第3904話 アルダーソンとイーデンの訓練は続いています。(雑談に花が咲く。)
王都守備隊の訓練場。
「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
イーデンが膝に手を当て肩で息をしている。
「さ、次だ。
来い。」
アルダーソンが息子の様子に同情も何もせずに木剣を構える。
観戦をしている武雄はというとコンティーニと話をしていた。
「ふむ、魔法師に装着する指輪でケアとシールドの効率化案かぁ・・・
資料ありがとうございました。」
「はい、今後を考えるとこの2つの効率化を推し進めないといけないと考えています。」
コンティーニが武雄に見せた資料を受け取りながら頷く。
「まぁね、うーん・・・確かに更なる指輪の改造には魔法刻印が良いだろうけど、国内では職人を探すのは大変でしょうかね?
私の所の協力工房に居るかもしれませんが・・・把握はしていません。
秘伝みたいなものでしょうしね。」
「はい、わかっています。
私の方でも色々な伝手を頼っているのですが・・・」
「私の協力工房の職人が出来たとしても毎日忙しいので紹介出来ませんよ。」
「それはわかっています。
キタミザト様関係に、お声はかけません・・・伝手との話で、キタミザト様の協力工房を他の貴族が狙っているというのは聞こえていました。
私達は無関係ですので、お気を付けを。」
コンティーニが言う。
「ええ、気を付けます。
とはいえ、魔法刻印かぁ。
うーん・・・皆、忙しいからなぁ。
二研でドワーフを雇っているので、そこに聞いてみますか?
お貸しは出来ませんが、資料を送ってくれれば、どういった魔法刻印が良いのかの相談には乗れると思います。」
武雄が言う。
「そうですね。
一度、二研へその辺の資料の確認をお願いします。
それと同時に人材を探します。」
コンティーニが頷く。
「はぁ・・・何回もアルダーソンが息子を叩きのめすのをしていて、単調な流れになって来ているが・・・見てやらんのか?」
「まぁ、研究所間のやり取りですから、良いのではないですか?」
アズパール王とオルコットが言ってくる。
「そうでしたね。
ついつい、相談に乗ってしまいました。」
武雄が苦笑する。
「失礼します。
ご主人様、リーザを見送ってきました。」
ジーナがやって来る。
「はい、ご苦労様です。」
武雄が頷く。
「うん?ジーナの姿がなかったがリーザ殿がどこかに行ったのか?」
アズパール王が聞いてくる。
「ええ、エルヴィスさんに報告に行って貰っています。」
武雄が言う。
「何かあったのか?」
「いえ、何もありません。
ただの報告です。」
「そうか、何もなければ良い。」
アズパール王が頷く。
「ご主人様、イーデン様は、あのような調子なのですか?」
ジーナがアルダーソンとイーデンの稽古を見ながら聞いてくる。
「ええ、陛下曰く単調な稽古です。」
「単調にしては、必死ですね。
これはアルダーソン様の気が済むまで続くのでしょうね。」
「そういう訓練ですからね。
・・・この後、どうするのでしょうかね?」
武雄が首を傾げる。
「今、総務局が王城内に場を設けているよ。」
アズパール王が言う。
「総務局という事は、相手の父親と会談を?」
「ご一家にと伺っていますね。」
オルコットが武雄に言う。
「ご家族を呼んでいるのですか?
となると、この後は両家打合せかぁ。
婚約になるのか、結婚になるのか・・・陛下は知っているのですか?」
「知っているというより、相談されているがな?」
「どっちからですか?」
「どっちもだよ。
まぁ、色々とあるんだよ。」
アズパール王が呆れながら言う。
「そうですね。
本人達だけの話で終われなかった我々組織がいけないんですけどね。
色々と便乗する事になりましたし。」
オルコットも呆れながら言う。
「あー・・・何となくわかりました。」
武雄が微妙な顔をさせる。
「ご主人様、これはどうなるのですか?」
ジーナが聞いてくる。
「私の考えとしては・・・相手の女性の親御さんの扱いを決める事になるのでしょうね。
たぶん、総務局から離れて、アルダーソン家に転職する事になるのだろうと思います。」
「はぁ・・・オルコット宰相殿、いけない事なのですか?」
ジーナがオルコットに聞く。。
「いえいえ、問題はございません。
アルダーソン家と王城の双方に良いこと尽くめですので。」
「良いこと尽くめ・・ですか?」
ジーナが首を傾げる。
「王城は文官を貴族家に送り込み、地域の正しい現状の報告を受け取れるし、何かあれば貴族にすぐに情報をいれられる。
アルダーソンは優秀で息子の嫁と言う裏切りがほぼない文官を登用出来るという事だ。」
アズパール王が言う。
「なるほど・・・あ、エルヴィス家のフレデリック様と同じになるのですか?」
「はは、フレデリック殿はエルヴィス侯爵に引き抜かれましたが、それよりも強固な繋がりです。
法律畑で部長まで昇進しているので、不正にも敏感ですしね。
我々、王城側としても問題なく送り出せる人材です。」
オルコットが言う。
「はぁ・・総務局 危機管理部は絶賛、忙しい部署の1つなんだがな。
部長級が抜けるのは痛いぞ。」
「まぁ、そうですね。」
アズパール王とオルコットが疲れた顔をさせながら言うのだった。
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