第3868話 西京漬けは美味しかったようです。(アルにタローマティの事を言ってみた。)
エルヴィス侯爵邸の客間。
夕食を終えたエルヴィス爺さんとビエラ、クゥが夕食後のティータイムをしていた。
「今日の西京漬けは美味しかったのぉ。」
「美味しかったねー。
しょっぱいのに甘いの!
特に脂の部分が甘かったぁ!」
「きゅー!」
3人が西京漬け擬きを堪能して、感想を述べている。
「わしとしては、もう少しポクポク肉を薄くして欲しいかのぉ。
ちょっと固かったかのぉ。」
エルヴィス爺さんが言う。
「厚さは今のままでも良いけど、もう少し小分けにしても良いかも!
自分で切らないで、そのまま食べた方が美味しいと思った。」
ビエラが言う。
「きゅきゅー!」
「うん、クゥはもう少し味噌を濃くだって、一口サイズの方が食べやすいからそれも良いって。」
ビエラがクゥの感想を翻訳する。
と扉がノックされ、エルヴィス爺さんが許可を出すと料理長が入ってくる。
「失礼します。
侯爵様、屋敷内の意見をお持ちしました。」
料理長がエルヴィス爺さんに書類を渡す。
「うむ、皆の意見の大筋としては、どうなっておるかの?」
「好意的です。
味に付いては問題ないかと。
ですが、要望としては塩辛いので、サラダを多く欲しいとか、肉と一緒に野菜も食べれるようにして欲しいというのがありました。」
料理長が言う。
「なるほどの。
味が濃いと感じた者も居たという事じゃな。
わしとしては肉を薄くしても良いと思う。」
「私は肉を一口大にカットしたのを食べると食べやすいと思う。」
「きゅー!」
3人が言う。
「わかりました。
今、渡した書類に追記して、私の方に回してください。
対処したいと思います。」
料理長が言う。
「あとで回しておこう。
調理方法としては難しかったかの?」
「いえ、そこまでは。
ですが、味噌に漬けて2日置くというのが冷蔵箱がなければ不安になるかと。
一般向けに公表しても良いですが、レシピ公表よりも精肉店を抱き込み、店頭販売をして貰い、その日の内に調理してもらう方が良いかもしれません。」
料理長が言う。
「ふむ、なるほどの。
味噌の供給も考えないといけないからタケオが戻ってから考えるとしようかの。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「はい、では、私はこれで。」
「うん、ご苦労じゃった。
休んでくれ。」
「お疲れー。」
「きゅ。」
3人が答えると料理長が退出する。
「侯爵、肉屋で販売だって。」
ビエラが言ってくる。
「そうじゃの。
じゃが、1品だけというのものぉ。
やるからには数種類販売させないと精肉店も乗っては来ないじゃろう。
ま、それはタケオ達が戻ってから考えれば良いかの。」
「そだねー。
そういえば、エンマ達も食べているんだよね?」
「そうじゃの。
会った時にでも感想を聞いておくかの。」
エルヴィス爺さんが言うのだった。
------------------------
第3皇子一家の執務室。
アリスやレイラ、エイミー達が子供達で楽しんでいる最中の精霊達はというと。
「はい!今日の議題は『今の現状』です。」
チビアルが言う。
「「「はーい。」」」
チビコノハとチビクロートー、チビラケシスが返事をする。
「いや、コノハは馴染むの早いですね?」
チビハルワタートが呆れながら言う。
「え?・・・クロちゃん、ラケちゃん、何か問題ある?」
「「問題などありません。」」
チビコノハが聞くと2人が言う。
「ないって、ハルちゃん。」
「はぁ・・・」
チビハルワタートがため息をつく。
「「「はは・・・」」」
チビペイトーとチビアウクソー、パイディアーが苦笑している。
「うむ、問題なかろう。」
チビマリが頷く。
「自己紹介はさっきしたから大丈夫でしょう。
というか、ハルワタートが居るとは・・・」
「それを言うのならアールマティが居るのが不思議です。
問題が無いという事で続きを。」
チビアルとチビハルワタートがやりづらそうに言う。
「うん、でも、現状では『アルマとレイラが引っ越すからアリス達が同行しに来た』これだよね?」
チビコノハが言う。
「まぁ、そうですね。
私の契約者のエイミーとアウクソーの契約者のアン、マリの契約者のスミスは王城に残るわ。
とはいえ、私達は夏にスミスの実家に行くから、コノハ達とはまた会えるし、スミスが実家に帰る時は皆で行くからね。」
「そうだね。
あ・・・あー、アルちゃん、約束して。」
チビコノハがチビアルに聞く。
「なに?」
「エルヴィス侯爵邸に来て、暴れないでね?」
「・・・・・・うん?私、暴れるなんてしないけど?
前に行った時もしなかったでしょ?
美味しい物あるし、エイミーも楽しそうだし、暴れる要素が何もない。」
チビアルが首を傾げる。
「うん、普通はね。
でも・・・今、月一で魔王国からお客さんが来るんだ。
精霊魔法師で・・・タロちゃんが居るんだよ。」
チビコノハがおずおずと言う。
「うん?タロちゃん?誰?」
チビアルが聞き返す。
「アルちゃん、落ち着いてね?
タローマティなの。」
「・・・」
チビアルが真顔で停止するのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




