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ヤドカリ姫は異世界の扉をひっそりと開ける  作者: モパ
【第2章】モンスター氾濫と紛争
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新たな動き(後編) /【毒蝶 偽装魔虫花】を原料にした特効薬と目的地の変更

「タカシュンレイ・コンファンも、自分の発言が、こんなにも大事(おおごと)になるなんて思ってもなかったでしょうね。」


レイヒちゃんの話を聞いた嫁が苦笑いしながら話す。




レイヒちゃんの話を纏めると、


ベシアセ連邦の全ての部族が、カクコシ連合国へ対して宣戦布告をしたらしい。


そんでもって、ナヤクラース連邦を拠点にしてはる拝金騎士団の協力を得て、彼等と共に賠償金を取り立てる。という名目で、

タカシュンレイ家が収める領地以外の港町を襲撃して略奪行為を行ったらしい。


それに対して、バクワタ家・アタラアミ家だけでなく、キトナガエ帝国政府も、このベシアセ連邦の行いを非難し、ベシアセ連邦とナヤクラース連邦と拝金騎士団に抗議したらしい。


だが、ナヤクラース連邦は、拝金騎士団の本拠地が有るというだけで、言い難りをつけるのは止めて欲しい。という声明をギルドを通して、この地域の事実上の支配者であるニンムシュに対して苦言を呈するような声明を出したらしい。


また、ベシアセ連邦の部族達は連名で、

カクコシ連合国は、タカシュンレイ家・バクワタ家・アタラアミ家の3家で治めている国であり、

自国の安全を脅かすような発言をした、カクコシ連合国の重要人物の1人であるタカシュンレイ・コンファンの発言に対する、カクコシ連合国への賠償金の取り立ては、当然の権利だ。とうい声明を出したらしい。


このベシアセ連邦の部族達の発言を、

ナヤクラース連邦・パールス帝国・イランツ カバー帝国等が一定の理解を示すような声明を出し、

クパス法王国。フカプ王国が非難するような声明を出したらしい。


因みに、パールス帝国。クパス法王国。フカプ王国は、キトナガエ帝国やイランツ カバー帝国のように、神仏の代理人が拠点としている国らしい。



また、滅ぼされたカクコシ連合のタカシュンレイ家の領地のシスオの港町には、

反キトナガエ帝国派として、タカシュンレイ家から追放され、ベシアセ連邦に身を寄せていたバツカツ家によって、シスオの港町にバツカツ公国が建国されたらしい。


そして、建国されたバツカク公国を、ベシアセ連邦やナヤクラース連邦。ワコク連合だけでなく、

ギルド本部やネギハタ高原国。ツクソノ山脈連邦に、バクダブ連邦。ミポメア連邦やミンボン連邦。イランツ カバー帝国にバクダブ連邦。ギルドのテチス山脈支店やアマズトモエ連邦などがバツカツ公国を認める事を宣言する声明を出したらしい。




「せやろな。


自分の発言のせいで実家がニンムシュに潰され、

自分の発言のせいで実家が追放した者達に自分の実家の領地を奪われる事になりはるなんて、


あん時は夢にも思ってはらへんかったやろね。」


レイヒちゃんが嫁の言葉に頷いている。



「取り敢えず、彼女を反面教師として、

外の人と話す時は、イラン事を言わないように気をつけないといけないね。」


「だね。」×2・「せやな。」


僕の言葉に皆が頷きながら、茹でたササミを食べているシャーコを見る。



「気をつけるにゃ。」


シャーコは苦笑いしながら返答を返してくれる。



「おっ。目的地に変更が出そうやで。」


レイヒちゃんが皆を見ながら話す。



【コン・コン・コン】



キャンピングカーのドアをノックする音が聞こえる。



「はぁい。今、開けます。」


「それには及びません。

要件だけお伝えします。


私は、第2集積場の所長のタメルコと申します。


出発前にお伝えしたい事がありますので、事務所に寄って下さい。」


僕達のキャンピングカーをノックした女の人は、それだけを言うと立ち去っていった。



■■■



【コンコンコン】



「はい。」


「ヤドカリ商会の方々をお連れしました。」


「どうぞ。」



【ガチャ】



僕達を第2集積場の事務所の中にある、所長さんの執務室まで連れてきてくれた若い女の人が執務室の扉を開くと、壮年の女性が立ち上がって出迎えてくれた。



「どうぞ。お掛けになって下さい。」


僕達は、第2集積場の所長さんの指示に従って、進まれたソファーに腰を落とした。



◇◇◇



「改めまして、自己紹介をさせて頂きます。


私は、第2集積場の所長のタメルコと申します。



【毒蝶 偽装魔虫花】を原料にした、【森の瘴気の呪い風邪草】への特効薬と同じ効果を持つ薬が、アマズトモエ連邦の隣国のバクダブ連邦で開発されたらしいのです。



また、パールス帝国のリザンア湿原で【湿原の瘴気の呪い風邪草】が、瘴気の呪い風邪を蔓延させている。という情報と、

リザンア湿原の周辺の町や村に居る、瘴気の呪い風邪を治せる解術師達が、リザンア湿原で蔓延している瘴気の呪い風邪を治す仕事を引き受ける事に難色を示している。

という情報が、ギルド本部に入ったらしいのです。



これらの事を踏まえて、ギルド本部は皆様へ、アマズトモエ連邦ではなく、リザンア湿原へ向かって頂きたいらしのです。



勿論、これはギルド側の都合の為、リザンア湿原での仕事へ対する報酬とは別に、

アマズトモエ連邦での仕事を反故にした違約金と、ボートや艀(はしけ)の購入費用として白金貨100枚(1億円の価値)を出させて頂きます。と仰られています。



ですから、どうか……

ご理解とご協力の程、よろしくお願いしたいのです。」


タメルコさんは、そう言いながら深々と頭を下げてきた。



「ボートと艀(はしけ)を購入する為のお金がコミコミで入ってはるとしても……えらい好待遇やね……


なんで、リザンア湿原の周辺の町や村に居はる、瘴気の呪い風邪を治せる解術師達が、リザンア湿原での仕事を引き受けはる事に難色を示してはるんかについて、詳しゅう教えて貰われへんやろか。」


レイヒちゃんがジト目でタメルコさんを見る。



「リザイア湿原は、元々、パールス帝国の町や村の中でも、ぶっちぎりに治安が良くない場所の1つと言われているらしいのですが、その……

瘴気の呪い風邪が蔓延した事で、更に治安が悪化し続けているらしいのです。


そんなリザイア湿原に瘴気の呪い風邪を治す依頼を受けてギルドから派遣された登録者。という以外に、なんのコネも持っておられない皆様に対して、ギルド本部は危険手当を出さないといけない。と考えたそうです。



とはいえ……色々な理由でリザイア湿原を優遇するような措置が取れないらしいのです。


ですから、その……アマズトモエ連邦での仕事を反故にした違約金に色を付けさせて頂きたい。と考えられた次第でございます。」


タメルコさんが申し訳なさそうな顔で話す。



「あの……

リザイア湿原にも、ギルドの支店や営業所。出張所なんかはあるんですよね?


そこから、瘴気の呪い風邪に罹っていない、ギルドの登録者を案内人として出して貰えたりはしないのですか?


僕としては、お金は沢山、貰えれば貰えるほどが嬉しいですが……


そうした方が、ギルドとしては安上がりなんじゃないですか?」


「リザイア湿原にギルドの支店も営業所も出張所もございません。


リザイア湿原に住まわれておられるギルドに登録されておられない商人や、リザイア湿原の周辺を周回しておられる遊牧民などが、

リザイア湿原の周辺の町や村のギルドの営業所や出張所などに、リザイア湿原でしか採取が出来ないモンスターや魔花などの素材を卸したり、

リザイア湿原では作れない作物や道具。魔道具や乗り物などを購入されたりする。


基本、そのような商(あきない)しか行われておられない。と聞いております。」


タメルコさんが、僕の質問に申し訳なさそうな顔をしながら答えてくれる。



「ギルドの支店も営業所も出張所もなく、案内人とかも居ないのであれば、リザイア湿原で瘴気の呪い風邪を治す依頼をこなすのは難しい気がします。


そんでもって、ギルド側も、僕達がリザイア湿原で瘴気の呪い風邪を治す依頼をこなせたか否かの判断を下すのも難しくないですか?」


「リザイア湿原の周辺にあるシクブツの町に、リザイア湿原側から案内人を出して頂けるようです。


ですが、その……多分……窓口はギルドの職員ではなくですね、その……シクブツの町の裏社会の最大勢力の1つ。クゴゴ一家が営んでおられるギルドに未登録の商会のゴワン商会を予定しておられるようでございます。」


タメルコさんが、僕の疑問に申し訳なさそうな顔をしながら答えてくれる。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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