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ヤドカリ姫は異世界の扉をひっそりと開ける  作者: モパ
【第2章】モンスター氾濫と紛争
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【森の瘴気の呪い風邪草】の情報と決断

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】


【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】


【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】



時刻は17時。

外は周りが見えない程ではないが、雪が降り始めた。



『ケイゴロウさんの言わはったように吹雪いてきはったね。』


「だね。


他の人達の乗り物には暖房器具も無いし、

移動中のトイレなんて、マントを羽織って野糞とか、立ションや座りションなんでしょ?


そんな状況なら……死んでたかも。」


『せやな。

軟弱なウチ達には無理やね。』


嫁の言葉にレイヒちゃんが頷いている。



『木々が風を遮ってくれないからか、かなり揺れるな。


晩飯が、片手で食べられるオニギリで良かったわ。』


ナシアタ君の声が携帯電話から聞こえてくる。



『今のとこ、人もモンスターや動物も、悪意を持って寄って来ようとしておる者は居にゃいにゃ。』


シャーコが退屈そうな顔で話す。



「平和が一番。

良い事じゃん。」


『せやな。』


嫁の言葉にレイヒちゃんが頷く。



『ナツムよ。

吹雪の強さによっては行軍をストップさせる。

指示を聞き漏らさないでね。』


『了解。』×6


イココ団の狼系の獣人で【無能者】のナツムちゃんからの念話で送られた指示に、

乗り物を運転するドライバー達とレイヒちゃんが念話で短い返答を返す。



■■■



【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】


【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】


【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】

【ブォォォー】・【ブォォォー】・【ブォォォー】



時刻は21時30分。


吹雪は酷くもなっていないようだが、収まる気配もない。



ムンナちゃんは寝息を立てて寝ている。

21時の小休止の時にダイネットをベッドモードにして正解だったな。



『シモナカトブ村や、シモナカトブ村の近辺にあるアマズトモエ連邦の村々から、カンテラ イカやランタン クラゲの皮を買い取って、ウドゥイティ トスン高原国へ輸送する仕事が微妙な事になってきはったわ。』


「なんかトラブルが発生したの?」


嫁がレイヒちゃんの言葉に反応する。



『ミンボン山脈の樹海の瘴気が風の影響で、

アマズトモエ連邦の領土にも流れてはるらしいんや。


でっ。アマズトモエ連邦の領土の殆どを占めはる、アマズトモエの大森林地帯には、濃度の濃い瘴気を受けると風邪に似た症状を引き起こす呪いを花粉と一緒にまき散らしはる【森の瘴気の呪い風邪草】が生えてはるらしいんやけど……

その【森の瘴気の呪い風邪草】の呪いによる風邪がアマズトモエ連邦の領内で猛威を振るい始めてはるらしいんや。


しかも、アマズトモエ連邦の領内は、季節外れの台風みたいなんのせいで、アマズトモエの大森林地帯に作られはった街道が、ところどころ、水没してはるらしいんや。



そこで、ギルドのテチス山脈支店も所属してはるギルドのシュルスム支部は、

傘下の支店に、各々の支店から、腕の良い運び屋と、腕の良い解術師をアマズトモエ連邦の町や村へ派遣するように要請を出しはったんや。



でっ。ギルドのテチス山脈支店の副ギルドマスターは、

息子でサンエモン君に、ウチ達に、その仕事を引き受けて貰えるように頼んでくれ。っちゅうメールを打ってはるや。



皆も覚えてはる。思うけど、

この世界の通信機器は、町や村のギルドの支店や営業所。出張所とかに備えつけられてはるもんしかあらへんみたいやから、サンエモン君は、まだ、その事を知らへんと思うけど……


いずれ、何処かで、ウチ達に、この話を持ってきはる筈や。



ホンマ、面倒臭い事になりはったで。』


『ギルドのシュルスム支部を管理している神仏の代理人が管理している、アマトティ様とプスアー様の欠片を封印した勾玉を奉納してあった祠はナカナカトブ村の中にあるんだろ?


だから、ムンナちゃんに、ナカナカトブ村の近くにマーキングをして貰ったら、

シモナカトブ村や、シモナカトブ村の近辺にあるアマズトモエ連邦の村々から、カンテラ イカやランタン クラゲの皮を買い取って、


速やかに、他の神仏の代理人が持っている、アマトティ様とプスアー様の欠片を封印した勾玉を奉納してあった祠を探す為に、ウドゥイティ トスン高原国へ行くんじゃなかったけ?


悩む事なんて無い。


アマズトモエ連邦の森の瘴気の呪い風邪草に関する仕事は断るべきだと思うけどな。』


レイヒちゃんの話を聞いたナシアタ君が返答を返す。



『そう言えたら良えんやけどな……


呪い風邪草は、色んな種類があって、この世界中のあちこちに生えてはるんや。


でっ。前に、回復師ヒーラーや解術師。薬師などと言わはった、この世界の医療従事者は、需要に対して少ないらしいって情報から、

姉さんが商人で、兄さんが回復師(ヒーラー) 兼 解術師で、ウチが護衛の魔術師 兼 秘書で、ナシアタが護衛の冒険者 兼 運転手。 ちゅう設定で、諸国を漫遊する旅に出てる者にする。ちゅう話はしたよね?


その設定で、アマズトモエ連邦の森の瘴気の呪い風邪草に関する仕事を断るんは不自然なんや。』


レイヒちゃんの困ったように話す声が携帯電話から聞こえてくる。



「アマズトモエ連邦の森の瘴気の呪い風邪草に関する仕事を受けた上で、ギルドのシュルスム支部を管理している神仏の代理人が支配している地域から離れるには時間がかかりそうのな?」


『せやね。


この大陸の東端まで移動する事になんねんけど……


そこから、ウチ達の世界では太平洋と呼ばれている大海を更に東に向かうルートはあらへん。



せやから、現実的に考えると、

ニンムシュや、ギルドのシュルスム支部を管理している神仏の代理人以外の神仏の代理人が支配している地域に行く為には西の方角へ戻らなアカン。


でっ。来た道を引き返せへん。って前提やったら……


運良く蒸気船に乗れて、海路と陸路を併用する事が出来はったとしても、

ウドゥイティ トスン高原国へ行くまでには、今から、3ヶ月後ぐらいになるんとちゃうかな。



ウドゥイティ トスン高原国へ行くんは、ぶっちゃけ、来た道を戻るが一番早いんやけど……


それは、それで、ウチ達の表向きのコンセプトから外れそうやし、困ったところやで。』


レイヒちゃんの困ったように声で、僕の質問に答えてくれる。



「ウドゥイティ トスン高原国に、アマトティ様とプスアー様の欠片を封印した勾玉を奉納している祠がある保障はないし、

たとえあったとしても、僕達にとっては、3個目の勾玉が奉納された祠となる。


それ以外に3個の祠が別にあるんだったよね?


だったら、僕達の表向きのコンセプトを曲げてまで、無理矢理なタイミングで、ウドゥイティ トスン高原国へ行くべきではないと思うけどね。」


『言われてみれば、確かに、エンクルさんの言う通りですね。


まだ、無茶をするタイミングではないですね。』


「だね。」


ナシアタ君と嫁が、僕の考えに賛同してくれる。



『ウチも兄さんの意見に賛成や。


ほな。満場一致。つう事で、


サンエモン君から、アマズトモエ連邦の森の瘴気の呪い風邪草に関する仕事の依頼が来はったら受けさせて貰うわ。』


レイヒちゃんのホッとした感じで話す声が携帯電話から聞こえてくる。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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