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活動報告のほうに、なんやかや書いていますが、

どうもそこって、見ていただくかたと、そーでないかたがいらっしゃるようで。


で、ここでもちょっと書いてみます。

「なにかご質問、ご感想、ご意見、ご不満などございましたら、ご遠慮なくどうぞ!」

正直、このハナシ、どう受け取られているか、イマイチよくわからないので……

「あ、これ、吸血鬼が乗ってたんだ」


キギフィが「今気付いたよ」と言わんばかりに声をあげる。


「臭わなかった?」


「動物じゃないんだから」


そりゃセリゼはわかるのかもしれないけど、こちとら一応人間なんだから、というキギフィであった。(キギフィを一般人のオーダーに数えていいかは議論されるところではある)


「あんたがそれを言うかね、元特殊部隊」


「言うても、今ゴーグルないからね。あったとしても、この機械の中に居る分には、分かりっこないし、分かったところで、対応が変わるわけではないからね。とりあえずは殲滅して、『なかのひと』が吸血鬼だったら、それはそれとして後で考え行動した方が効率的じゃない?」


「ふむ、まあ、道理だ」


眼前に居るのは吸血鬼なのである。


生物の中でも、夜の覇者として、上位存在として、そこらの人間が立ちうち出来ないものなのである。


 それを、近所の厄介な犬猫の処理と同列にされては立つ瀬がない。


が、強者たるこの二人においては、そのような扱いが極妥当なのだ。ましてや、この町にトラブルを持ち込まんとする輩に対しては……。


「で、コレは何?」


ごく当たり前の質問をキギフィ、する。


「あー、これね。クズ」


率直なお言葉であった。


ぐい、と、吸血鬼の頭を掴み、おもっきしハンドクローでぎちぎちさせながら、セリゼは答える。


「隣国を荒らしていたのさ。吸血協定ブッチぎって、殺戮と吸血を思うがままにしてたの。で、私はそれを聞き及んで、こりゃ殺すしかないな、ってんで」


「人間としては、セリゼの行動はありがたいんだけど、同族としてはどうなの?」


「は? 同族? こいつらに私がどんなことされてきたっつーの。殺す理由は大型トラック10台分はあっても、弁護する理由は皆目ござんせんね!」


「そこまで言う」


「言うよ、そりゃあ」


迫害を受けてきたユーイルトット家の当主。


血が吸えない、という、吸血鬼上の異常性において。


そんな彼女にとっては、これ以上の吸血鬼の狼藉が許せなかった。


「吸血協定」とは、字の通り、人間を代表格とする「意志あるもの」が、かつて捕食者としての暴行をなすがままにしてきた吸血鬼と、何とか和解の道を歩もうとして、締結した条約である。


ひとつ、人間は定期的に食物として、輸血パックで血液を吸血鬼に供給する。


ひとつ、吸血鬼は「合法的」な吸血以外の吸血をしない。


ひとつ、まず対話よりはじめよ、お互いが「知性あるひと」であるならば――


概ね、このような内容であり、精神である。


ひとえに、これ以上のお互いの殺戮と、憎しみの連鎖を断ち切るということ。


それまでがそれまでであるが故に、人間(等)と吸血鬼の間には、埋めることの出来ない溝がある。だがそれをそのままにしていては、いつまで経っても真の平和はありはしない。


それだけ人間も強くなった。


そして、暴力の上乗せの暴力は、たといそれが正義であれど、いずれは憎しみを呼ぶことを、知るくらい、人間も強くなった。


あるいは、吸血鬼も、自分の行為が――同じ「意志あるもの」を殺め、蹂躙することでしか生きられない自分という存在に、疑問を抱くようになった。


それ故の協定である。


お互いがお互いの尊厳を守るために。そしてより良き平和のために。


あるいは「ひと」としての進歩のために。暴力の歓喜と絶望、流血の歓喜と絶望、それに寄って立つという「どうしようもなさ」からの、少なくとも前身するための。


前に進むために。


そうして「吸血協定」は、およそ百五十年前に結ばれた。それは社会的に見て、人間種が産業革命により、世界における市民権――王権を握ったのと軌を一にしている。すべての人間は人権が尊重されるべし。その延長上として、これまで服従を余儀なくされてきた、様々な上位存在に対し、「人権宣言」をしたのであった。


そんな歴史がある、このレッズ・エララ。


その「少なくとも過去を糾弾することなく前へ進もう」という意志を、この吸血鬼は破ったのだ。


「さて、牙を潰すかね」


セリゼが冷酷に言う。


牙とは、吸血においてなくてはならないものである。それ即ち、吸血鬼のシンボル。男性で例えると屹立する……(やめなさい)。


その鋭さ、刃のように妖しく煌めいて。夜にギラリと光るその輝き、人を幾千人もその刃のもとにかけ、生き血をすすり、地獄を現出させてきた、その牙。


それは、吸血鬼において、生命とも言えるものだった。事実、吸血鬼の多くは牙に「コア」を埋め込んでいる場合が往々にしてある。


もっともそうでなくても、牙をもぐことは、吸血鬼にとって最大の敗北宣言、生き恥に他ならない。


牙をもがれんとする、その半肉半魂の吸血鬼、まず牙から回復させるしかないということを承知で、顔をもとの形にしていく。当然、牙はセリゼの手に握られ、ぐっ、と握りつぶし引っこ抜く状態にもっていかれる。


吸血鬼、憎悪と恐怖の顔をする。悪夢を見ているような、汚物を見ているような。


そんな顔をしたって、これから起こる事態が変わるわけでもなかろうに……。


怨嗟、憎悪、軽蔑、


なんで私がこのような仕打ちを。


「うーん、ヴァンパイア・ハンターだね」


呑気にキギフィが言う。


「吸血鬼がヴァンパイア・ハンターするって、小説の中でしか読んだことなかったけど、実際にあるものなんだね」


「事実は小説より何ちゃらとか。さて、潰すか」


「ふむ……ところで、セリゼがわざわざ追うってことは、その人、よっぽどな越権行為をやったってことだよね?」


「それもそうね。公爵、貴女、日頃めんどくさがりのくせして、こういうときはきっちりするのだから」


「貴族だからな。弱きものを救うのは『高貴な義務ノーブレス・オブリージュ』なのだよ」


「堂々と言ってるけど、そこはかとなく顔が赤いのはなぜ?」


キギフィが問う。


「……一応私の信念なのだけど、こうやって声に出すのは恥ずい」


「やめればいいのに」


「やめられる信念は信念の名に値しない」


「恥ずかしがるのは信念の名に値するの?」


「ほら、そこはこう、虚勢も張り続けてれば本物になる的な……」


「どんどん声が小さくなってきてるけど」


「だって恥ずいんだしー!」


だったらやめろや、と言いたくなるのは、キギフィばかりでなく、読者諸賢も同じことと存ずるがいかがか。

前書きにも書きましたが、作者、いろいろとユーザーさまのご意見がほしいのです。

この小説、お読みになられて、おわかりのように「結構実験してる」ので。

「通しで全話読んでる」というありがたいかたが、アクセス見てたら結構おられるように見受けられ、非常にありがたいのですが、作者の目論見を超えて「なぜそこまで読んでくださるのか……?」

が、よくわからない、というのが、正直なハナシでして……

ということで、作者からのお願いでした。

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