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ヤドカリ姫は異世界の扉をひっそりと開ける  作者: モパ
【第2章】モンスター氾濫と紛争
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【サイドストーリー】滅びへの第一歩(中編)

『タカシュンレイ・ナキコクが、


「不適切な発言をした我が(タカシュンレイ・コンファン)に関しては、

ネギハタ高原国から我が(タカシュンレイ・コンファン)を引き渡して貰い次第、幽閉する。


その上で、今回は、具体的な被害が出ていない為、我が(タカシュンレイ・コンファン)の失言に対する賠償金は払わないが、

モンスター氾濫が起こったキトナガエ帝国の西部や、街道の途中で崖崩れが起こったギルドのテチス山脈支店等へは、幾ばくかの見舞金を送らせて貰う。


それと……

無知な少女の戯れ言を真に受けるような発言をする、ネギタハ高原国や、その発言に対して大真面目に返答をするオビ家やギルドのテチス山脈支店に対して、理性的な判断を求める。」


という声明を出した。



リンゴトマドよ。


当然、ギルド本部は、このナキコクの声明に対して、タカシュンレイ家はギルドの掲げる理念を理解していない。という理由で、ギルドの支店・営業所・出張所をタカシュンレイ領から撤退させ、

実質、ニンムシュの納める領地の力を削いでくれるよな?』


「えぇ。

その方向で調整するつもりですよ。」


俺は拝金騎士団の団長、リクルルからの通信機器を使って質問してきた内容に短い返答を返す。



『じゃあ……


ニンムシュの、その後の動きをシミュレーションしようか。


俺は……ニンムシュは、タカシュンレイ家は潰すと思うな。


何故ならば、ニンムシュは、

あいつ達が、貯めに貯めている(かね)や、金銀財宝等を略奪し、

その奪った財産で、キトナガエ帝国の西部の復興を行おうと考えるからだ。


お前さんは、どう思う?』


通信機器の画面には、ドヤ顔で話すリクルルが映る。



「たとえ考えたとしても……実行に移しますかね……」


『ベシアセ連邦の全ての部族達とは、

カクコシ連合国は、タカシュンレイ家・バクワタ家・アタラアミ家の3家で治めている国であり、

自国の安全を脅かすような発言をした、カクコシ連合国の重要人物の1人であるタカシュンレイ・コンファンの発言に対する、カクコシ連合国への賠償金の取り立てを武力を持って行う事で調整がついてる。


そんでもって、タカシュンレイ家への取り立てに関しては、二重スパイを使って、ニンムシュ達の耳に入るようした。


だから、ニンムシュは動かざる得ない。


何故ならば、直ぐさま、タカシュンレイ家へ報復をしなければ、彼等が溜め込んでいる物は根刮ぎ、ベシアセ連邦に奪われるからな。』


通信機器の画面には、ドヤ顔で話すリクルルが映る。



「今回の件でのバクワタ家・アタラアミ家への取り立ては賛成しかねますね。」


『反対の理由は?』


「貴方が言う、


『カクコシ連合国は、タカシュンレイ家・バクワタ家・アタラアミ家の3家で治めている国であり、

自国の安全を脅かすような発言をした、カクコシ連合国の重要人物の1人であるタカシュンレイ・コンファンの発言に対する、カクコシ連合国への賠償金の取り立てを武力を持って行う。』


確かに、その屁理屈を覆すのは難しいです。


ですが、その……」


『もしも、タカシュンレイ家をニンムシュが……という過程で。という話で、


滅ぼされたタカシュンレイ家の領地に、

反キトナガエ帝国派として、タカシュンレイ家から追放され、ベシアセ連邦に身を寄せていたバツカツ家によって、バツカツ公国が建国された場合、

各々の所属する国の政府にバツカツ公を認めさせられるか?という問いかけを周辺諸国の協力者に投げかけた。


そしたら、ベシアセ連邦やナヤクラース連邦。ワコク連合の協力者からは、認めさせるだけでなく支援をする方向で国を動かせるよう最善を尽くす。という回答が来た。

そんでもって、ネギハタ高原国。ツクソノ山脈連邦。ミンボン連邦。バクダブ連邦。ミポメア連邦。の協力者からは、認めさせられるよう最善を尽くす。という回答が来た。


俺としてはギルドも、この話に乗って欲しい。』


通信機器の画面には、ドヤ顔で話すリクルルが映る。



「分かりました。


そこまで考えておられるのであれば、

今回の件でのバクワタ家・アタラアミ家への取り立ては黙認しましょう。」


『いやいやいや。それはダメだろ。


お前さん達は、バクワタ家・アタラアミ家への報復はやり過ぎ。だという声明を出し、

ベシアセ連邦と俺達(拝金騎士団)は、それを無視して取り立てを敢行する。


そして……俺達が、あの地域を安定させる為に、周辺国を動かしてバツカツ公国が建国させる?させた?

兎に角、俺達が、バツカツ公国の建国に動いた事で、

バクワタ家・アタラアミ家への報復についての追及を止めた。


そういう流れでいくんだよ。』


通信機器の画面には、慌てた顔で話すリクルルが映る。



「了解しました。

後は……ニンムシュが、どう出てくるかですね。」


『ベシアセ連邦、ナヤクラース連邦、ワコク連合、ネギハタ高原国、ツクソノ山脈連邦、ミンボン連邦、バクダブ連邦、ミポメア連邦の協力者が、俺の望みを叶えてくれた場合、ニンムシュは、バツカツ公国を認めざる得ない。


何故ならば、キトナガエ帝国、カクコシ連合国を除け者にした経済圏を構築する事も可能になる。


でっ。ニンムシュの性格から考えると、

前達ギルドも、バツカツ公国の建国を認めた場合、

キトナガエ帝国に、バツカツ公国の建国を認めさせ、あの地域での影響力の維持を考える筈だ。


何故ならば、バクダブ連邦とミポメア連邦は、ギルドのシュルスム支部が管轄する国。


もし、ニンムシュが、バツカツ公国の件で、ベシアセ連邦、ワコク連合、ネギハタ高原国、ツクソノ山脈連邦の経済に圧力を加えた場合……


裏切り者のサブアウは、これらの国々に対して、自分達の国を管轄する支部を、

ニンムシュが強い影響力を持つギルドのアタルハナ支部から、

サブアウが強い影響力を持つギルドのシュルスム支部への変更依頼を出せ。と唆すのは目に見えている。



もし、そんな依頼が来たら、お前さん達は、その依頼を突っぱねられねぇだろ?


ニンムシュは、どうだか分からねぇが……

あいつの懐刀のアタルハナは、その可能性に気がつく筈だし、その事をニンムシュに話す筈だ。


でっ。俺の読みが当たれば、

本音がどうであれ、最初に言った通り、ニンムシュは、バツカツ公国を認めざる得なくなるんだよ。


何故ならば、

ベシアセ連邦とネギハタ高原国とミンボン連邦が、ギルドのシュルスム支部の管轄になった場合、

サブアウは、それらの国々の安全を確保する名目で、中央部の湖の小島以外が空白地帯となっているミンボン山脈の樹海をギルドのアタルハナ支部とシュルスム支部が共同で管理するべきだという声明を出すと思われるからだ。


でっ。もし、そうなれば、

タカシュンレイ・コンファンの失言がある以上、サブアウの提案を受け入れざる得ない。


でっ。そんな事になれば……


ニンムシュが管理していたアマトティ様とプスアー様の欠片を封印した勾玉を奉納してあった祠から、アマトティ様とプスアー様の欠片を封印した勾玉が盗み出された事を大罪人達や、他の裏切り者達に知られてしまう事になってしまうからだ。』


通信機器の画面には、ドヤ顔で話すリクルルが映る。



「そう上手くいきますかね……」


『ベシアセ連邦、ナヤクラース連邦、ワコク連合、ネギハタ高原国、ツクソノ山脈連邦、ミンボン連邦、バクダブ連邦、ミポメア連邦の協力者へは、

バツカツ公国の件で、邪魔者になりそうな者は、こちらで消すから、都度、報告を入れろ。と言っているし、

彼等が嘘の報告をしないよう、目付役も送り込んでる。



こちらは、こちらで上手くやる。


だから……お前さん達は、俺達の動きに上手く合わせてくれ。』


「了解しました。」



俺はリクルルの提案を受け入れる事にした。



清濁併せて持つ彼の計画には、いつも関心させられる。


敵じゃなくて良かったと……心の底から、そう思う。



「それは、そうと、

キトナガエ帝国の西部で起こったモンスター氾濫の件で、ニンムシュから、

ワーム ホールを繋ぐので、ギルド本部の精鋭部隊を援軍として派遣して欲しい。という要請を受けました。


俺としては、キトナガエ帝国の西部に住む民草の為に、ギルド本部の精鋭部隊を援軍として派遣したいと考えているのですが……


どう思いますか?」


『俺がお前さんの立場なら、

ギルド本部の精鋭部隊だけでなく、オピオタウロスの荷車もセットで派遣して、ニンムシュに恩を売るな。


まぁ……この件に関しては、お前さんが、どんな決断を出そうが、俺は、お前さんの決断を尊重する。


だから、思った通りにやれば良い。』


「了解しました。

ご配慮、感謝します。」


俺はリクルルに頭を下げた。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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