第3931話 コートニー達が待っていました。(ジーナが居なくなって色々と考えたのかな?)
宿舎を出るとコートニー・ラックとジーナを見守る会の女子生徒3名が待っていた。
「キタミザト様、ルークへの訪問が無事に終わったようで何よりです。」
コートニーが言うと皆が礼をする。
「ええ、父親を連れてきましたからね。
生活が乱れてないか確認しただけですよ。
コートニーさん達はどうしたので?
ジーナを見守っていただいていましたが、今はヴィートを含めてスミス坊っちゃん達を気にかけていただいていると考えていますが。」
武雄が聞く。
「はい、その通りです。
実はキタミザト様にご助力いただけるか・・・いえ、まずは相談をと思い参りました。」
コートニーが言う。
「・・・助力と相談?・・・どこかと揉めましたか?
仲介や戦力不足ですか?」
「へ?いえ!違います!
実は私達のグループは王都守備隊や騎士団、武官の子息達でジーナ殿を護衛、援護する役目をおっていました。」
「はい、そこは知っています。
ジーナをお付きとしてではありますが、問題に対処するべく文官、武官双方で優秀な人材が王立学院にいれてくれているそうですね。」
「はい、卒業をされましたが、キティ・エメット先輩は文官方のまとめ役でした。」
「あー、確か外交局に父親が居ましたか。」
「はい、そもそも文官の子供が王立学院に、武官の子供は魔法師専門学院に入るのが普通で、私達武官の子供は基本的に王立学院は目指さなかったのです。
今回を契機に、今後は武官、文官関係なく入りたい者が入れる土壌は出来つつあると思います。」
「うん、親が武官だから子も武官にならないといけない訳ではないですからね。
それは良い事でしょう。」
「はい、ですが、ジーナ殿の万が一の際の護衛として入学し、1年が経ち、ジーナ殿が去り、ヴィート殿が来た。
想定された王立学院内での虐めはなく、平穏に過ごせた日々でした。
親の勧めであっても本人が納得しての王立学院に入学したのですが、平穏に過ごせている中で、魔法師への道を歩みたいという考えを持つ者が居ます。」
コートニーが言う。
「ふむ・・・なるほど、隣の芝生は青いか。」
武雄が考える。
「所長、愚息もそうですが、このグループは王都守備隊に魔法等を教育されています。
なので、武官としての血が騒ぐのかと。」
マイヤーが言ってくる。
「・・・ふむ、幼少期から武官になるべく教育されていた可能性は高いし、親は武官でバリバリに現役でしょうからね。
その背中を見て育ったのなら、やってみたいと思う事はありえるのでしょうね。」
武雄が頷く。
「で、何が問題に?
親御さんに言って、王立学院を辞めて、魔法師専門学院に入れば良いのでは?」
武雄がコートニーに聞く。
「・・・はい、その通りなのですが・・・
本人として、王立学院を辞めて魔法師専門学院に入るしか選択肢がないのかと悩んでいるようで。
他に選択肢があるのか、キタミザト様に相談が出来ればと思い、お待ちしておりました。」
「現状でならば、先に言った通り、王立学院を辞めて魔法師専門学院に入る方法が普通でしょう。
私が提案して王城がしている、魔法師専門学院に2年、王立学院を2年し、双方の知識を持って、王城で文官をするという方法もありますが、これはあくまで社会人向けのそれも実験段階ですので、今の所、した所で何も出来ないまま入学と退学をする結果にしかなりません。
あとは、エルヴィス侯爵と私とで話をしていますが、王立学院を卒業してから魔法師専門学院を卒業した者を採用しようかと話しています。」
武雄が言う。
「両学院の卒業ですか!?
ですが、年齢が・・・」
「組織の上位に行きたいと考えるのなら、最初の方法をするしかないでしょう。
現状では飛び級が出来るとは聞いていません。
私とエルヴィス侯爵は、両学院の卒業資格を有する者を採用してみたいと考えているだけです。
配属先は軍務局が最有力ですが、資質があると認められれば、他の所にも配属されるでしょう。
文官の知識と、兵士の知識を有するのであれば、現場からのたたき上げよりも他局との折衝が出来る人材になると考えています。
それに兵士を動かすのに必要な兵站や武具の調達等、数字に強い人が居てくれると軍務局も動きやすくなるでしょうしね。
要は軍務局の幹部候補と言っても構いません。」
武雄が言う。
「軍務局の幹部候補ですか・・・」
コートニーが考える。
「はい、現場というよりも兵士達からの要望を局長会議や侯爵への提案書作り、不備があるのなら現地に行って確認するといった事もするでしょう。
まぁ、文官として局内でも作業が出来るし、兵士達に同行して、現地を確認する事も出来、自分の身は自分で守れるというのも良いですね。
使い勝手の良い部下になりそうです。」
武雄が言う。
「キタミザト様、王立学院と魔法師専門学院の卒業者を受け入れてくれるというのは・・・文書化出来ますでしょうか?」
コートニーが聞いてくる。
「ええ、しても良いですよ?
1、2名なら何とかなると思いますよ?」
武雄が言うのだった。
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