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第3901話 王城主導で収入が増加する事業を探そう。(定期便と染め材の原材料はどうでしょう。)

王城内の小会議室。

武雄とジーナは財政局長と次官、専売局長と次官と雑談が続いていた。


「「うーん・・・」」

専売局長と財政局長が考えていた。

「やっぱり、国の収益になって、それでいて国民が買わないといけない物というのはありませんね。」

武雄が言う。

「製紙事業、塩、パイプの葉、鉄鋼材、茶葉・・これだけでも結構な収益なんですよね。」

専売局長が言う。

「財政局長、まだ足りないでしょう?」

「ええ、際限なく、いつでも資金不足なのが王城ですから。」

財政局長が言う。

「国の事業として考えると公益性があって、国のような大規模にしなくては成り立たない事業であるべきなんですよね。

 それに採算性を加味して実施すると・・・あとは定期輸送ぐらいしかないですが。」

「そこは私達関係の書類や専売局の物品を一緒に輸送するようにしています。

 幌馬車や護衛も節約出来ていると考えています。」

財政局長が言う。

「例えば王都から第3皇子一家領の所に2日毎に幌馬車数台で必ず行くという事業はどうでしょうか?」

武雄が聞く。

「それは物だけではなくですか?」

財政局長が聞いてくる。

「人もですね。

 例えば王都から第3皇子一家領まで銀貨2枚として、隣の村や町まで銅貨20枚、その隣まで行くなら銅貨50枚で行けるとするとどうでしょう?」

武雄が言う。

「ふむ・・・人の輸送ですか・・・

 村や町には商隊が定期的に行くと聞きます。

 隣の村や町に行く人がいるでしょうか。」

財政局長が聞いてくる。

「そこですね。

 商隊が来るから隣街に買いに行かない・・・これ本当にそうなのでしょうか?

 確かに月に1回で商隊が来るような所ならば、そもそも、外に買いに行こうという考えにならないと思います。

 でも、決まって2日に1回は隣街へ行く幌馬車が来て、そこまで高くない費用で行ける。

 そして向こうで1泊もしくは2泊すれば、帰ってこれる。

 それも同じ値段で。

 となると、お金を貯めて、自由に買い物に行けるという選択が出来るようになります。

 必要だと思った時に買いに行けるという環境を整備する事で地方から地方都市に人が移動する機会を初めて提供出来ると思いますね。」

武雄が言う。

「それに人だけでなく、2日毎に物が届くという事は何か欲しい物を商隊に頼んでおいて、隣の村や町から来る違う幌馬車に積んで貰えれば、手に入るという事ですよね。

 輸送を国が運営するという事は村や町間の物流が増えるという事でもありますね。」

専売局長が言う。

「ふむ・・・ウィリアム殿下の所と定期輸送をした際の想定物流と想定輸送人数を割り出して検討でしょうかね。

 王城側の企画は経済局と整備局がする必要があるでしょうね。

 それと実施するには相手の領主、この場合はウィリアム殿下ですが、許可が必要でしょうね。」

財政局長が言う。

「でしょうね。

 自領の領民が国に費用を払うというのを快く思わないかもしれないですよね。

 ですが、基本的に王都から地方領都までを繋ぐ定期輸送自体がないのです。

 あっても文官の資料だったり、専用の馬車のみです。

 ここに人と物を自由に輸送出来る輸送手段を国が用意するというのです。

 それによって、自領内の物流と人が動き、お金が動くという事に注目するのであれば、受け入れてくれるでしょう。」

武雄が言う。

「ふむ・・・今後の検討事項とします。

 これは私の方で経済局と整備局に話を持ち掛けてみます。」

財政局長が言う。

「そうですね。

 お願いします。」

武雄が頷く。


「これは経済局と整備局の話なので、専売局(うち)や財政局の収入を増やすのにはなりませんよね。

 あとは何かありますかね?」

専売局長が言う。

「うーん、他の局と基本被らなそうなのは・・・あ、染色剤というのはどうですか?」

武雄が思いつく。

「染色という事は布を染める素材という事ですね?」

専売局長が聞いてくる。

「はい、専売局は色の原材料を扱うという所で各領地の布を製造している所相手に売る感じですね。

 青や赤、黄色、緑等々。

 布を売るのではなく、染める原材料を売るというのも地方領に対して良い印象だと思います。」

武雄が言う。

「ふむ・・・染め物の素材というのは地方に頼っていますね。

 こっちの素材は綺麗な青、こっちの素材は綺麗な赤が出るというのを、その領主達が独占している状態です。

 そこに入るというのは・・・喧嘩を売るような物では?」

専売局長が難しい顔をさせながら言う。

「うーん・・・でも王都が全国から素材を集めるというのが良いと思うのですよね。

 今の話だと、こっちの領では青は出来ても赤が出来ないとか、その逆に赤は出来ても青が出来ないという状態になっているという事です。

 そこで、各領から原材料を集め、各領に売るというのをすれば、反対も出るかもしれませんが、色が生産出来ない地方領からは問い合わせがあると思います。」

武雄が言う。

「ふむ、染める原材料の収集と販売ですか・・・少し考えてみます。」

専売局長が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
製紙事業、塩、パイプの葉、鉄鋼材、茶葉・・昔の三公社五現業(国鉄、JT、NTT、郵便、造幣、印刷、国有林、アルコール専売)みたいですねw 後はポーションのような治療薬の専売はどうかな? 怪我の傷薬なん…
後は紙があるから、インクの種類かな? 油性・水性・耐水性・・・。
専売と財政が集金にお困り? 手始めに富籤販売はじめましょうか
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