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勇者落第、魔物清掃員29歳。〜異世界の呪物を回収してたら「魔神」になったけど、正体を隠して新人勇者からやり直します〜  作者: 仁胡 黒


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第15話:清掃員(ゴミ屋)の勘と、最初の共同任務。

いつも応援ありがとうございます!

一番隊での初任務は、ケンジにとって「勝手知ったる」呪いの廃坑でした。

清掃員としての知識と、現代科学の産物が融合した戦闘スタイルが、ルミたちの前で発揮されます。

【異世界:聖教国 勇者ギルド・一番隊作戦室】

 訓練場での腕試しから数日。一番隊による、新人三名を加えた「初任務」が下された。

「……場所は『腐食の廃坑』です。かつて魔神の残滓が大量に廃棄された場所ですね。魔力濃度が非常に高いため、通常の勇者パーティでは近寄ることすら困難です」

 サハクは穏やかな口調で地図を示し、補足する。

 現場に着くと、案の定、若手勇者たちは魔力に当てられて顔を青くしていた。ルミも呼吸を荒くし、剣を握る手が震えている。

「くっ……何なの、この重苦しい空気は……」

「ルミさん、無理しないでください。……ケンジさん、少し背後を任せても大丈夫ですか?」

 マナトが心配そうに周囲を見回す。俺は凛から支給された『高圧洗浄機型・魔導銃』を腰に装着し、前へ出る。

「……ケンジ、あんた、何で平気なのよ?」

「……まあ、なんというか。昔、現場で鍛えられたっていうか……」

 誤魔化しながら先頭を歩く。坑道の奥、壁から染み出す黒い霧が見えた。あれは魔神の呪物から漏れ出た「腐食性ノイズ」だ。

「ん?……あそこにあるのって、もしかして…!」

 マナトが指さした先には、半壊した魔人の残骸と、放置された呪物があった。一見するとただのガラクタだが、俺の『清掃員の目』には、それが今まさに爆発しようとしているエネルギーの過積載状態であることが手に取るように分かる。

「全員、下がれ!」

 俺は叫び、魔導銃の出力調整をいじる。狙いは、残骸の中心にある魔力の核。

「……掃除、開始だ」

 銃口が光り、一点集中の清掃波クリア・ショットが廃坑を貫いた。

 爆発は起きなかった。黒い霧は一瞬で無害な光の粒子へと分解され、周囲の空気が劇的に澄んでいく。

 静まり返る廃坑。背後でルミとマナトが呆然と立ち尽くしていた。


第15話をお読みいただきありがとうございました!

サハクとマナトのキャラクター性を調整しました。サハクはあくまで温和な補佐役として、マナトはケンジを慕う年下らしく。

ルミたちが、ケンジの持つ「妙な手際の良さ」に少しずつ違和感を抱き始める……という展開です。

面白いと思っていただけたら、ぜひブックマークや評価をお願いします!

複数作品を書いてますのでもしよろしければ、評価やブクマで応援いただけると、こちらの作品を優先して進める目安になるので推してくだされば幸いです!

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