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ヤドカリ姫は異世界の扉をひっそりと開ける  作者: モパ
【第1章】小さな波紋
37/51

プロのモブ / 2個目の祠の発見(前編) 

【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】

【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】

【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】



【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】

【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】

【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】



【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】

【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】

【ガラ・ガラ・ガラ】・【ガラ・ガラ・ガラ】



朝食を終えたワンゾウは、木製の巨大な回し車の中を軽快に走り続けている。



「キャンピングカーの給油と、

ワンゾウとシャーコのクレートの引っ越しが終わりましたので、一足先に休ませて貰いますね。」


ナシアタ君がヒソヒソ声で報告してくれる。


「ご苦労様。有り難ね。」


嫁の返答を聞いたナシアタ君が笑顔で頷くとキャンピングカーに戻っていく。



◇◇◇



僕達は、朝食を兼ねたミーティングで、

マルチルームは、食糧庫 兼 (ポーション)や魔石などの嵩張らない商品の置き場とし、

ワンゾウのクレートを運転席と助手席の間の補助席の上に設置し、

シャーコのクレートはバンクベットに設置する事に決めた。



因みに、2匹のトイレは【異空間ハウス】内に移す事となった。


2匹とも念力を使って【異空間ハウス】の扉を開く事が出来るのも確認したので、問題は無い筈だ。



「おはようございます。」・「おはよ。」


カンレツ君とホンミちゃんが、シルバーウルフのオギンとギンマルを連れてやって来た。


「おはよ。」×2


僕と嫁は、2人に挨拶を返す。



「イココ団のトンタカです。

一応、副リーダーをやらせて貰ってます。


我々、イココ団も、オワトブ村への輸送団の護衛として、皆さんと一緒に仕事をする事になりましたので、団を代表して挨拶に来ました。」


「ヤドカリ商会の商会長のナブサモです。

こっちは、わたしの旦那で、ヤドカリ商会のオーナーでもあるエンクル。

こちらこそ、宜しくお願いします。」


嫁はトンタカと名乗る男の子に笑顔で返答を返す。

僕も嫁の返答に合わせて会釈をした。



「なっ。普通に良い奴等だろ。」


「あぁ。

雑魚な俺達を見下す感じが全くしないな。」


ホンミちゃんの言葉にトンタカ君が嬉しそうな顔で頷いている。



「オギンにギンマルではないか。

儂は十分、走ったので交代してやろう。」


「ワン。」・「バフ。」


ワンゾウの話を聞いたオギンとギンマルが嬉しそうに返答を返す。



「そうそう。


ギルドの教官のゼンゾウさんとセンメさん。

それと…… クノヤ・ツネ様とフヤ様も同行してくれる事になったわ。


砦に着いたら、サンスジ商会の連中を含めて、正式な顔合わせをするので宜しく。」


「了解。」


ホンミちゃんの報告に嫁が笑顔で短い返答を返した。



◇◇◇



「助かった。有り難う。」


クレートの天面の開口部から顔を出しているワンゾウが、笑顔で話しかけてくる。


嫁がキャンピングカーの助手席側のドアを開けると、

ワンゾウは、念力を使って自分自身を空中に浮かせると、補助席に設置されたクレートの中にストンと入ってくれた。



「どう致しまして。寒くない?」


「エアコンとやらのお陰か、ここは、今までクレートがあった場所よりも遥かに暖かい。


しかも、(クレート)の中には、電気毛布やらと毛布も、そのまま入れてくれておる。


最高の環境じゃ。」


ワンゾウが嫁の質問に笑顔で答える。



「それは良かった。

じゃあ。閉めるね。見張り宜しく。」


「うむ。」


ワンゾウの返答を聞いた嫁は、キャンピングカーの助手席側のドアを閉めた。



■■■



「イココ団まで、ウチ達をリスペクトしてくれてはるんか……


もう少し、モブ感を出さへんとイケんね。」


嫁が、今朝の話を、夕食 兼 ミーティングの時間に話してくれた。


そして、内容を聞いたレイヒちゃんが苦笑いしている。



「建前上とはいえ、向こうは追試を兼ねた同行者だからじゃねぇか?


それよりも……護衛にツネさんとフヤさんが加わってくれる方が気にならねぇか?」


「タカシュンレイ・コンファンへの今回の対応や、今後の対応を、周辺国がどういうスタンスを取りはるかは不透明や。


せやから、ネギハタ高原国にとって不利な感じになった場合に備えて、ギルドのテチス山脈支店に恩を売っときたいんとちゃう?」


ナシアタ君の話を聞いたレイヒちゃんが私見を話す。



「ギルドのテチス山脈支店は、ニンムシュではなく、サブアウ。って言う神仏の代理人の傘下になるんだったよね?


アマトティ様とプスアー様の欠片を封印した勾玉は、

テチス山脈にアズマトモエの大森林地帯に、ミポメア連邦の島々。

それとも……彼のお膝元のイランツカバー帝国に隠してるのだろうか……



取り合えず、崖崩れ。ってのが気になるところだね。


わざと行かさないようにしたのか……

それとも……たまたまなのか。とかね。」


「助手席に戻ったら、ノーパソを開いて、崖崩れの報告が出てはる場所を共有するわ。」


レイヒちゃんが、真剣な顔で返答を返してくれる。



【ビッ・ビッ・ビッ】



携帯電話のアラームが鳴る。


「取り合えず、回し車の回収をしてくるね。」


「了解。」


嫁が返答を返してくれる。



「もう。そんな時間か。

ナシアタ。ワンゾウ。ウチ達も運転席に戻るで。」


レイヒちゃんが、そう言いながら、ダイネットと運転席を繋ぐ、【異空間ハウス】の扉を開く。



■■■



『こちらネク。 出ます。』


時刻は16時。


ネクさんの念話を合図に、キャンピングカーがゆっくりと動き始める。



『取りあえず、崖崩れがしてはる場所と、その周辺の情報を共有したで。


説明するさかい、

ナシアタ以外は、各々の携帯電話やタブレットに入れてはる、【空の目】の情報が見えるアプリを起動してくれはらへんやろか。』


「了解。」×3


僕・嫁・ムンナちゃんがレイヒちゃんに返答を返す。



『地点登録。ちゅうホルダーの中のカミナカトブの村。ちゅうのをタップしてくれはったら、崖崩れが起きてはる周辺の情報が見えるで。』


「了解。」×2


僕と嫁はレイヒちゃんに返答を返す。



「ナブサモ……」


「ほい。」


嫁はムンナちゃんからタブレットを受け取るとポチポチっとし始めた。



「これで良し。」


「有難う。」


嫁からタブレットを受け取ると、ムンナちゃんが真剣な顔をしながらタブレットを見始めた。



■■■



「アマトティとプスアーの欠片を封印した勾玉を奉納しておる2つ目の祠を見つけたぞ!


場所は、ナカナカトブ村じゃ!」


時刻は18時。

ムンナちゃんが叫び声を上げた。



「ナカナカトブ村?」


「カミナカトブ村から、アズマトモエの大森林地帯の方向に向かう途中にある。」


『ホンマや。

ムンナちゃん。ナイスやで。


後は……どうやって、ナカナカトブ村まで、自然な感じで行けるかやね。



ギルドのテチス山脈支店は、

自警団を除くカミナカトブ村の住民は、ナカナカトブ村へ避難する指示と、

定期の交易にきたす支障を最小限に止める為に、定期の交易の関係者以外は、ナカナカトブ村への立ち入りや、迂回を含めて周辺の街道や林道を使用を制限する。という声明を出しはった。



そんでもって、崖崩れの影響で定期の交易が大幅に遅れる為、

テチス山脈の山裾まで下った場所にあるシモナカトブ村などは、食料や塩や油などを、大至急、売って欲しい。ちゅう依頼をギルドを通して出してはるんやけど……

それだけやのうて、自分達の村を経由して、ナカナカトブ村やカミナカトブ村などへの輸送を行いたい場合は、事前にギルドの承諾を得てから行って欲しい。ちゅう声明も出しはってるんや。』


レイヒちゃんの声が携帯電話から聞こえてくる。



「ムンナちゃん。


この世界は閉じてるので座標を確認する事が出来ない。


だから、この世界では マーキングを施した場所にしか行けないんだったよね?


【空の目】の映像を使って、マーキングしたりする事は……


流石に出来ないよね?」


「半径120キロメートルぐらいまでの距離ならば、【空の目】の映像からでもマーキングは可能じゃ。


但し、普通のマーキングの3倍のマナを消費する為、通常は、3名の超越点のアサグが共同で行う作業となる。


こう言うと、理論上は可能でも、妾達には不可能じゃと思うじゃろうが……


ナブサモが妾にも使用する権限を付与してくれた【マナの貯蓄】で貯蓄しておるマナを使用させて貰えば、

半径120キロメートルぐらいまでの距離ならば、【空の目】の映像からでもマーキングは可能じゃ。」


ムンナちゃんが興味津々な顔をしながら僕の質問に答えてくれた。

評価や感想やレビューやいいねを頂けたら有り難いです。

頂いた感想には、出来る限り答えていきたいと考えております。

宜しくお願いします。

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