第3871話 武雄の考えは?(色々と考えているようです。)
アズパール王の執務室。
「あ、今度から王城への報告はウィリア厶経由で行うのだったか?」
アズパール王が言う。
「いえ、それは軍事的な事や領地をまたいでする広範囲の政策でです。
外交は王城が取り仕切る事になるので、魔王国やブリアーニ王国関係は王城です。
僕の方こそ、報告書のみで大丈夫です。」
ウィリアムが言う。
「まぁ、魔王国とブリアーニ王国関係は、問題がある時は王城に相談しますし、なにかあれば報告します。」
武雄が言う。
「タケオは、そのぐらいで良いだろう。
本当に我が国として判断が必要な事があった場合は、すぐに連絡してくれるからな。」
「ええ、面倒な報告は迅速に報告と相談をすれば、王城で考える時間が出来ますからね。」
「あぁ、だから、タケオからの相談が来る際は身構えるのだが。」
「お仕事頑張ってください。」
武雄がにこやかに言う。
「はぁ・・・まぁ、タケオの事は良い。
で、ラナ・ウィル・バビントンの出自、周辺は、そんな感じだ。
本人の思考はわからん。
それはエイミーとアンの方から報告が入って来るだろう。」
アズパール王が言う。
「一番接する王族でしょうか。」
武雄が頷く。
「うむ、ラナ・ウィル・バビントンの教育を依頼している。
やる事は総監局とエイミーの方で話しているから、上手く調整してくれるだろう。
アンは日常生活で大人が見ていない所での姿を見る事になるだろう。
パットは見守る事。
エイミーとアンの報告で何かする事は、余程の事がない限りない。
だが、性格は普段の生活や勉強の合間のふとした時に出て来る物だ。
それの調査は事前には出来ん。
タケオも言ったが、立場が立場だから、しない訳にもいかない。
わかるな?」
「・・・はい。」
パットが頷く。
「まぁ、パット殿下は、制約が多いでしょうね。
特に進める道が狭いのは確かですよね。
領主になるか、貴族会議のような一貴族か、国王になるかしかないですからね。」
武雄が言う。
「うん?タケオ、それしかないのか?」
「ないですね。
私のような者なら貴族を辞めても、どこかの街で商売は出来るでしょうが、流石に元々王族や貴族だった者が街中で生きていけるとは思いません。
そもそもメイドや執事が居ないと生活が出来ないんですから。」
「・・・そう思うか?」
「はい、出来ないでしょう。
食事は、まぁ、外で食べれば良いので出来るでしょう。
ですが、洗濯は?掃除は?お金はどう稼ぎます?
残念ですが、生まれも育ちも貴族以上となると、金銭感覚も違いますから、街中で生きていくのに苦労しかありませんよ。」
武雄が言う。
「まぁ・・・そうかもしれないですね。」
ウィリアムが頷く。
「逆に文官や武官、商家から貴族になるのは、そこまで生活が大変ではありませんが、勘違いをする事が多いでしょうね。
金銭感覚が基本違うので、お金をかければ良いと思ってしまう事が多いでしょう。」
「まぁ、良く聞く話だな。」
アズパール王が頷く。
「それに貴族や王族は良い生活をしていて、横柄な事も許されると思っている人が居ると聞いたことがありますね。」
ウィリアムが言う。
「はは、確かに横柄な事をしている者はいるかもしれないな。
だが、生活については・・・少なくとも王城はいう程の贅沢はしていないと思うがな。
まぁ、人によって思いは違うだろうが。」
アズパール王が言う。
「王族はお金を湯水のように使って良いと思っていたら、目も当てられませんね。」
武雄が言う。
「領主になって税収が上がれば、贅沢も出来るだろうが、王城では予算ありきだからな。
そんなわけで、タケオから個人的に買う物があるが、今は小遣いがないからな。」
「早く、予算を取ってくださいね。
溜まる一方です。」
「はい、します。」
アズパール王が言う。
「お爺さま、キタミザト殿から何か買っているのですか?」
「うん、買っている。
これについては4月以降で説明をするから、今は控える。
しばらく待ってくれ。」
アズパール王がパットに言う。
「わかりました。
で、ラナの件は、エイミーとアンに任せれば良いのですね?」
「あぁ、パットは相手の事を気遣えば良い。
その中で何かあれば我に言えば良い。」
「わかりました。」
パットが頷く。
「タケオさん、娘さんを王家に入れますか?」
ウィリアムが武雄に聞く。
「本人が望めばですね。
私の方から行きなさいとは言いませんよ。
相手との相性もありますしね。
どうしても無理という相手と許嫁だからとくっ付ける訳にはいきません。」
「そうですか。
僕もそうですが、子供の嫁ぎ先は考えないといけないですね。」
ウィリアムが言う。
「タケオもウィリアムもまだまだ先の話だろう。
その時になったら考えれば良いだろう。」
アズパール王が言うのだった。
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