↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3908/3953

第3889話 補償はレシピでお願いします。(バームクーヘンのレシピは渡しても良いのでは?)

引き続き第3皇子一家の執務室。


「とはいえよ。

 私達としては、これからの領地での生活と仕事が大変そうで焦りを感じているわ。」

アルマが言う。

「そうですね。

 この地で出来る事は限りがありますし、優秀な文官はいなくなりますし。」

レイラが言う。

「へぇ、大変ですね。」

武雄が言う。

「うん、優秀な文官とはエリカさんの事よ。」

レイラがジト目で武雄に言う。

「それは・・・でも、妊娠もしたので、異動はさせられませんから。」

武雄が言う。

「うん、わかって言ってるわよ。

 コノハ殿とパナ殿が居る時点でこうなる気もしてたし。

 エリカさんを思えば、エルヴィス家にいるのが1番ともわかっているの。

 でも言いたいの、タケオさんに!」

レイラが言う。

「まぁ、レイラお姉様達としては一言言いたいでしょうね。」

アリスが苦笑しながら言う。

「はは・・・」

エリカも苦笑しか出来ない。

「ごめんなさいとしか言えませんね。

 出来てしまったので、致し方ありません。」

武雄が言う。

「そうなんだけどさぁ。

 あ、タケオさん、エリカさんが抜ける分の補填はないの?」

レイラが聞いてくる。

「え?地方領1個分の収益なんてないですよ?」

武雄が言う。

「いや・・うん、そんなにエリカさんの価値があるのか・・・」

「え?無いんですか?

 私はエリカもアリスも最低でも地方領1個分に相当すると思っていますが?」

武雄が真顔で言う。

「エリカさん、地方領1個分ですって。」

「私達って価値が高いんですね。」

アリスとエリカが顔を見合わせ、笑いながら言う。

「あー、はいはい、タケオさんの2人への気持ちは十分にわかりました。

 で、私が言いたいのは『エリカさんが私達の領内で起こしたであろう売り上げはいただけませんか?』という事です。」

レイラが言う。

「うーん・・・アリス、エリカ。」

「「はい。」」

3人が立って部屋の端に行く。

アナスタシアとクリスティーナはジーナとカーティアが抱き上げる。


「さて・・・これをどう捉えますか?」

武雄が言う。

「まぁ、エリカさんをエルヴィス侯爵邸に住まわせるのは私達の我が儘と言えば我が儘ですから。

 それなりの見返りが欲しいというのもわかる話ですよね。

 正式にキタミザト家に言う訳でなく、親戚同士での付き合いみたいなものですから、本当に補填してと言っている訳ではなく、何か収入の足しになるのをという感じではないでしょうか。」

アリスが言う。

「その、すみません。」

エリカが謝す。

「いえいえ、エリカさんがどうのではないですよ。

 施政者として、引き抜きに近い形で去りますからね。

 一応、エルヴィス侯爵邸でもエリカさんは第3皇子一家の仕事を受注しますけど。

 それ以外でもう少し領内で話題になるような物が欲しいのでしょうね。

 まぁ、エリカさんの引越しは、あくまで理由にしたという所かと。」

アリスが言う。

「ふむ・・・以前、醤油と味噌をボカシながら開発中とは言っていますが・・・あれを明言するわけにはいかないですよね。」

「まぁ、エイミー殿下もいますしね。

 今の所は秘密でしょうし、そもそも試作が上手く行ったという段階なので、売り込みますとはいえませんよね。」

アリスが言う。

「かといって、ここ最近、新しいレシピを開発していましたか?」

エリカが首を傾げる。

「・・・あると言えばありますが・・・教えて喜ばれるかはわかりませんね。

 教えるのなら、スイーツとかの方が良いのかもしれませんね。」

武雄が言う。

「餡子はエルヴィス家の独占スイーツなので、レシピは最大限秘匿ですね。

 かりんとうは贈答用として定着し始めていますから、これもエルヴィス家とキタミザト家限定のレシピでしょうかね。」

アリスが言う。

「プリンは王家にもう教えていますから今更ですよね。」

エリカが言う。

「そう考えると最近、新しいスイーツがありませんね?

 タケオ様、ありますか?」

「アンさんのゼラチンがあるけど・・・エルヴィス侯爵領ではこれから生産していく予定なんですよね。

 王城から少量は貰っていますが、それを使っての料理はしていないですね。

 うーん・・・第3皇子一家に渡せるレシピが無いですかね。」

武雄がアリスに言う。

「タケオさんは失敗とかしないのですか?」

エリカが聞く。

「・・・あー、魔王国に出張に行っている間に試作したのですが、失敗していましたね。」

「「え?」」

アリスとエリカが驚く。

「あー・・・私が出来なかったレシピを紹介するのも良いのかなぁ。」

武雄が考えながら言う。

「えー・・・エリカさんを理由にしたレシピ交渉で失敗作をですか?」

「うーん・・・でも、これって第3皇子一家独占商品になりえるかもしれませんよ?」

「いや、タケオさんがレシピを教えているので、作り方の基本はタケオさんが教えるのですよね?」

「失敗した方法をね。

 でも、当分は作る気がないので、第3皇子一家の方で作ってくれたら、その店を誘致すれば良いだけですよね?」

武雄が言う。

「うーん・・・そこは第3皇子一家との話し合いではないですかね?」

エリカが苦笑しながら言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
流石に補填よこせは図々しすぎる、、、 今まで主人公に金では払えきれないような 知識やら何やらを超格安で教えてもらって いるくせに、、、
あー。タケオ(エルヴィス領)は薄力粉を握ってるのか・・・。
確かエリカは第三王子家の正式な家臣ではなく、顧問として協力している立場だったはずなので、補償を求めるのは強欲すぎると感じますし、補償を支払うのなら完全に顧問も辞めて、今後はキタミザト家で働くので第三王…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。