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第3876話 剣と盾の標準化について話をしよう。(ケアの1割増しは達成しているようですが。)

研究所会議。

武雄の持って来た『剣と盾の標準化』の第1次報告書の複写が終わり、皆で見ながら会議をしていた。


「ふむ、剣の重心にこんなにもバラつきが・・・」

「数値化されて気が付く事もありますね。」

王家専属魔法師とアルダーソンが報告書を軽く見ながら頷いている。

「マイヤーさん、バラつきの原因は?」

武雄がマイヤーに聞く。

「身長や体格、筋肉量、性格です。

 調べ始めて、改めて認識しました。

 感覚ではわかっていましたが、購入者は自分好みのを選ぶので、鍛冶工房は色んな種類を作っているようです。

 そして購入者は数軒回って、自分の感覚に合う物を選んでいます。」

マイヤーが言う。

「買いに来た者に合せて武器が作れるのを喜びながらも、色んな武器を作れるというのは鍛冶屋冥利と言うのでしょうかね。

 ですが、商売として見たら、どうなんでしょうかね。

 売れるかわからない種類の武器を作っても時間と素材の無駄使いだとしか思いませんけどね?」

武雄が首を傾げる。

「確かに特注の客だけに注力して、それ以外の者には規格品から選ばせるというのは、時間と素材を節約するという意味でも大きいかもしれません。」

アルダーソンが言う。

「ふむ、この中央値という所を起点として、規格を作っていくのが良いでしょうかね。」

王家専属魔法師が言う。

「だが、二研の総監殿の言う通り、体格とかのバラつきもあるし、そもそも手作りなのだから、規格に対しての誤差をどのくらい認めるのか決めておかないと、10本作って、1本しか規格品にならなかったでは意味がないでしょう。」

アルダーソンが言う。

「まぁ、この場で結論を出す事ではないですよ。

 王家専属魔法師殿とアルダーソン殿に持ち帰って貰って、規格と許容誤差についての見解を書いて、私に送ってください。

 それを試験小隊で確認して、第2次報告でお知らせします。

 で、再び検討と助言を頂いての繰り返しをしたいですね。

 こういったのは1つの部署ですると偏りますし。

 期限は・・・4月末くらいでお願いします。

 その頃にはエルヴィス侯爵領に戻っているでしょうし。」

武雄が2人に言うと2人とも頷く。

「ちなみにですが、キタミザト殿、今は剣と盾ですが、材質はどうしますか?」

王家専属魔法師が聞く。

「王都中央は王家専属魔法師部隊、西側は一研、東側は私達です。

 同品質を作れる協力工房を持つでしょうが、素材的には、やはり配っている大本に合せる方が良いですよね。」

「となると、国内のどの領にも卸しているのは専売局ですね。

 そこの鉄を使うというのが規格の1つになるでしょう。」

王家専属魔法師とアルダーソンが言う。

「剣や盾に使う鉄は、それで良いと思います。

 ただ、盾に使う木材の品種は指定はしますが現地調達になるでしょうね。

 一応、第1次報告書には盾に使用している木材の種類が書かれているので、確認してください。

 お二人には今後、木材を購入、製作する事を想定して、軽くで良いので、木材の分布域と伐採量の確認をしてください。」

「わかりました。」

「了解した。」

武雄の言葉に王家専属魔法師とアルダーソンが頷く。

「第1次報告書は期日までにキタミザト殿に送付する事で良いですね。

 キタミザト殿の方から他に何かありますか?」

王家専属魔法師が武雄に聞く。

「私からは他にありません。」

武雄が言う。


「わかりました。

 では、アルダーソン殿からありますか?」

「はい、前回の指輪の進捗を報告書にまとめました。

 コンティーニ、お二人にお渡ししてしてくれ。」

アルダーソンが言うとコンティーニが王家専属魔法師と武雄に書類を渡す。

「ふむ・・・前回、1割減の効果がある魔法の種類はファイア、アクア、ストーン、ブリザドの初級魔法との事でしたが、他の初級魔法で・・ケアが1割より多いが、バラつきが?」

王家専属魔法師が報告書を見ながら言う。

「はい、不安定になっています。

 元々ケアは1日以内の怪我を治すという魔法です。

 なので、怪我をしてから治せる期間が延びるかという所の観察結果なのですが、他の4種類より明らかにバラつきの差が大きいと感じています。

 この事に王家専属魔法師殿とキタミザト殿の見解を頂きたいと。」

アルダーソンが言う。

「ふむ、1割増というのなら、期間としては懐中時計で26か27時間相当となりますか。」

武雄が報告書の2枚目を見ながら言う。

「はい、今回は懐中時計を使い、時間の長さから増加量を確認しています。」

コンティーニが返事をする。

「ふむ・・・キタミザト殿、3枚目に結果がありますね。」

王家専属魔法師が報告書を見ながら言う。

「あ、これは失礼しました。

 ・・・3時間から10時間?

 指輪の材料は他の1割増しと同じで?」

「はい。」

コンティーニが頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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剣は難しい ブンまわす脳筋(尖端重量打撃力正義) 小器用に使う技巧(バランスが至高) ただ正しく振り抜く(島津式一刀両断要重心) 切る斬る伐る(取り回し重視刀身重心万歳) 他(コジローとかもう自由すぎ…
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