表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
余命僅かの令嬢は婚約解消を望みます  作者: もも


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/22

 婚約発表をします

いつも読んでいただきありがとうございます。

 私の14才の誕生祝いと2人の婚約発表の為の舞踏会をすることになった。

両家の結びつきを広く知らしめるためだ。

呼ぶのはマクミラン伯爵家とアレンのサンダース子爵家と親しくしている貴族ばかりだ。


敵対する家は呼んでいない。


なにせ人生で初めての舞踏会だ。まずは慣れるようにとのお母様の発案だった。


1年で私の身長は年相応になった。お胸も膨らんできた。ちょっと嬉しい。

栄養も取り運動もした。加えて魔力を自由に操れるようになったのが大きいとお師匠様に言われた。


ドレスは薄紫のシフォンを何枚も重ねてスカート部分に真珠が散りばめられているプリンセスラインだ。腰には金色のサッシュが使われている。小柄だからふんわりとしたデザインが似合うのですって。


いくら私が疎いといっても流石にアレンの色だと分かる。

「綺麗だよ僕色のフローラだね。よく似合っている。藤の花の妖精のようだ」って喜んでくれた。



アレンの正装は落ち着いた緑色でポケットチーフが金色だ。なんて格好いいの。

お互いの色を纏い仲の良さをアピールした。


人気のドレスメーカーのデザイナーが

「まあまあお嬢様は細すぎますわね。もう少しお太りになってくださいませね」

と言った。来年はもっと成長してみせようと誓う。


舞踏会ではぴったりとくっついて離れない作戦だ。お花摘みに行くときには廊下で待っているミラにバトンタッチすることになった。ミラは戦えるメイドだ。制服の下に暗器を隠しているらしい。


格好いい。見てみたいと言ったら「お嬢様が気を失ってしまいますので遠慮します」と返された。

型だけ見せてもらったが文句なく素敵だった。専属侍女に格上げしたら実戦も見せてくれるかしら。







 婚約発表の舞踏会は恙無く終わった。アレンはアルカイックスマイルを貼り付け氷の貴公子を実践していた。私を見る目が蕩けていたので効果はあったと思う。




会場入りの前にお揃いの紫水晶のピアスをアレンからプレゼントされた。


「これを着けていると婚約をしていると分かるんだよ。ずっと着けていてね」と言って。


そんな決まりごとがあるなんて知らなかった。綺麗な石でキラキラしている。それも魔石だ、嬉しい。


お互いを見つめ合ってばかりいたらお母様に「しっかりご挨拶をしなさいね」と釘を刺された。


その通りなので頑張りました。でも聞いて、正装姿のアレンってば格好いいの。目に焼き付けたかっただけよ。


温かな視線が多くて嫌味を言われることもなかった。


これで各家から事実が広がり社交界にもれなく広まると良いのだけど。


私も嫌味のひとつやふたつ返せるように頑張らないと。







★☆★




 ビリーとエラが領地からやって来た。あれから1年近く経ったのね。2人共すっかり元気になって顔色が良くなり、大きくなった。


「久しぶり、よく来たわね。また会えて嬉しいわ。これからここで働いてね。使用人の部屋は男女別々になっているの。寂しいかもしれないけど慣れてね」



「お嬢様お会い出来て嬉しいです。一生懸命働きますのでよろしくお願いします。こんなきれいな制服を着ていいのでしょうか?」


ビリーが少年用の執事見習いの服を着て戸惑いながら挨拶をした。幼いが顔が整っている。言われなければ貴族の子に見える。

田舎の本邸から来ていきなり執事見習いなので虐められる可能性がある。

そんなことがないように執事長によく見張るように言っておこう。

将来私の為に働いて欲しいのだから。


「おじょう様あの時助けていただいたご恩は忘れていません。あのままだったら死んでいたと思います。しっかり働いてお返しします」


エラが子ども用メイド服を着て挨拶をした。可愛い。


野生児がまともな言葉使いが出来るようになっている。

健気さに胸が熱くなり涙がせり上がってきた。泣かないけど。


「ここにいるミラがあなたたちに色々なことを教えてくれるわ。しっかり覚えてね。どれくらい勉強が出来るようになったのか知りたいからミラ後で連れてきて」


「はい、お嬢様」




何と、思いがけず2人は出来る子だった。文字の読み書きと計算が出来るようになっている。紅茶の淹れ方もまあまあの出来だ。マナーも身に付いていた。

どれだけ優秀なの、本邸の使用人達。本気で仕込んでくれたようだ。

後で報奨金を出さなくては。

誤字報告ありがとうございます!訂正しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ