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大陸の北方、トーラ共和国。
レッズ・エララの惑星を大きく四分割して、グーグルマップを使って(嘘。実際には、この世界のそれに似た装置を使って)、北西にズームアップしていけば、トーラ共和国の地形が見えてくる。
西に古き大国「オーガス」が面し……とはいっても、西の、西の、さらに西の方にちょこんとくっついているくらいのもんである。つまりは最新文化とか伝統的西洋文化(この世界における)の王道とは、若干の距離を置いているというか。
東には、アステラルダ大平原を有する。この地方をアステラルダ地方、と単に呼ぶ。
また、この広大な大平原は、率直に一般的に、「大平原」と呼ばれている。それほどに広大で、存在感のある、つまりはだだっ広い大平原なのである。有無を言わさず的な。
そしてそのオーガスその他の地域の海から流れ込んだいくつもの支流が、北西から大平原を沿うような形で、トーラ共和国を一筋に、横に貫いている。
その流れ、量、まさに膨大なもので、各地にフィヨルド(山岳と湖によって形成された地域)が形成されている。
まことに大自然の中に神は住まう、かのような感慨を思わせる、雄大な眺めが、その辺の自動販売機のようにゴロゴロあるのが、このあたりなのである。ありがたみというのがない。ひどい言い草である。
あるいは、それを評して、神に愛された土地、と言うことも出来るのかもしれんが、それにしたって地味である。




