ぎていった。
ルミが憤慨して剣の柄を握る。
「何よあいつ! 随分と偉そうに……!」
「まあまあ、ルミ。あいつにはあいつの矜持があるんだろ。……それにしても、正攻法で来られると面倒だな」
俺はぼやきながら、レオが立ち去った方向を見つめる。
彼が狙っている魔物の弱点や、戦術の綻びが、清掃員の目にはあまりにもクリアに見えてしまう。
「……あいつ、あの魔力の使い方だと、途中で魔石が暴走するぞ。倒すのに苦労するだろうな」
「ケンジさん、それって……もしかして予言ですか?」
「いや、ただの勘だよ。……掃除屋のな」
俺たちの視線の先で、ギルドの掲示板に選抜戦の会場が張り出される。そこは魔神の呪いが色濃く残る『禁忌の森』だった。
静かに、しかし確実に。ランキングという名の檻が、俺を逃げ場のない戦いへと引きずり込んでいく。
第18話をお読みいただきありがとうございました!
ついにライバル・レオが登場しました。ケンジの大人な対応と、レオの若さゆえの傲慢さを対比させています。
レオは決して悪い奴ではないのですが、ケンジの「合理的な戦い方」を理解できないため、物語中盤で良い化学反応(あるいは衝突)を起こしてくれるはずです。
次は、いよいよランキング選抜戦の予選が始まります!
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