第525話 王家がドキドキ3。(武雄達のマッタリお茶会。第3皇子一家の話し合い。)
「タケオ様、これは美味しいですね♪」
「アリス様、美味しいですよね♪
クゥはどうですか?」
「きゅ♪きゅ?」
「ニャ♪」
「主、クゥもタマも美味しいと絶賛です!」
アリスがミアとクゥと一緒にもりもりと焼きリンゴを食べていた。
武雄達はボーっとお茶をしていたのだが、チビッ子達が『お腹が空きました!』と空腹を訴え始めたので『じゃあ、前回はミアだけでしたが皆で食べましょうか』と焼きリンゴ(バターあり)を作っていた。
ちなみにタマは焼きリンゴをさらにミルクで少し形が崩れるまで茹で溶かした物を作ったのだが好評のようだ。
「それは良かった。
簡単に作っただけなのですけどね。
あ、今度エルヴィス邸に帰ったらパンの中に焼きリンゴを入れてみましょうかね?」
「「え!?」」
アリスとミアが驚く。
「おや?どうしました?」
「パンの中に入れるのですか?
リンゴは水気があるから・・・パンの中がぐっしょりになるのではないですか?」
「ほぉ・・・やったことありますか?」
「いえ・・・見たことないですけど。」
「では、やってみましょうか。」
「・・・絶対ぐっしょりになりますよ~・・・」
「はは、試しもしないで諦めるのはダメですよ?
もしかしたら美味しい物が作れるかもしれませんからね?」
武雄は楽しそうに話すのだった。
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「アルマ殿下、レイラ殿下。」
「ん?どうしたの?エリカさん。」
エリカが武雄達を見ながらレイラ達に声をかける。
「何やらあっちは新作料理を考えているのですけど・・・」
「え?そんなのタケオさんならいつもの事よ?」
「え?そうなのですか?」
「そうね。タケオさん、一体いくつ考え付くのかしらね?
いつか教えてくれるのかしら?」
「アルマお姉様もあまり気にしたらやっていけませんよ?
それよりも今はいくら払うかです!」
レイラが箇条書きされているリストをマジマジと見ている。
「んー・・・私達は今度隣接地に引っ越しなのよね~。」
アルマが悩む。
「そうすると少し多めに渡した方が良いのでしょうか?」
エリカも腕を組んで悩む。
「エリカさんはいくらが相場だと思う?」
「レシピは普通なら各店で秘匿されていて各料理人が自分の舌でレシピを盗む物という所なんですが・・・」
「そうなのよ。
普通はこういったレシピを売るなんてしないのよ。
何か考え付いたらその料理を元に店を切り盛りするか王城とか貴族とかに自身を売り込んでいく手段にするはずで・・・料理自体の価値をどう見るかが鍵になりそうね。」
レイラもエリカの考えに頷く。
「・・・私の支度金から払いますか?」
「「え!?」」
アルマとレイラがエリカを見る。
「金貨3000枚はありますし・・・100枚くらいなら使っても差し支えないと思うのですけど。」
「ちょ・・・ちょっと、それが支度金なの!?」
「金貨100枚なんて多過ぎよ!?」
アルマとレイラが声を潜めてエリカを止める。
「え?」
「え?じゃないわ。
そんな金貨の枚数を他の人の前で言っちゃダメよ!?」
「はぁ。」
「これは・・・世間感覚がないんじゃないの?
レシピに金貨100枚なんていうのはないはずよ!?」
「いや・・・だってこの世にタケオさんしか作れていない料理のレシピなんですよね?」
「ええ、それはその通りよ。」
「なら今後、王家のみでレシピを独占すればそれだけで他の貴族が訪問してきた際に歓迎用の食事で出せますよね?
なら金貨100枚を出しても惜しくはないのではないですか?」
「それは・・・そうね。」
「いや・・・エリカさん、それは早計ね。」
アルマが同意してレイラが難しい顔をさせている。
「どうしてでしょうか?」
「タケオさんがそもそもエルヴィス家の人間なのよ。
ということはエルヴィス家では普段の食卓にこの料理は出されるわ。
なら歓迎用の特別な料理とは対エルヴィス家にはならない。
他のゴドウィン伯爵やテンプル伯爵にはなるかもしれないけどね。」
「なるほど。
なら無理をする事もないという事ですか?」
「ええ。少なくともここに書かれているレシピには払う必要がないわ。」
「・・・なるほど。
では、今回のお支払いはどうしますか?」
「んん~・・・一つ当たり銅貨20枚だとして・・・銅貨260枚・・・銀貨2枚と銅貨60枚か・・・」
「痛くも痒くもない金額になるわね。」
レイラの試算にアルマが答える。
「レイラ、私達王家のプライドを加味すると?」
「・・・10倍かな?」
「金貨2枚、銀貨6枚ですか。」
「・・・タケオさんとの今後もあるし、私の妹の旦那という所で多くみて金貨3枚かな?」
「妥当でしょうか。」
「悪くはなさそうね。」
レイラの算出にエリカとアルマも頷く。
と、他面々が緊張しながら入ってくるのだった。
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