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だがそれは世界そのものに対する反逆である。


少なくとも、市民生活とか、村社会とか、規則正しい生活とか、一般的な自然構成とか、そういった「フツウの世界」に対する、異議申し立てであるのだから。


だから、彼らには逃げ場と言うモノがなかった。


地獄以上に地獄的というのはそういう意味である。聖書にもあるではないか、「狐は穴あり。空の鳥は巣あり。然れども人の子は枕する所なし」(マタイ伝第八章二十)。この箴言は、より「人の子」(彼らは人間よりも化物的だった。が、それでもそれを辛いと己が身に刻むだけのナイーヴな「人の子」だった)にとっては、救いようのない言葉である。同時に、どうしようもない事実である。


世界は彼らを許さなかった。逃げ場はどこにもないように思えた。事実、彼らの多くは憤死に倒れた――あるいは自らの運命に諦めを覚えつつの絶望でもって、死んでしまった。


わたしはそのような「彼ら」の存在を、「力を持ったからよいではないか」と片づけることができない。


わたしはアウトサイダーを守らんとしているのではない。ただ、いささかの弁護をしたいだけである。彼らを守るには――守りきるのは、とてもわたしの手には余る。それほどまでに、全世界的に見て、総数は多い。それは、もちろん、フツウの人よりは、遥かに数は少ないけれど。そして、わたし自身、己自身を守ることが出来ない以上、彼らすべてを守りきることなど――


ああ、話が逸れた。


ともかくも、彼らは安住の地を探していた。そんな場所は、どこにも存在しなかった。だからこそ、彼らの多くは横死した。


でも……

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