第3915話 さぁ、ドレッシングを試してみましょう。(味よりも不思議が勝つのです。)
王城内の武雄達の部屋。
料理を終えた武雄とジーナ、アンとリーザがアリスと合流して話をしていた。
仕事を終えたエリカも部屋に戻って来ていた。
ちなみにリーザは夕食前にお菓子を抱えて戻って来て、厨房からジーナが迎えに行っていた。
「タケオ様、ドレッシングは固められたのですか?」
アリスが聞いて来る。
「ええ、何とか。
思っていたよりもゼラチンの量が必要でした。」
「うーん、タケオさんが作ったのを試食しましたが、不思議な体験でした。」
武雄が言うと隣でアンが首を傾げる。
「アン殿下は美味しくなかったので?」
エリカがアンに聞く。
「いえ、美味しい、美味しくないの以前に不思議で。
評価は難しいです。」
アンが言う。
「まぁ、好き好きですから。」
武雄が苦笑する。
と扉がノックされ、武雄が許可を出すとメイド達が夕食を持って入って来る。
「失礼します。
夕食をお持ちしました。」
メイド達が皆の前に配膳をし始める。
「ドレッシングが・・・」
「本当に固まっていますね・・」
アリスとエリカがサラダの横に置かれた、小さい小鉢に入っているゼラチンで固まっているドレッシングをジーっと見ながら言う。
「タケオさん、やっぱり固まっていますね。」
「それは、そうですよ。
小鉢に入れて、周りにこれでもかってぐらいブリザドで氷を作って冷やしましたからね。」
武雄が言う。
「タケオ様、このドレッシングは何を?」
アリスが聞いてくる。
「1つはウスターソースを少し煮詰めて、濃くして少しの砂糖とトウガラシを入れて味が濃く感じるようにしています。
もう1つはレモンを使っています。
レモンとオリーブオイルと塩とコショウと砂糖を少々入れて、サッパリとした味にしてみました。」
武雄が言う。
「「ほぉ・・・」」
アリスとエリカが唸る。
「ご主人様、コショウを使っているのですか?」
ジーナが聞いてくる。
「ジーナも食べれるようにコショウを入れていますよ。
一かけですね。
風味が出るようにしているだけです。
無理せずに試してください。」
「はい、わかりました。」
ジーナが頷く。
「さて、ジーナ、カーティア、お茶をお願いします・・・あれ?アナスタシアとクリスティーナは?」
武雄が2人が寝ている方を見る。
「ぐっすりです。
この後、演奏会には大人しくしてくれそうです。」
アリスが言う。
「はは、これだけ寝ているとアリスさん、一生懸命起こしていたのではないですか?」
エリカが言う。
「ええ、寝かせないぞーって手足を動かしていましたよ。
ヒナ殿下とエドワード殿下は?」
「凄く元気に遊んでいましたよ。
今は疲れて寝ているのではないですか?」
「そっちもぐっすりか。
この後は大丈夫そうですね。」
アリスが言う。
「配膳が終わりましたので、失礼します。
また後程、参ります。」
「失礼します。」
メイド達が退出していく。
ジーナとカーティアが皆に麦茶を出して、席に座る。
「・・・うん、では、食べましょう。
いただきます。」
「「「「いただきます。」」」」
「ぎゅ。」
「はい。」
皆で食事をし始める。
「これをかけ・・かけれない?」
「お、落ちてきませんね。」
アリスとエリカがゼラチンで固めたドレッシングを試そうとしたが、かけられないようだ。
「ですよね。
アリス様、エリカさん、スプーンでサラダの上に落とすのです。」
アンが言う。
「ふむ・・・お、コロンといった。」
「えーっと・・・これを崩せば良いのですかね?」
アリスとエリカが試しながら食べ始める。
「・・・うん、食べれる。」
ジーナがサラダにかけないで直接スプーンでレモンのドレッシングを少し取って、口に運ぶ。
「ジーナ、そこまで入れていませんよ。」
武雄が苦笑する。
「面白いです。
ドレッシングなのですけど、たれませんね。」
カーティアが言いながらサラダを食べる。
「あれです・・・アン殿下の言う通り、美味しいとか美味しくないとかより食感が気になってしまって・・・」
「うん、味は悪くないですよね。
ですが、食感が・・・不思議ですね。」
アリスとエリカが言う。
「ですよね。
慣れれば気にせずに食べれるのでしょうけど。
今は不思議でいっぱいです。」
アンが言う。
「ご主人様、これは他のドレッシングでも出来るのですか?」
ジーナが聞いてくる。
「一応、出来ますね。
なので、ゼラチンが多く出回ると回数も種類も増やせるでしょう。」
「なるほど。」
ジーナが頷く。
「まぁ、とりあえず、食べれるものが出来たという事で。」
武雄が言う。
「ふむ・・・これは屋敷に戻ってからお爺さまや皆に食べて貰って評価して貰うしかないですね。」
アリスが言いながら食べるのだった。
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