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第3912話 アリスとメイド長との話。(エリカの子供の乳母はどうするか。)

王城内の武雄達の部屋。

武雄達は外交局長達と打合せに、エリカは第3皇子一家の執務室と王城内の自室の引越し打ち合わせに向かっており、部屋にはアリスとカーティア、初雪が居たのだが、メイド長が来て話をしていた。


「そうですか。

 エリカ様は今年の12月頃の出産ですか。」

「はい、どうされたのですか?」

「私共のメイドが妊娠いたしまして、エリカ様の乳母にどうかと思ったのです。」

「コノハ、メイドさん方の出産はいつぐらいになりそうなの?」

アリスが肩に乗るチビコノハに言う。

「うーん、感覚的に着床は今月初めな感じかな?

 早くても1月末かな?

 エリカは12月初め頃と予想しているわ。」

「ふむ、1か月・・・いや、授乳が少し早まるだろうから3週間か・・・メイドさん方の体に負担がかからない程度で授乳のお手伝いをして貰い、エリカさんが頑張って、私達も手伝うとして・・・

 悪くはないですね。

 でも、メイドさんの旦那様は、どうなりますか?」

アリスがメイド長に聞く。

「現地に異動してから、ご紹介頂ければと思いますが。

 1名は鍛冶工房の方で、1名は総監部の会計です。」

「ふむ、職人さんと文官か。

 キタミザト家として文官の方には総務部に所属して会計をお願いする事は出来ますが、ヴィクター(異種族の上司)の下になります。

 ジーナちゃんの父親ですが、同僚も異種族ですし、女性です。

 異種族に寛容で女性を平等に見れなければ、仕事は出来ないと思います。

 そこの意識調査をして、問題なければキタミザト家で働いても構いません。

 問題があるのなら協力工房に紹介が出来ます。

 鍛冶工房の方は一職人という立場で良ければ、協力工房に紹介が出来ます。

 こちらも異種族という括りはなく、職人の技術力を見る工房が殆どです。

 少しでも偏見があると互いにやり辛いでしょう。

 調査で問題なければ、私とエリカさん、タケオ様で協議し、家内や協力工房に採用して良いかの打診をします。」

「畏まりました。

 差別意識の有無と程度の確認を徹底して行います。

 滞在中に報告に上がります。」

「はい、よろしくお願いします。

 それと・・・これは余談ではありますが、エルヴィス家、キタミザト家は異種族に偏見を持っていません。

 同僚や上司、部下に異種族がいて当たり前の状況にあります。

 それに私の感覚としては、エルヴィス侯爵領では、今後、魔王国やブリアーニ王国からお客様を入れる可能性が高い関係上、異種族雇用が街中でも増えると考えています。

 今までした仕事経験も大事ですが、差別意識があると暮らせないと思います。」

「はい、エルヴィス家に採用された者達も含め、再度の調査と教育を行い、送り出せるようにします。」

メイド長がアリスに頭を下げる。

「そこさえ問題なければ、全業種で仕事が多いです。

 仕事量というところでの、やりがいはありますのでご安心ください。」

アリスが言う。

「畏まりました。

 では、アリス様、失礼いたします。」

メイド長が席を立ち退出していく。

・・

・

「アリス様、新しい麦茶です。」

カーティアがアリスの前に新しい麦茶を用意する。

「ありがとう。

 カーティアちゃんも今は人がいないから座って休んでいて良いですからね?」

「はい、ありがとうございます。初雪様、座っていましょうか。」

「はい。」

カーティアと初雪がアリスの対面に座る。

「はぁ・・・コノハ、エリカさんとタケオ様の反応は?」

アリスがチビコノハに聞く。

「・・・うん、エリカもタケオもアリスの言っている事で大丈夫って来ているんだけど・・・」

「だけど?」

「エイミーがさぁ、『私もメイドの再雇用の面接に参加しますか?』て、伺いが来ているんだけど。

 エイミーに関係していたっけ?」

チビコノハが首を傾げる。

「・・・エルヴィス家で2、3名を再雇用するという話でしたが、それの面接をするという事ではないですか?

 お爺さまが許可を出しているので、雇用はされるでしょうけど、人となりは現地に行く前にエイミー殿下やスミスに見て貰った方が良いかもしれませんね。

 スミス達の方が長く付き合うでしょうし。」

アリスが言う。

「ふむ、なら、機会があったらお願いするって回答しておこうか。」

「はい、それでお願いします。」

アリスが頷く。

「うん?ムンムから『アルダーソン家でも王城の職業メイドの受け入れをした方が良いのか?』て質疑がきているね。

 『地方領主や経験者を採用はしているが、最上位のメイドを入れた方が教育が行くか?』だって。

 アリス、どう思う?」

「うーん・・・他家のメイド事情には口を出せないですね。

 エルヴィス家、キタミザト家は歴代のメイド教育の資料がありますから代々受け継いで行っています。

 そこを蔑ろにしない程度にエイミー殿下とアン殿下も来るから、王城のメイドを入れて、少し改革しようと言った話をお爺さまはしているのだと思います。

 まぁ、王城のメイド方はしっかりしているので、これを持ちこむのはお客様が来た際には良いかもしれませんが、地方領で受け入れられるかわかりません。」

アリスが言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
妊娠したメイドを王都から離す理由がわからないですね。
エルヴィス侯爵領(エルヴィス家 キタミザト家)に、王城が、潜入させたいのは、 メイド に扮した  第3情報分隊?  それとも、素直に、出産に対するノウハウ  鍛冶職の旦那と言うのが? エルビス侯爵家…
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