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第3865話 魔王国とブリアーニ王国との関係性。(塩をもっと作れるようにして貰いましょう。)

アズパール王の執務室。

武雄の講義は魔王国とウィリプ連合国との繋がりの話と空白地帯の魔王国側の思惑(報告書の通り)の話をしていた。


「あー・・・なるほど、そう言う事なのですか。」

パットが頷きながらメモを取っている。

「なるほど、ウィリプ連合国の奴隷はデムーロ国から来ているが、その海上ルートのデムーロ国は規模を縮小させ、魔王国が監視していて、地上ルートはドワーフ王国を経由するが、ブリアーニ王国が監視をすると。

 だが、ウィリプ連合国から仕入れている魔王国東側の国の情勢が怪しいから魔王国の意識は国内と東側に向いている。

 ここで魔王国はアズパール王国とは穏便にして、兵力を東に向けたい。

 私達にとっては良い流れなのですね。」

ウィリアムが言う。

「今回、デムーロ国との戦争では魔王国の現国王陛下にも会いましたし、いつも交渉してくれている侍女さんとも話しましたが、相当な戦費がかかっています。

 まぁ、勝者である魔王国は、その戦費の大半をデムーロ国からの賠償で補っていますが、すぐに大々的に戦争をする費用はないとの事でした。

 併合した地への資金投入が馬鹿になっていないそうですよ。

 なので、国内発展と東側牽制、出来ればブリアーニ王国の支援をして、陸路ルートの監視強化を主な政策にしたいとは言っていましたね。

 まぁ、それをすべて鵜呑みには出来ないでしょうが、聞いた先が魔王国国王の近くの人からなので、確度は高いでしょう。」

武雄が言う。

「タケオ、その情報元との友好関係を維持してくれ。」

アズパール王が言うとウィリアムも頷く。

「はい、魔王国、ブリアーニ王国はエルヴィス侯爵領からの輸入品を気に入ってくれています。

 ウスターソースや各種お酒に多くの注文を頂いています。

 こちらはエルヴィス侯爵に依頼し、生産量を上げる政策を実施中です。

 すぐに生産量を上げるのは難しいですが、魔王国、ブリアーニ王国と友好的な関係を維持出来るように努めていきます。」

武雄が言う。

「というわけでだ。

 ウィリアムは、まずは領内の発展をしていくと共に魔王国側の3貴族と仲良く過ごす事が仕事になるだろう。」

アズパール王が言う。

「はい、領内の発展と東側経済の発展ですね。

 とはいえ、タケオさんやエルヴィス殿が先頭を走ってくれそうですが。」

ウィリアムが苦笑しながら言う。

「やれる事をしています。

 私個人としては、第3皇子一家領では、塩の生産能力の向上を優先的に行ってほしいですね。」

「必要ですか?」

「ええ、テンプル伯爵領は海に面していますから何とでもなるでしょうが、エルヴィス侯爵領やゴドウィン伯爵領は内陸ですからね。

 塩の備蓄は多めにしたいでしょう。

 それに今後の西側の状況により入手が少し困難になる可能性もあります。

 今のうちから量を作れるようにしておいてほしいです。」

武雄が言う。

「ふむ、通常での(・・・)供給過剰生産はなぁ・・・タケオさん、どのくらい行けそうですかね?」

ウィリアムが聞いてくる。

「うーん、エルヴィス侯爵に聞かないと具体的な量は答えられませんが・・・今の輸入量の1.8~2倍は欲しいですね。」

「んんっ!?そんなに?

 もしかして、今の状態が少ないとか?

 国民の生活に影響があるなら、緊急輸送しないとダメですよ?」

ウィリアムが心配しながら言う。

「え?あ、違います。

 エルヴィス侯爵領内の今後の人口増加を加味すると5年後までにそのぐらいは欲しいと考えているのです。

 たぶん、魔王国との関係は、小規模な慣例の戦争程度になるので、事実上の小康状態になります。

 となると3貴族領の人口は増えていくと考えられます。

 その中でもエルヴィス侯爵領は色々と手を入れ始めていますので、増え方が大きいだろうという希望の元に予測をしています。

 まぁ、多くあって困る事はないのが塩ですので、増産を今から要請しておきます。」

武雄が言う。

「ふむ、確かに、戦争が小規模な慣例の戦争のみになれば、人口増加になっていく可能性は高いか。

 ウィリアム、専売局と話して、追加の増産計画案を出してくれ。」

アズパール王が言う。

「わかりました。

 ですが、ニール兄上の塩の増産計画があるのでは?」

「あぁ、あっちは着工し始めているな。

 だが、今後の情勢次第では、生産能力を下げる事になるかもしれない。

 そういった際の塩の増産もあるだろう。

 ニールの方が危なくなってから増産計画をしても遅いし、動ける物ではない。

 なら、少々の供給過剰になろうとも通常において、生産量を確保しておいた方が良いだろう。

 それに・・・タケオじゃないが、売り先はあるしな。」

アズパール王が考えながら言う。

「ウィリアム殿下、引っ越し先の塩の生産量はどうなっていますか?」

「すでに稼働は始まっています。

 報告では遅延なく、塩の生産が出来ていると来ています。

 街を作る際に、魔王国側3貴族領の王都からの年間輸入量を調べて、各領に1.2倍まで供給できるような塩事業計画になっています。

 ですが、エルヴィス侯爵領が2倍まで欲しいとなると・・・他の2伯爵領も想定以上の発展を考えないといけないか。

 うん、父上、専売局と話を詰めます。

 タケオさん、今の2倍ですね?」

「・・・2.2倍でお願いします。」

武雄が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
> ですが、ニール兄上の塩の増産計画があるのでは? > だが、今後の情勢次第では、生産能力を下げる事になるかもしれない。 アラン陛下 武雄 は、どこまでを念頭に、講義:会話をしているのか?  ウ…
塩ならゼロ一つ増やしても問題ない2つでようやくダブつき始めるかどうか3つで海外視野ってとこか 運びやすい消費しやすいことから回転率がとんでもねーのが塩 さらに消費期限も長いとなれば一見すると無敵商材じ…
メモが嫁経由でウィリプ連合国へ
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