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第3899話 エイミーとスミスはお茶をしています。(エルヴィス侯爵領にしかない果物を探そう。)

寄宿舎のスミスの部屋。

エイミーとスミス、ドネリーとヴィートがお茶をしていた。


「ふむ・・・新しい所だったけど、他人にも勧められそうね。

 久しぶりに食べたけど、美味しいわね。」

エイミーがスイーツを食べながら言う。

今日のスイーツは新規開拓したジャムとビスケットだった。

「ジャムが珍しいのですよね?

 食べた事ない味でしたけど。

 えーっと・・・チェリーとありますね。」

スミスがジャムの瓶を見ながら言う。

「そうね。

 私も久しぶりに・・うん?アルが精霊通信で何か話しているようね。」

「みたいですね。

 あ、アリスお姉様から今日買ったチェリーのジャムを買って来て欲しいと来ていますね。

 え?5個?

 割と多いなぁ。」

エイミーとスミスが言う。

「スミス様、先ほどの店で良いのでしたら買ってきますが。」

ヴィートが言う。

「うん、そうだね。

 エイミー、ジャムは何個あった?」

「4個はあったと思うけど・・・ヴィート、あまり良くない事だけど、あるだけ買ってきなさい。

 アリス様が欲しいと言っているのなら、珍しい物なのでしょう。

 タケオさんも食べるだろうし、多いに越したことないわ。」

エイミーが言う。

「うん、そうだね。

 でも際限なくとは言えないから、最大10個まで買って来てください。

 もちろん、少なくても問題ありません。

 お金は・・・銀貨5枚を渡しておきます。

 足らなかったら後程払うので、立て替えておいてください。」

「わかりました。

 では、買いに行ってきます。」

ヴィートが立ち上がり、部屋を出て行くのだった。

「買えるかしら?」

エイミーが首を傾げる。

「まぁ、最後の1個を買ったわけではないですからね。

 少なくとも数個はありますよ。」

スミスが言う。

「ジャムなら地方領からも輸送出来ますよね。

 産地はどこなのでしょうか。」

ドネリーが聞いて来る。

「スミス、産地は書いてなかったわよね?」

「書いていませんね。

 エイミーはチェリーは知っていますか?」

「実家にいた際にたまに食べていたと思う程度かしら。

 最近は見ていないわね。

 あまり日持ちする果物では無さそうなのはわかるわ。」

エイミーが言う。

「果物全般が傷みやすいですよね。

 その地で採れた物はその地で食べるのが普通ですね。

 うーん・・・僕の方はリンゴとかオレンジ、ブドウとかはありましたが、珍しい果物はなかったですね。」

スミスが考えながら言う。

「まぁ、果物程地域差がある物はないかもね。

 ジャムに出来れば王都で売れるとも言えるわね。

 果樹園なんかも将来的にはしたいけど、タケオさんの計画に乗っかると他領で作っていない作物を探さないといけないわよね?」

エイミーが考えながら言う。

「さらに美味しい事も重要ですね。」

スミスが言う。

「そうね。

 珍しいだけで人が来るわけでないからね。

 何回も来て貰うには珍しくて美味しい物がある事が最低条件よね。」

エイミーが頷く。

「珍しくてもエルヴィス侯爵領(実家)で栽培が出来るかという問題もあるんですけどね。」

スミスが苦笑する。

「うーん・・・なんとも言えないわね。

 タケオさんが、もう着手しているかもしれないし、夏にエルヴィス侯爵領に行った時に確認してからでも良いかもしれないわね。」

エイミーが言う。

「まぁ、タケオ様とお爺さまは魔王国とブリアーニ王国と仲が良いですからね。

 輸入や独自に向こうの珍しい食べ物を買い付けて来るのでしょうね。」

スミスが言う。

「ふむ・・・玄米がそうなのよね。

 あれも色々な料理になりそうで需要は高いと思えるわよね。」

エイミーが考えながら言う。

「ふふ、エイミー、お爺さまも同じ事言っていると思いますよ?

 そしてエイミーと同じように悩んでいると思います。」

スミスが言う。

「ふぅ・・・私もタケオさんのやりたい事の一端を聞いているしね。

 お義爺さまも大変だなぁ。

 私以上にタケオさんと話しているならば、どれもやりたいだろうね。」

エイミーが背もたれに体を預けながら言う。

「その中で果樹園?」

「うん、酪農も紅魚の養殖も良いと思うけど、やっぱり長期保存出来て、他の領に売れるジャムは領地の名を広めるのに役に立つわ。

 タケオさんの観光業もエルヴィス侯爵領を知って貰ってからでないと上手く行かないと思うのよ。

 まずは名を広める為、少なくとも王都に売れるジャムを作ってみたいわね。」

エイミーが言う。

「ふむ・・・何かありますかね?」

「それがわからないんだよねぇ。

 王都に既にある物では目新しさがないしねぇ。

 それに王都は割と国内の美味しいジャムが揃っている訳で。

 こうやって、エルヴィス侯爵領に無いチェリーのジャムもある訳でしょ?

 これに並ぶようにエルヴィス侯爵領の名産果物を作らないとなぁというわけよ。」

エイミーが言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
こーゆーお使いで「なんかおもしろそーなもんかよさげなもんあったらこーてきて」と無茶振りしてやるのだw
魔王国でのアプリコットの流通はハチミツ漬けだったから、先にエルヴィス領産のアプリコットと各地から集めたハチミツで試作しながら、平行で杏干しになるのかな?後、杏酒。 そしてジャムのレシピ調べたら「種抜き…
一応、武雄が梅の代用にならないかという斜め上の目的で杏を導入しようとしてますけど… 一部自家用に漬ける以外は本来の杏としてジャムにした方が遠方の初見客には売れそうw
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