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むぅむぅダンジョン!事故調査団★★★ すきあらば突撃しちゃう先輩がまじヤバいっす◎  作者: にしのくみすた
プロローグ

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プロローグ:わたしたちの悪い癖(その3)

「むぎゃぁーー!」


 先輩の悲鳴がダンジョンに響きわたる。

 私はすぐに近くへ駆け寄って先輩を見た。


 床にぺたんこ座りをした先輩は、全身ぬるぬるだった。


「うわー先輩、えろトラップっすね」

「むぅぅ……」


 スイッチを踏んだことでトラップが作動し、床から大量の粘液が染み出していた。

 とろんとろんの粘液にまみれまみれの先輩。


 粘液にまみれた先輩は、けっこう見どころが多い。


「むぅー。アオィちゃん、たしけてぇー」


 金色の瞳を潤ませながら上目づかいで見つめてくる先輩。

 粘液のせいでうまく身動きができていない。


 かわいさ、にじゅうまる◎


「先輩、なかなか気持ちよさそうっすけどね」

「むぅー。その銀色の目は節穴かー!」



 仕方なく私はえろトラップの除去に取りかかる。


 えろトラップなんてものは、本来は無い。

 私と先輩が勝手にそう呼んでいるだけだ。


「先輩、動かないでくださいね。粘液をはがしていくっす」

「むぅ、そもそも動けましぇぇん……」


 私はポーチから魔導ナイフを取り出し、先輩の身体にまとわりついた粘液をはがしていった。


 魔力を流すと、ナイフが青く発光する。

 その光が、粘液を蒸発させるように取り除いていく。


「はい先輩、終わったっすよ」


 立ち上がった先輩は、動けるようにはなったものの、ずぶ濡れだった。

 服に染み込んだ粘液まではどうしようもない。


 先輩のかわいいピンク色のワンピースが濡れ、下着が透けている。

 今日は私がとくにお気に入りの下着だ。ベリグゥ。


「あとはしばらく放っておけば、乾いて粉になって取れるっすから」

「ありがとぉー。たすかったぁー」


 先輩は濡れたワンピースをべちべちと手で叩いて形を整えている。

 いろいろありがたい感じに透けてるけど、気づいてないっぽい。


 先輩はそういうとこ、鈍感だから。ベリグゥ。



「先輩、今日の突撃は、どうだったっすか?」

「最高にアツい戦いだった! 私って、強すぎぃ!」


 調子にのる先輩、かわいすぎぃ。


「戦いっていうか、一方的な虐殺だったっすけど」

「むぅー。もともと討伐対象の軍隊アリだったんだからいいじゃない」

「はいはい。じゃあさっそく、お仕事をはじめるっすよ」


 私は先輩をうながして、アリの残骸が転がるダンジョンの調査を開始する。




 これから始まるのは、私と先輩がダンジョンの奥深くで、まじめにお仕事をする話だ。

 決して私と先輩のいちゃいちゃラブコメとかではない。



 私はただ。

 かわいすぎて、まじでヤバい先輩を――。


 ひそかに愛でずにはいられない(へき)なだけ、なのだ。



<プロローグ:わたしたちの悪い癖 了>

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