第3934話 スミスとジーナは訓練へ。(アリスとエリカはのんびりです。)
王都守備隊の訓練場。
体操服姿のジーナがタイ捨流の指導員試験と同じ内容をスミス相手にし、マリに確認をされている。
「・・・せい!」
バシッ
スミスが正面に構えて振って来た木刀を、ジーナが片手で持った小太刀でいなして、反動を利用し手首に打ち込む。
もちろん、スミスの手首には思いっきりクッションとなる厚手の布が何重にも巻かれている。
「はい!止め!
鋒縛の型も問題ないな。」
マリが頷く。
スミスとジーナが少し離れた位置に戻り、礼をする。
「はぁ・・・」
ジーナが緊張を解く。
「うむ、基本的な素振りの一刀両断、燕飛、嵐勢、石厭、鋒縛の型の方は問題ないな。」
マリがジーナに言ってくる。
「鈍っていなくて何よりです。」
ジーナがマリに言う。
「うむ、エルヴィス家やキタミザト家では、タイ捨流はどうだ?」
マリが聞いてくる。
「子供メイド達には、小太刀を配布させようかと。
訓練時は小太刀を模倣している木刀で行い、全ての剣術の基礎となる中段の構えと振り、一刀両断、燕飛を教えようかと考えています。
私もそうですが、メイド達も仕事をしながらとなると、あまり根を詰め過ぎてもいけないでしょう。
なので、3つに絞って教えようかと思います。
マリ殿達が戻って来るまでには、それなりに見れるようにしようかとは思います。」
「ふむ・・・無理はせずに進めなくてはな。
焦って型を教える必要もない。
基本となる中段の構えから振りを多めにして、小太刀を振るという感覚を養っておいた方が良いな。」
「わかりました。
基本となる中段からの振りを多めにし、一刀両断、燕飛も型を重視しながら教えます。」
ジーナが頷く。
「うむ、それで良いだろう。
中段の構えが出来るようになれば、防戦に徹すれば時間稼ぎが出来るようになる。
子供達は逃げる事をまずは主眼としないといけないし、出来ないなら援軍が到着するまで持ちこたえさせなければならない。
ゆっくりと後退しながら、捌けるようになれる事が第1の目標になるだろう。」
マリが言う。
「はい。
そのように指導します。」
ジーナが頷く。
「うむ、それとジーナの後釜のヴィートだが、今は一刀両断、燕飛まで進んでいる。」
マリが言う。
「そうなのですか。
今日はこの後にされるのですよね?」
ジーナが聞く。
「あぁ、スミスとヴィートは今のジーナと同じ、一刀両断、燕飛、嵐勢、石厭、鋒縛の型までの習得を目指させる。」
「指導員資格までですね。」
「うむ、ここが1つの目標とした方が良いだろう。
その後は研鑽を積んで行って・・・出来る技を増やし、臨機応変に小太刀を操れるようになっていけるようにしないといけないな。」
マリがジーナに言う。
「はい。
スミス様、次は王都守備隊との組手ですね。」
「ええ、僕は今日はジーナの確認と4人連続組手を2回だそうです。
ヴィートは組手の前の素振りと型ですけどね。」
「そちらに入れるように努力します。」
ヴィートが言ってくる。
「ま、ヴィートはじっくりとして行けば良い。
資質や才能といった話の前の段階だからな。
まずは体作りと体に覚えさせないとな。」
マリが言うのだった。
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城内の武雄達の部屋。
アリスと午前の仕事を終えたエリカが昼食を取っていた。
「もう手配は済んだのですか?」
アリスが聞く。
「ええ、私の方は終わりました。
第3皇子一家の荷物のリストと物を確認して、後は総監局の人達で荷造りをし始めました。
ここまでくれば、後は送るだけなので。」
エリカが答える。
「なるほど。
ならば、エリカさんの仕事も大半は終わったと。」
「そうなりますね。
ちなみにレイラ殿下達も終わっています。
後は出立前日の式典だけですね。」
エリカが言う。
「その式典は席に着いて?立食?」
「立食形式と聞いています。
私達は椅子を用意して貰って子供達をあやしながらと聞いていますし、泣き始めたら退出して良いとも聞いています。
タケオさんはずっと出る事になるでしょうけども。」
エリカが言う。
「なるほど、最初だけでも居れば良いという事ですね。
少しいて、アナスタシア達のおしめを交換すると言って、退出した方が良いかもしれませんね。」
アリスが言う。
「そうですね。
メインは第3皇子一家ですので、早々に退出しましょう。」
エリカが頷く。
「ドレス・・・持って来たので大丈夫ですかね?」
「大丈夫かと思いますね。
主役は私達ではないですから端っこでひっそりとしていましょう。」
「ですね。」
エリカの言葉にアリスが頷くのだった。
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