第15話:清掃員(ゴミ屋)の勘と、最初の共同任務。
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一番隊での初任務は、ケンジにとって「勝手知ったる」呪いの廃坑でした。
清掃員としての知識と、現代科学の産物が融合した戦闘スタイルが、ルミたちの前で発揮されます。
【異世界:聖教国 勇者ギルド・一番隊作戦室】
訓練場での腕試しから数日。一番隊による、新人三名を加えた「初任務」が下された。
「……場所は『腐食の廃坑』です。かつて魔神の残滓が大量に廃棄された場所ですね。魔力濃度が非常に高いため、通常の勇者パーティでは近寄ることすら困難です」
サハクは穏やかな口調で地図を示し、補足する。
現場に着くと、案の定、若手勇者たちは魔力に当てられて顔を青くしていた。ルミも呼吸を荒くし、剣を握る手が震えている。
「くっ……何なの、この重苦しい空気は……」
「ルミさん、無理しないでください。……ケンジさん、少し背後を任せても大丈夫ですか?」
マナトが心配そうに周囲を見回す。俺は凛から支給された『高圧洗浄機型・魔導銃』を腰に装着し、前へ出る。
「……ケンジ、あんた、何で平気なのよ?」
「……まあ、なんというか。昔、現場で鍛えられたっていうか……」
誤魔化しながら先頭を歩く。坑道の奥、壁から染み出す黒い霧が見えた。あれは魔神の呪物から漏れ出た「腐食性ノイズ」だ。
「ん?……あそこにあるのって、もしかして…!」
マナトが指さした先には、半壊した魔人の残骸と、放置された呪物があった。一見するとただのガラクタだが、俺の『清掃員の目』には、それが今まさに爆発しようとしているエネルギーの過積載状態であることが手に取るように分かる。
「全員、下がれ!」
俺は叫び、魔導銃の出力調整をいじる。狙いは、残骸の中心にある魔力の核。
「……掃除、開始だ」
銃口が光り、一点集中の清掃波が廃坑を貫いた。
爆発は起きなかった。黒い霧は一瞬で無害な光の粒子へと分解され、周囲の空気が劇的に澄んでいく。
静まり返る廃坑。背後でルミとマナトが呆然と立ち尽くしていた。
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サハクとマナトのキャラクター性を調整しました。サハクはあくまで温和な補佐役として、マナトはケンジを慕う年下らしく。
ルミたちが、ケンジの持つ「妙な手際の良さ」に少しずつ違和感を抱き始める……という展開です。
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