第12話 変わりゆく世界
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─おかえり...夏希。
俺は泣きそうになりながらも堪える。
「こうしてまた出会えて嬉しいよ」
と声を出して言いたいが、それは無理な話。
変なこと(ではないが)言って嫌われたら元も子もない。
それにしても夏希から質問だなんて。
これは前世には無かった事だ。
嬉しさ半分、少し怖いな。
「じゃあ夏希さん、質問どうぞ〜」
津田先生が夏希に場を渡す。
「えっとー...」
ゴクリ。
「猫派ですか?犬派ですか?」
...?!
何だこのド定番な質問は!
緊張して損したな...
俺はバリバリ猫派だから捻らずそのまま答えるか...
...いや待てよ?
これって夏希から挑戦状だったりするか?
これで間違った答えを出せば...
『バリバリ猫派か...家には犬を飼いたいから私たちは結婚できなそうね。(ワンッ!)』
ガーン。
マズイ、マズイぞ。
この問題、決して間違えられない。
一体、夏希はどっち派なんだ?
辿れ、前世を辿れ、俺!
...は!
〜ある日の記憶〜
『ん?どうかした?』
『いや、このアイコンの猫ちゃん可愛いなと思って。もしかして猫ちゃん飼ってるの?!』
〜〜
思い出したぞ。
連絡先を交換したあの日。
俺のプロフィールアイコンを見て目を輝かせていた夏希のことを!
あの目の輝きと言動から察するに夏希は猫好き。
つまり答えは...猫派だっ!
(この間にかかった時間はおよそ2秒)
「猫派!!」
俺は思わず夏希に指を指し、大きな声で言った。
...ミスった。
すると夏希は俺の行動と言動に驚いたようで目を丸くさせて。
「あ、ありがとう...!」
やってしまったーー!!!
き、嫌われた...
『キーン、コーン、カーン、コーン...』
「お、ちょうど鐘が鳴ったね」
「これで船橋 碧生くんの自己紹介を終わりマース」
「号令は無しでイーヨ」
休み時間になりクラスが騒がしくなる。
並びに俺の心も騒がしくなる。
「終わったぁっー!」
教卓にうずくまりながら呟く。
「大事かー、碧生」
聞き慣れた声が聞こえてくる。
「おう、冬馬」
「おっおう、さっきは悪かったな」
やべ、ついいつもみたいな感じで言ってしまった。
てか中二の頃のあいつってこんな律儀だったんだな。
「いや、全然気にしてないから」
「逆に場を和ませてくれてありがとう」
「えへへ」
「えへへではないだろ」
と、聞き慣れた声がまた聞こえてくる。
「碧生は優しいから許してくれたが...あちらはどうかな」
「飛彩...それは言えてるな」
後ろから女子達の冷たい視線を感じる。
「た、助けてくれ...」
この二人は前世のこの時も(状況は違うが)、こうやってフレンドリーに話しかけてくれた。
そんな親友たちに感謝。
そしてまたこれからもよろしく。
─あれから時間は経ち昼休みに。
「(ジッーー・・・)」
「ああ・・・可愛い。」
午前の授業が終わり生徒がワイワイと騒ぐ昼休み。
教室の一番端の席で俺は一人の少女に目を向けながらそう呟いた。
あぁ、言いたいことは分かる。確かにコレは変態のする事だろう。
ただ俺は変態ではない。これは『二度目の恋』と言うヤツだ。
自分で自分を正当化したところで自己紹介でもしておこうか。
俺は「船橋 碧生」。
中学2年生だ。
そして俺が見ている彼女の名は「橘 夏希」。
クラスの誰からも慕われる超美少女。
清楚で優しくて性格も良い。
俺からすれば欠点なんて見当たらない完璧超人だ。
今まさに大量の群衆から話しかけられており、それはまさに聖徳太子のようだった。
...ただこれは今日だけのことじゃない。
これから先の未来もずっとだ。
今まで俺はその様子見ることしかできなかった。
でもこの世界では──。
俺は群衆を避けて夏希の方へ行く。
そして。
「夏希さん」
「...!碧生くん...?」
「話したいこと、あるんだけど」
──この瞬間。
──歴史は大きく、変わりだす。
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-あとがき-
アマプラでアニメ、ラノベ小説を見る日々。
昔は結構ゲームをやっていたんですが今となっては全くやらなくなってしまいました( ¯꒳¯ )
今までアニメを全然見ておらず、見ていない名作がめちゃくちゃあるんですよね。(おすすめ是非教えてください)
だからゲームよりもアニメ+小説になってしまう訳です。




