第3919話 演奏会終了後の話。2(エイミー達と局長達の雑談。)
王城内のアンの部屋。
アンとエイミー、スミスとドネリーとヴィートがお茶をしていた。
「はぁ・・・曲って素晴らしいわね。」
エイミーが感嘆のため息つく。
「アウクソー、あれは凄く上手な演奏だったのでしょう?」
アンがチビアウクソーに聞く。
「そうですね。
あそこまで息がぴったりなのは私達だからでもありますが、熟練した演奏者達が集まり、練習をすれば、あれに近づく演奏が行えるでしょう。」
チビアウクソーが言う。
「ほぉ、人の身で精霊達に近づけるのですね。」
「音楽というのは感性も大事ですが、努力が物を言います。
どんなに才能があっても努力が無ければ、ある一定以上に上手くなれません。
努力する者同士が集まり、練習を重ねるとそれは見事な音楽が奏でられます。」
チビアウクソーがアンに言う。
「そうなのですね。
私もいつか、アウクソーと演奏出来るのでしょうか?」
「たゆまぬ努力をアンがするのでしたら、いつか出来るでしょう。」
チビアウクソーがにこやかに頷く。
「ねぇ、アル、私も出来ると思いますか?」
エイミーがアルに聞く。
「エイミーなら出来ると思いますよ。」
チビアルが現れて言う。
「アルは出来るの?」
「アウクソー達を前にして、出来るとは言えませんよ。
私は専門外ですね。
とはいえ、ヴァイオリンでもスクエア・ピアノでも簡単なのは一緒に出来るでしょうね。」
チビアルが言う。
「ふむ・・・・部屋で練習するのならヴァイオリンかな?」
「なるほど、では、クリナにお願いして購入して貰いましょうか。」
チビアルが言うのだった。
「ふむ・・・マリは?」
「某は出来ませんな。」
チビマリが即答する。
「そうなの?」
「ええ、聞く専門と考えて貰って良いでしょう。
スミスもしたければ、すれば良いのでは?」
「・・・・・・マリとの剣技の訓練があるのに増やせないよ・・・僕も聞く専門かな?
エイミーとアンがしてくれるのなら、僕は2人の曲をじっくりと聞く役目だろうね。
聞く相手が居なければ、演奏する者の張り合いがないだろうしね。」
スミスが言う。
「ふむ・・・まぁ、スミスの本業は王立学院の生徒だからな。
まずは勉学、つぎに武芸とやっていると時間が無いか。
読書の時間を削れば時間は確保できるかもしれないが。」
チビマリが考えながら言う。
「僕の趣味の時間を削らないでね?
本は本で楽しんでいるのだからやめてね?」
スミスが言う。
「まぁ、趣味の時間も大切ではあるのは理解している。」
「うん、趣味は演奏ではなく読書だからね。
当面はエイミーとアンの演奏を聴く事になるだろうけど、エルヴィス侯爵邸では、どうなのかな?
アリスお姉様達はするんでしょうかね?」
スミスが首を傾げる。
「さて・・・今日は遅いから、また後日にでも聞いてみると良いだろう。」
チビマリが言うのだった。
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王城内の小会議室。
スクエア・ピアノの演奏会を聞いた、外交局長、軍務局長、経済局長、財政局長がお茶をしていた。
「音楽というのが精神安定に良いというのは実感できましたね。」
「だが、今は精霊殿だけが出来るというのは・・・演奏者の養成をしなくてはならないでしょうね。」
外交局長と経済局が言う。
「うーん、たぶん、陛下も同じ事を考えているでしょうね。
これは軍事的には戦場での精神安定に使えるという報告を回しているので、今日、実感されたのではないでしょうかね。」
軍務局長が言う。
「余計な予算はありませんからね。
ただでさえ、数年後に向けて予算が圧迫されているのに・・・」
財政局長が諦めながら言う。
「ですが、有用ですよね?」
「そこは認めましょう。
ですが、兵士が一人前になるまでの費用がいくらかかるとお思いで?
まぁ、それは文官もそうですけど。
それに、各種建物や武具、食料・・・はぁ・・・どこかから金が湧いて出てきませんかね?」
外交局長の言葉に財政局長が言う。
「そんな泉があれば戦争の元でしょうね。
報告はされていません。」
外交局長が言う。
「ある訳ないでしょう。
うーん・・・演奏者を増やすやり方は色々あるでしょうが・・・・
陛下からの提案を待ってみましょうか。」
軍務局長が言う。
「そうですね。
とはいえ、経済局長、演奏者を増やす為には何が必要でしょうかね?」
財政局長が聞く。
「国民への周知と演奏が出来る場の設置、職業として成り立つ収入を得る方法の確立。
ヴァイオリンやスクエア・ピアノの購入価格のある程度の低減化。
このぐらいが出来れば、演奏者が増えるのではないでしょうか。」
経済局長が言う。
「どれも費用が掛かりそうですね。
さて、陛下からどんな事を言われるのか・・・」
「「「うーん・・・」」」
局長達が悩むのだった。
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