第3916話 演奏会を開始します。(曲目は精霊通信に乗せないでペイトー達に依頼されました。)
王城の中会議室。
簡易的だが椅子と飲み物が置けるサイドテーブルが並べられていて、自由に座って鑑賞するスタイルで準備されていた。
食事を終えて、アナスタシアとクリスティーナの食事とおしめを替えて、武雄達は演奏会の会場に来ていた。
「あ!あー!」
「だ!あ!」
「少し早かったですかね?」
「遅れるよりも良いですよ。」
アリスとエリカがアナスタシアとクリスティーナをあやしながら話している。
とアズパール王がオルコットと共にやってくる。
「お、我が1番かと思ったが、タケオ達が先だったな。
おっと、座ったままで良い。
挨拶が必要な所でもないしな。」
アズパール王が武雄達を制する。
「飲み物は各自、後ろから取って来る感じです。
お酒はありませんが、お茶と麦茶、ジュース、お菓子が少しありますよ。」
武雄が言う。
「ふむ・・・オルコット、何か持ってくるか。」
「そうですね。
たまには自分で用意するのも良いでしょう。」
アズパール王とオルコットが飲み物を取りに行く。
「あ、お義父さまも来ているし、タケオさん達も来ているわね。」
レイラ達もやってくる。
「・・・ねぇ、レイラ、ヒナのその微妙な顔は・・・」
アルマがレイラが抱いているヒナを見ながら言う。
「うぅ・・・お母さんは悲しいですよ?
この歳で選り好みをするのは良くありません。
皆に愛想を振りまきましょう。」
レイラがヒナに言う。
「うっ・・・」
ヒナが諦めた顔つきで返事をする。
「おー、ウィリアム達も来たか、飲み物は各自で後ろから取っていくようだぞ。」
アズパール王が言う。
「へぇ、わかりました。
アルマ、レイラ、ヒナとエドワードは僕が見ているから、飲み物を取ってきたら?」
「ありがとう。」
「よろしく。」
レイラとアルマがウィリアムにヒナ達を渡す。
「ヒナはお爺ちゃんと一緒に待っていようか。」
ウィリアムからヒナを貰い受け、席に向かう。
「はぁ・・・これはベッタリですね。」
オルコットがため息をつきながらアズパール王の後を追って席に向かう。
「うん?ヒナが居ない。」
レイラが麦茶を持って帰って来る。
「父上が一緒に鑑賞するようで連れて行きました。」
ウィリアムが苦笑する。
「なら、聞いている最中はエドワードはお父さんと聞きましょうか。
ウィリアム、飲み物はジュースを持って来たわよ。」
アルマが言う。
「ありがとう。
じゃあ、僕達も空いている席に移動しようか。」
ウィリアム達が席に移動する。
その後もアルダーソンとコンティーニ、王都守備隊総長とマイヤー等、続々と集まって来るのだった。
・・
・
皆が座ったり、席が足らない場合は他の部屋から持って来たり、立ち見をしている者達で満員御礼状態になってた。
椅子の前にはスクエア・ピアノと2つの椅子が置かれていて、演奏者を待っている状態。
そこにパイディアー、アウクソー、ペイトーがドレス姿で入って来る。
皆の前に立ち、演奏会が始まる。
「さて、皆様、お集まりくださりありがとうございます。
この度、スクエア・ピアノという新しい楽器が出来上がりました。」
「完成披露も兼ねまして、少し音色を楽しんでいただけたらと思います。」
「ヴァイオリンとの重奏をお楽しみください。」
パイディアー、アウクソー、ペイトーが挨拶をすると聴衆から拍手がされる。
パイディアーがスクエア・ピアノ、アウクソーとペイトーがヴァイオリンを演奏するようだ。
そして1曲目が始まる。
パイディアーが弾いた曲は。
「なんで『ラジ●体操 第1』なのよ!?」
チビコノハがアリスの肩に現れて隣に座る武雄に言ってくる。
一方の武雄はご満悦だ。
「ふふふ、日本人の約8割は聞き覚えがあり、大多数の人は音が鳴れば、体が動く程の曲ですよ?
これほど素晴らしい曲はありません。
というか、ラ●オ体操の最初って結構、アップテンポで好きなんですけど。」
「いや、わかるけど!
でも、楽器のお披露目曲がラジ●体操で良いの!?」
「ええ、良いんですよ。
親しみやすくて良いでしょう。」
武雄が言う。
「あ、途中で終わるんだ。
終わり方が綺麗だなぁ。」
チビコノハが言う。
「流石ですね。
次からまともですよ。」
武雄が言う。
「精霊通信を介さないでペイトー達に伝えられた曲順だからなぁ・・・
出だしがこれだし・・・え・・・タケオ、これって・・・」
チビコノハが武雄に聞く。
「私の聞きたいので良いのでしょう?
映画の曲で『楽し●を希う心』です。」
「てっきりクラシックにするかと思ってたわ。」
「今回は私の通勤時の曲だったのが多いですかね。
まぁ、CM曲や挿入曲、クラシックと多種多様です。」
武雄が言う。
「これは面白いかも。」
チビコノハが頷くのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




