第2話 え
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「お前、クラスのグループ入ってないのか?」
「え」
飛彩からの衝撃的な事実を聞かされ俺(碧生)は唖然とする。
夏希(←好きな人)とどうすれば連絡先を交換できるかという話だったが、どうやらそれどころではないようだ。
そして飛彩は俺に追い打ちをかける。
「入学式が終わった後の放課後にはもうグループLIONできてたぞ」
無論そんな話は知らない。え、もしかしてハブられてる?
すると冬馬は何か思い出したようで俺に指を向けながら話を進めた。
「そういえばあの時、腹痛いとか行ってトイレに行っとらんかったか?」
「言われてみれば確かに行ってたな」
飛彩も思い出したようで2人で笑みを浮かべている。
「だったらなんで言ってくれなかったんだよ」
「「忘れてた」」
「ふざけるな、そして2人してハモるな」
トイレに行ったことをここまで後悔したことは人生で初めてだ。最悪だ。
「まあ、今気づいて良かったな。今入れてやるよ」
どうやら飛彩がクラスグループに入れてくれるらしい。嬉しい。
いや、ちょっと待てよ
確かグループに入ると『◯◯がグループに追加されました』みたいなやつでなかったか?
おい、それは気まずくね?
もうこのクラスになって約3ヶ月経過していて、このタイミングでグループに入ったら皆んな『あ、忘れてた』『え、入ってなかったんだ(汗)』みたいな雰囲気になって空気悪くなりそう...
「ごめん、やっぱいいや」
「え、なんで?」
「いやほら、このタイミングで入りにくいっていうか...」
「確かに俺だったら入りにくいなぁ。皆んな反応に困りそうやもん」
どうやら冬馬もこの気持ちをわかってくれたらしい。
「悪かったな、碧生」
すると飛彩は申し訳なさそうな顔で俺に謝る。
「いや謝るほどでも。ぜ、全然、全然大丈夫...」
俺は半泣きで言う。
「今思うと碧生の気持ちも確かにわかるから、お詫びと言ってはなんだが夏希さんのLION(連絡先)教えるわ」
ん?聞き間違いか?
俺は「ん?」と首を傾げて飛彩の顔を見る。
「俺、夏希さんのLION(連絡先)持ってるぞ」
「はぁ?!」
「いやそんな驚くことでもないだろ」
裏切り者め...じゃあさっきのグループの流れ要らなくね?とも思ってしまったがそれよりも、なんで連絡先持ってるんだ?
まさか俺の知らない間に繋がりが...?
「俺も持っとるで!」
いやお前もかよ、何なんだよ。
「夏希さん、男女隔てなくって感じだから友達追加もあっちからしてきたんよな」
そして飛彩がまた追い打ちをかける。
「というか中学も同じだし持ってない方がおかしいというか...」
なんで飛彩は毎回俺に追い打ちをかけるようなことを言うんだ?泣けてくるんだが。
でもそうか2人はずっと夏希と同じクラスだったらしいからな。当たり前か。
それに比べて俺は中2からコイツらと同じ中学になったからな。
そう、俺は中2から転校してきたのだ。
何故、転校したかと言うと家が火事になり引っ越しをしたからだ。
出火原因はストーブの近くに服を置いてしまっていたためである。
我ながら...だな。皆さんには気をつけていただきたい。
「確か転校してきた時、お前スマホを火事で壊したって言ってLION交換できなかったよな」
「そういえばそうだった」
「お前も色々大変やな」
こうして2人で昔を思い出していると...
「ねえ」
突如、斜め右から綺麗で透き通った声が聞こえてくる。
この方向は俺がさっきまで夏希を見ていた方向だが...
「え」
思わず口に出してしまった。
何故ならそこにはサラサラなボブカットでスタイル良くて...
全てが完璧な美少女がそこに立っていたからだ。
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やっとヒロインの登場ですね。一言しか言ってないけど。




