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第3918話 演奏会終了後の話。(王都守備隊に新しい分隊が?)

王城内の武雄達の部屋。

武雄達は演奏会の会議室を後にして戻って来ていた。


「はぁ、曲って凄いですね。

 あれを聞くとやってみたいという気持ちにもなりますね。」

アリスが言う。

「ペイトー、あれを私もするの?」

「いきなり私がしたようなのは無理なので、簡単な曲から始めますよ。

 それにまずは指を動かせるようにしないといけませんね。

 エリカは仕事もありますから、ゆっくりと地道にしていきましょう。

 毎日、継続的にする事が大事です。」

エリカの問いにペイトーが答える。

「タケオ様はするのですか?」

アリスが聞いて来る。

「うーん・・・私の場合は弾きたい曲があるだけですからね。

 楽譜を頂いて練習するしかないです。

 時々アウクソーに見て貰って、指導して貰う程度ですかね。」

武雄が言う。

「そうですか。

 エリカさんはするのですよね?」

「そのつもりですが・・・あの弾き方を見るとあっちこっちに行っていて覚えられるのか・・・」

エリカが難しい顔をさせる。

「いきなりはできませんよ。

 まずは簡単な物からです。」

ペイトーが言う。

「エリカ、普通は譜面といった曲全体の弾く箇所を示した紙を見ながら弾くのですよ。

 なので、完全に覚えなくてはいけない訳ではありません。」

武雄が言う。

「え?でもペイトー達は何も見ないで・・・」

エリカがペイトーを見る。

「私達には必要ありませんので。」

「ペイトー達は見なくても合わせられるのです。

 だからこその専門的な精霊なのです。

 ですが、私達は譜面を見ながらちゃんと弾けているか、確認しながらしていかなくてはなりません。

 まぁ、感覚としては半分くらいは体が覚えるとは思いますが。」

武雄が言う。

「ふむ、慣れという事ですか?」

「近い感覚ではないですかね。

 まぁ、地道に1つずつ課題を熟すしかありませんよ。」

武雄が言うのだった。


------------------------

アズパール王の執務室。

アズパール王とオルコットがお茶をしていた。


「うーん・・・どうやってヴァイオリンやピアノの演奏者を増やせるか・・・」

「アン殿下の精霊のアウクソー殿の負担を考えながらですよね。」

アズパール王とオルコットが話している。

「あぁ、あそこまで弾けなくても良いから、簡単な曲を数曲出来れば、後は自分達でやって行けると思うのだがな。」

「そうですね・・・王立学院で専門家を養成をして貰うというのと騎士団の中からアウクソー殿に素養がある者を見いだして頂き、集中的に指導をして貰うというのとがありそうですね。」

「・・・王立学院はまだ早かろう。

 アウクソー殿の負担が大きすぎるし、教える者が育てばしても良いが。」

「で、あるのなら、騎士団で素養のある者をアウクソー殿に指導して貰いましょうか。

 軍であるのなら多少厳しくても大丈夫でしょう。」

オルコットが言う。

「ふむ・・・だが、数名しかいなかった場合、騎士団所属で良いのだろうか・・・」

「で、あるのならその数名を王都守備隊の一分隊にするしかないでしょう。

 ふむ・・・明日にでもアン殿下とアウクソー殿に相談した方が良いでしょう。」

「そうだな。

 文官達に任せるよりも軍の1つとして組み込んだ方が使い勝手は良いかもな。」

アズパール王が頷く。

「はい・・・それにしても今日も良い演奏でしたね。」

オルコットが言う。

「あぁ、見事だった。

 ピアノというのはヴァイオリンよりも色んな感情を揺さぶる物だったな。」

「はい、悲しそうな曲、楽しそうな曲、爽快な曲と、こうも受ける印象が変わる物かと驚きました。」

「だな。

 だが、ピアノの欠点はあの大きさだ。

 少し持ち上げようかと力を入れてみたが重たかった。

 あれでは持ち運びが出来ないな。」

「陛下、腰の心配があるので持ち上げようとしないでください。

 余計な事にしかなりません。」

オルコットが真面目な顔をしながら言う。

「はは、『持てるかな?』と思っただけだ。」

「そういう好奇心が腰を痛める原因なのですよ。

 とはいえ、陛下のおっしゃりようもわかります。

 軍務局から上がっていた報告にありましたが、曲が戦場での兵士の精神安定に一役買う可能性があるというのでしたが、今日のを聞いて、実感しました。

 不安な気持ちや焦りを上手く操作できるかもしれません。」

オルコットが言う。

「ということはヴァイオリンを優先的に指導して貰う事になるだろうな。」

「はい、名目的にも王都守備隊にしますので、曲と兵士の精神安定の調査も王都守備隊で実施出来るでしょう。

 ですが、素養のある者の探し方から考えないといけませんが。」

「ヴァイオリンの数を揃えるのもな。

 まぁ、その辺もアンとアウクソー殿と話して決めて行かないといけないな。」

アズパール王が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
バッハに殺意を覚えれば立派なクラシック入門者w
子供向けにはオルガンを作るのがよさげ 軍楽隊向けにはアコーディオンがいいんだろうけど、ピアノ・オルガン以上に演奏が大変そうw
> 不安な気持ちや焦りを上手く操作できるかもしれません。   やはり、ここに辿り着きましたか。    個人的には、音楽を戦争の道具の一つには仕度なかったのですよね。   でも、ウィリプ連合国には、勝…
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