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第3924話 エリカの乳母はどうするか。(エルヴィス侯爵邸内は色んな種族が居ます。)

王城内の武雄達の部屋。

一服を終えた武雄が窓際で黄昏れていた。


「ご主人様、今日は魔法師専門学院と王立学院に行き、打合せの予定です。」

ジーナが言ってくる。

「うん、エルヴィス家関係の求人関係ですね。

 王立学院と魔法師専門学院の募集要項の締め切りはいつでしたか?」

「王立学院への募集用紙提出期限は5月15日で6月1日に貼り出し、魔法師専門学院への募集用紙提出期限は11月末で、貼り出しが12月1日です。

 エルヴィス家からは王立学院に5月初めに送付、魔法師専門学院は10月に募集用紙が到着するので、記載し返信するとの事です。」

ジーナが言う。

「わかりました。

 魔法師専門学院とは例年のやり取りなのでしょうが、王立学院とは初めてになるので遅れや記入ミスがないようにしないといけませんね。」

武雄が言う。

「はい、その・・・来年はエルヴィス家に入りますか?」

ジーナが聞いてくる。

「うーん・・・なんとも言えないですね。

 今年はたまたまキティ・エメットさんがエイミー殿下が切っ掛けであろうとも、エルヴィス家の実情を調べて来てくれたのです。

 同様な調査を王立学院の子達がしてくれるのかはわかりません。

 ですが、求人を出す事で興味がない子にも認知してくれる機会が出来る事が重要です。」

武雄が言う。

「地道な努力ですね。」

「ええ、地道にしていかなくてはならないですね。」

ジーナに武雄が言う。


「あ、タケオ様、タケオ様が昨日会議をされている時にメイド長が来られて、『エリカさんの乳母に王城の妊娠したメイド2名はどうですか?』と提案がされました。」

アリスが言ってくる。

「ふむ・・・エリカは12月初め頃でしたか。

 メイドさんは?」

「来年、1月末から2月初との事です。」

武雄にアリスが言う。

「ふむ・・・王城か・・・

 まぁ、出自は確かでしょうが、経歴書の提出をお願いします。

 どこが後ろに居るか確認する必要があるでしょう。」

「はい、総監局に頼みますか?」

アリスが聞く。

「表立っては。

 それと同時にマイヤーさん経由で王都守備隊に照会をお願いします。

 理由としては・・・『エイミー殿下とアン殿下の周りに居る事になる可能性がある、王城関係者の調査』と言っておいてください。

 エルヴィス家とキタミザト家は各々の当主が責任をもって雇用をしていますけど、王城の人員の出自はわかりませんからね。」

武雄が言う。

「わかりました。

 私の方で動きます。」

アリスが頷く。

「エリカとしては乳母は、王城経由でも構いませんか?」

「はい・・・アリスさんは結果的に研究所の所員の奥様が担ってくれていますが、私の時は探すのが大変そうです。

 街中で探せるでしょうが、それこそ出自がわからないので・・・出来れば王城経由の方が、どんな紐が付いて(・・・・・・・・)いても、安心感はあります。」

エリカが言う。

「・・・最大の紐は陛下でしょうけど。

 まぁ、陛下やオルコット宰相殿なら別に知られても構いませんけどね。」

武雄が言う。

「そうなのですか?」

アリスが聞いてくる。

「ええ、一番はスライム関係等々ですけど。

 知られたからと言って・・・もう王都には居ません(・・・・・・・・・・)しね。

 したくても出来ないでしょう。

 それにメイドさんに紐を付けている貴族から何か接触や情報が持ち出されたら、その貴族領からスライム達を退去させれば、良いだけでもありますからね。」

武雄が言う。

「はぁ・・・タケオさん、スライム達を一領地から引き揚げさせるって・・・森が衰退するかもしれませんよ?」

エリカが言う。

「そこまではいかないですよ。

 ただただ作物の育ちが少し悪くなるだけです。

 それとスライム関連の商品が出来ないだけですよ。」

武雄が言う。

「エルヴィスさんと私は夕霧達の保護と生活を守ると約束をしています。

 その為に生息域となる森を保護地区にし、今後、拡大していく事を決めています。

 ついでに乱獲や絶滅しないようにレッドドラゴンを配置したりする計画です。」

武雄が言う。

「確かに、スライム達の保護は優先的にしないといけないですから、ドラゴンの配置は当然ですね。」

アリスが頷く。

「はぁ・・・王城のメイドさんが、どういう出自かは、あまり気にしない方が良いかもしれませんね。

 タケオさんが居る内は、何かあれば報復処置が出来るのですから。

 出自よりも今の仕事や乳母をしてくれた後の仕事も、どう考えているかの確認が必要かもしれませんね。」

エリカが言う。

「そうですね。

 まぁ、来るにしても屋敷内に獣人は居るわ、エルフは居るわ、ドラゴンにエルダームーンスライムも居て、精霊が普通に行き来していますからね。

 他の貴族家と勝手が違うので、まずはそこに慣れて貰う事になるでしょうか。

 まぁ、そもそも屋敷内の事は夕霧達が監視していますから、すぐにバレますしね。」

武雄が言う。

「それに魔王国国王陛下やブリアーニ王国の女王陛下も遊びに来る家ですものね。

 他のどの貴族とも違いますよね。

 ま、情報が洩れたら洩れたでやりようがあるとなっていれば、気が楽ですね。」

アリスが苦笑しながら言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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