第3906話 506日目 朝の一服中に訪問がありました。(葉巻タバコか紙タバコか。)
朝の王城内の武雄達の部屋。
「ふぅええええ!」
「なゃああああ!」
アナスタシアとクリスティーナが子供用ベッドで泣き出す。
「朝だ!」
武雄がガバッと起きる。
「「・・・」」
アリスとエリカがむくっと起きて、授乳とおしめの交換用意を始める。
「失礼します。
おはようございます。」
「おはようございます。」
ジーナとカーティアが入ってアリスとエリカを手伝う。
「・・・うん、アナスタシア、クリスティーナ、おはようございます。」
武雄が子供達の手に指を当てながら言う。
「ふ?・・・ふぁ!」
「ふぇ?ふー!」
アナスタシアとクリスティーナは武雄の指を握り返して、武雄が軽く上下に動かすと遊んで貰っているのがわかるようで、思い切り、引っ張って来る。
「お♪よーし、朝食前に軽く運動しましょう。」
「あ!あ!あ!」
「ふ!ふ!ふ!」
アナスタシアとクリスティーナが武雄と遊び始める。
「あ、今日は大丈夫そうですね。
ジーナちゃん、アナスタシアとクリスティーナをお願いします。」
「はい、アリス様。」
「「ふぅええええ!」」
ジーナがアナスタシアとクリスティーナを問答無用で抱いてアリスの下に行く。
「・・・朝食ですよ。
さて、エリカとカーティアの方は?」
「「準備出来てます。」」
エリカとカーティアが言う。
「よし、散歩と一服をしに行ってきます。」
「「はーい。」」
アリス達に見送られて、武雄がキセルを持って部屋を出て行く。
・・
・
王城内の簡単なバー。
数名しか居ない状態で武雄がお茶を飲みながらキセルを吸っていた。
「ふぅ・・・キセルだと何回も火をつけないといけないのが面倒と言えば面倒なんですが、パイプのように長時間吸うのもなぁ・・・
キセルよりちょっと長くて、毎回4~6分くらいで吸い終わる商品・・・紙巻たばこは難しいだろうなぁ。
あとは葉巻かぁ、葉巻は経験がないんですよね。」
武雄が一人ブツブツ言いながらのんびりとしている。
とバーの扉が開き、コンティーニが入って来る。
「キタミザト様、おはようございます。」
コンティーニが挨拶してくる。
「コンティーニさん、おはようございます。」
武雄が挨拶すると武雄の正面に座る。
「うん?・・キセル、パイプ吸っているのですけど?」
「はい、これはロキの方からの依頼でキタミザト様にお聞きしたいのですが、よろしいですか?」
「ええ、良いですが、この場所はどうやって?」
「ムンムがパナ殿に精霊通信でお聞きしました。」
「ふむ・・・」
コンティーニが答えると流石に非喫煙者の前で吸う気になれず、武雄がキセルを灰を落として、脇に置く。
「で?」
「はい、ムンム。」
「おはよう、タケオ。」
チビムンムがコンティーニの肩に現れて武雄に挨拶をする。
「おはようございます。
それで、どうされましたか?」
「うむ、ロキと話していてな。
これからカジノを作ろうと思った時に、いつでも吸えるようにならないといけないとな。
パイプからの発展が必要だと思うんだ。
簡単に吸えて、今よりも短い時間で吸い終わるな。」
「葉巻か紙巻でしょうか。」
「うむ、タケオ、出来ると思うか?」
チビムンムが聞いてくる。
「出来るとは思います。
ですが、パイプやタバコの葉は専売局の専売品です。
見つからないように実施するよりも、ちゃんと製作工程を作成し提出する事で、王城から提案料を貰った方が良いと考えます。」
武雄が言う。
「ふむ、やはり密造はいけないか。」
チビムンムが考えながら言う。
「どんなに秘匿してもバレますよ?
パイプの葉を加工したと言い張っても、王城からすれば利益を取っていると思われかねません。
利益を還元させない商品は国としては面白くなく、潰すでしょう。
なら、最初から技術を売るという方向で進めた方が、アルダーソン家は真面目であり、結果的に家の利益になるかと思います。」
「ふむ・・・対価か・・・金銭はそれなりに貰うが、それ以外で貰える物はあるだろうか?」
ムンムが考えながら聞いてくる。
「そうですね・・私なら流通量、自領への仕入れ量の優遇でしょうか。
あまり欲をかくと王城に良い印象は残せません。
あとは塩のように現地生産を限定的に認めて貰うか・・・生産量や販売価格で相当の制限が付くとは思いますけどね。
容易に利益が出るとは考えない方が良いでしょう。」
「ふむ、容易でなければ、利益が出せると思うか?」
「地元限定の高級葉巻でしょうか。
とはいえ、余程、味の自信がなければ、国が生産した物が選ばれるでしょう。
タバコは味が変わらない事で売りが継続する物です。」
「なるほどな。
わかった、検討しよう。」
チビムンムが頷くのだった。
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