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第3913話 スクエア・ピアノの試作が終わっています。(今日はお披露目会です。)

王城の中会議室。

アルマとレイラ、エリカがヒナ達とメイド数名を連れて来ていた。


「パイディアー・・・これがピアノなの?」

レイラが室内に置かれた物を見ながら言う。

「はい、スクエア・ピアノの試作が終わったので、王城に持って来てもらいました。

 調律は私の方で終わらせていますので、いつでも弾けます。

 あ、部屋は中会議室を使用していますが、総監局等には許可を得ています。」

パイディアーが頷く。

「最大支援者のタケオが来られていますので、今日の夕食後に、こちらでお披露目します。」

ペイトーが言う。

「えーっと、夕食後ですね。

 お呼びするのはタケオさんとアリスさん、子供達にカーティア殿達でしょう。

 第3皇子一家だけでなく、陛下も必要ですよね?」

エリカが考えながら言う。

「はい、これは第3皇子一家が異動しても持って行きません。

 製作方法の全てのノウハウは領地の方に持って行きます。

 王城のはアウクソーが活用すると考えます。」

ペイトーが言う。

「ふむ、今日はお義父さまとオルコット宰相殿と私達、第3皇子一家とキタミザト家でお披露目の演奏をするという事ですね。

 アルマお姉様、ヒナ達を直前まで寝かせて置いた方が良いかもしれませんね。」

「そうね。

 エリカさん、アナスタシア達も寝かせておいた方が良いわね。」

「はい、アリスさんと協力して、ギリギリまで寝かしておきます。

 ペイトー、何曲くらい弾くのですか?」

「4、5曲を予定していますが、タケオが聞きたい曲を披露しようかと。」

「タケオさんに聞いているの?」

「いえ、これからです。」

ペイトーが言う。

「えーっと・・・大丈夫?」

「はい、大丈夫です。

 タケオが望まれるのなら、ちゃんと弾けるでしょう。」

「凄い自信だ。

 じゃぁ・・・パナ殿に連絡して、タケオさんが聞きたい曲を聞いて貰って良いかな?

 私じゃ良し悪しがわからないから。

 というか、皆わからないからタケオさんの好みに任せると伝えてください。」

エリカが言うのだった。


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王城内の小会議室。

外交局と軍務局の打ち合わせは、終わりになっていた。


「・・・今回はこのくらいですかね。」

外交局長が書類を整えながら言う。

「はい、今出来る事は話しましたね。

 あとはクリフ殿下が入城されて、陛下と話をした結果の変更がどうなるかですね。」

軍務局長も帰り支度をしながら言う。

「・・・」

武雄は2人の事は気にせずに紙に何かを書いていた。

「キタミザト殿、何かあるのですか?」

外交局長が聞いてくる。

「いえ、外交局にも軍務局にも今の所は何も無く、経過を待つという所ですね。

 私は、この後、アン殿下と厨房で料理しながら遊びます。

 で、夕食後に演奏会が組まれたようなので、聞きたい曲を書き出しているんです。」

武雄が紙に曲を書きながら言う。

「演奏・・・確か、ヒナ殿下の精霊殿が毎日弾かれているのは知っていますね。

 仕事が立て込んだ時の帰り際に遠くで耳にする事もありますが、曲というのもまた良い物かもしれませんね。」

外交局長が言う。

「ヴァイオリンをしているのですか。」

武雄が外交局長に顔を向ける。

「ええ、それを聞きたがっている者もいますが、小さな殿下方の為に弾かれているので、要望は出していないとの事です。

 曲を弾く専門家が出て来れば、演奏をお願いしたい所ですが居なさそうですし。」

「ふむ・・・演奏家の育成かぁ・・・それは考えて行かないといけないかもしれませんね。

 で、今日はヴァイオリンではなく、新しく作り出したピアノという楽器のお披露目です。

 外交局長や軍務局長も聞きに来ては如何ですか?

 ヴァイオリンとは違った音ですよ。

 私の個人的な感覚で言うと音の深さが変わるかと。」

「「音の深さ?」」

外交局長と軍務局長が首を傾げる。

「ええ、あくまで個人の感覚でですし、正確に言えているかはわかりませんが。

 ヴァイオリンよりも同時に鳴らせる音が増えます。

 なので、一度聞いた曲でも、ヴァイオリンよりも深みがある曲に聞こえるかもしれません。」

武雄が言う。

「ふむ・・・今日の夕食後ですか?」

「ええ、食べ終わってからですから・・・19時くらいではないでしょうか。

 これから厨房に行くので、簡単に摘めるものとジュースぐらいは用意しますよ。」

武雄が言う。

「うーむ・・・私は聞きに行きますかね。

 もしかしたら将来、外交に役立つかもしれませんし。」

外交局長が言う。

「私も行かせて貰います。

 ヴァイオリンは軍で採用する可能性があるのですよね。

 音楽というのは戦場での兵士の精神安定に一役買う可能性が論じられています。」

軍務局長が言う。

「そんな報告書が?」

「ええ、訓練後にたまたま第3皇子一家からのヴァイオリンの曲を聞いた兵士が、体の疲れが少し違ったとの報告があって、論じられています。」

軍務局長が言う。

「確かにヴァイオリンは持ち運びが容易ですので、軍には良いかもしれませんね。」

武雄が頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
タケオがどれどれといって猫ふんじゃったを演奏だ(笑)
> 食後に演奏会が組まれたようなので、聞きたい曲を書き出しているんです。    私が聞きたいのは、羽生結弦が、オリンピック 2連覇した時の、    ショートの曲: ショパンのバラード第1番 ですね。 …
士気向上が軍楽のはじまりともいえますし全体指揮にも影響するともいえますから近代化が順調に進んでいきますね。
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