第1話 何のこと?
初投稿です!
よろしくお願いします。
「ああ・・・可愛い。」
生徒がまばらに登校するちょっと早めの朝。
教室の1番端の席で俺は1人の女性に目を向けながらそう呟いた。
「(ジッーー・・・)」
あぁ、皆まで言うな。確かにコレは変態のする事だろう。
ただ俺は変態ではない。これは恋と言うヤツだ。
自分で自分を正当化したところで自己紹介でもしておこうか。
俺は「船橋碧生」。
高校1年生だ。
そして俺が見ている彼女の名は「橘夏希」。
クラスの男女全員から慕われる「超美人」な素敵で清楚系で性格良くて全てが完璧なハイスペックな女性である。
今まさに大量の群衆から話しかけられており、それはまさに聖徳太子の様だった。
てかまだこんな時間だぞ。何であんなに人がいる?
「うっす」
突如、右から声が聞こえた。
紹介しよう、コイツは俺の中学2年からの男の親友である「神崎飛彩」。
見た目はチャラい系で性格悪そうだけど、すげぇーいい奴。
「よぉ」
俺も挨拶を返す。
すると飛彩はどこか顔を歪めた表情でこちらを見てくる。
「何だよ」
「いや、どこ見てんだよ」
どうやら夏希を見ていることに対して言っているみたいだ。
「見てちゃ悪いかよ、同級生だし別に変な意味とかないから」
「変な意味がある様な見方をするな」
いやどうゆう見方?意味が全く分からないが友達に引かれるのは嫌だからもうやめておこう。
「お前、いい加減話くらいはしに行けよ。好きなんだし。」
「ゲッ」
唐突なイジリに肩が跳ねる。
「行けるもんなら行きたいよ。でも見ろよあの状況を。」
「なんだ?あれは。人気アイドルの握手会か何かか?」
とても話に行ける隙は無かった。
ここで全員を押し除けてまで話に行けば、
「何コイツ」「皆んなの夏希ちゃんが!!」「誰だっけこの人」「夏希ちゃんのこと好きなのかな」
こうなるに違いない。なんか自分で言って悲しくなってきたな...
「まあ、こんな朝早くでも無理なら放課後とかはどうだ?」
飛彩は問う。
「いや無理だな、放課後の夏希には部活が待ってる」
「確かバド部だっけ?」
「ああ、週5だってさ」
勿論、今までも放課後を狙って話に行こうとはしたが部活に部活に部活。
部活に行く前は夏希の友達がセッセと体育館に連れて行ってしまうので無理。
唯一の木曜休みもその友達がセッセと連れて帰ってしまうので無理。
うん。夏希の友達邪魔!
いかんいかん。そんなことを言ってはダメだ。友達との時間も大事。
そして突然、飛彩は閃いた顔で俺を見つめた。
「どうした?」
「あ、いやLIONはどうだ?」
LION、今じゃみんな使ってる連絡アプリ。確かにこれを使えば会わずとも会話することができる。でも...
「ハードル高くね?...」
思わず苦い顔で飛彩を見る。
「いや、高いも何もボタンひとつで登録できるし別に夏希さんに会わずとも...」
「や!」
ここでまた右から声が聞こえた。
コイツも俺の中学2年からの男の親友の「桜木冬馬」。
見た目は明るい系で、やんちゃ者だけどいい奴。
そう2人ともめっちゃいい奴。
「何話とんのー?」
「碧生が鶏だよねって話」
本当に何の話だ。
「碧生はどっからどう見てもマグロやで」
意味がわからない普通に。
「いや違うだろ?夏希とどうしたらLION交換できるかって話だろ?」
すると冬馬は笑い始めた。
「まだLIONも交換してないんかwwほなマグロじゃなくてカタツムリやな」
「エセ関西弁、いい加減やめろ。キレるぞ。」
ハハッと冬馬はまた笑う。がそこで真面目な顔つきに戻る。
「てか別にボタン押すだけやろ、グループ押してメンバー押してプロフィール押せば...」
「ん?グループ??」
ポカンッと効果音が鳴ったように俺は目を点にする。
まさか...と飛彩は続ける。
「お前、クラスのグループ入ってないのか?」
「え」
そして俺は放心状態となった。
次回の投稿は未定です。
気ままに書いていきます!




